10/10 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

▼パル<2726>がＳ安、業績下方修正を嫌気
パルがストップ安で、売り気配となっている。同社が前日に０８年２月期業績の下方修正を発表したことが嫌気されている。通期の連結経常利益は従来予想の５６億７０００万円から４４億７０００万円（前期比１４％減）になる見通し。人件費などの費用負担増が主因という。売上高は４億円の増額。野村証券では９日付で同社株の投資判断を「２」から「３」に引き下げた。「売れても利益が出ない」と題されたリポートでは、人手不足の深刻化し、派遣社員の採用を拡大したことが費用増の大きな要因と指摘していた。

△高島屋<8233>が高い、みずほ証は格上げ
高島屋が高い。同社が前日に発表した０８年２月期の８月中間決算で、連結経常利益が前年同期比１３％増の９７億円になったことが好感されている。人件費や家賃などのコスト削減が寄与し、衣料品販売の苦戦をカバーしたという。経常利益の通期予想は据え置かれている。みずほ証券は同社株の投資判断を「４」から「３」に引き上げた。

△資源株が総じて堅調
三菱商事<8058>、三井物産<8031>などの商社株が上伸している。ＮＹ原油価格が１バレル＝８０．２６ドル（１．２４ドル高）と８０ドル台を回復するなど、資源価格の上昇が支援材料となっている。
石油資源開発<1662>、新日本石油<5001>もしっかり。
金価格などの上昇もあり、住友金属鉱山<5713>は３日ぶりの反発となっている。
（ラジオNIKKEI）

△百貨店ドミノ改装“明暗”　西武渋谷２ケタ増、三越<2779>日本橋伸び悩み　消耗戦の様相　再編呼び水にも
都心部の百貨店で改装ラッシュが続いている。１２日に丸井が進出する東京・銀座や、来秋開通の東京メトロ副都心線で一直線に結ばれる池袋、新宿、渋谷など各地で激戦が勃発（ぼっぱつ）し、各社を改装へと駆り立てている。しかし、売り上げ目標を下回るなど投資に見合った成果をあげられない店舗もあって、改装効果は明暗が分かれている。改装が改装を呼ぶ“ドミノ現象”に伴う消耗戦が新たな再編の呼び水になるとの声も出始めている。「比類なきクラス感と上質感を持った店を目指した」三越日本橋本店の谷北陽一店長は２日のリニューアルオープンで自信を見せた。今回、改装したのは本館１階など５フロアで約４５億円を投じた。本店の改装は平成２１年まで続き、総投資額は２５０億円近くになる。だが、６月に前倒ししてオープンしていた食品フロアの６～８月の売り上げは目標の前年比１０％増を下回り、５～６％増にとどまった。思ったような改装効果が出ていないのが実情で、１９年８月中間決算の営業利益予想を下方修正する一因となった。
若者の絶大な支持を受ける丸井<8252>が悲願の進出を果たす銀座地区では、各店が「丸井対策」の改装に踏み切った。池袋、新宿、渋谷地区の各店は、「地域一番店争い」に加え、地域間競争に備える必要を迫られている。「どこかが改装すれば必然的にドミノ倒しのように改装に動かざるを得ない」。大手百貨店幹部はこう嘆く。ただ、その効果は店によって、はっきりと分かれている。西武有楽町店は丸井進出に備える狙いもあり、昨年９月に働く女性にターゲットを絞った改装を実施。特徴を鮮明にしたファッション館と化粧品などを集めたビューティ館の２館体制とした。投資額は約３３億円。ただ、売り上げは今年１、３月が前年割れで４、５月もほぼ横ばい。前年比１２・９％増の２０９億円という初年度の売り上げ目標達成は「厳しいかもしれない」（西武百貨店）。同じ西武でも、高級感をコンセプトに７年ぶりに自前の食品売り場を再開するなど８０億円を投じて３月に改装した西武渋谷店は、前年比２ケタ増が続いている。
一方、６月に新宿本店の地下食品フロアをリニューアルした伊勢丹<8238>は、各社が残暑で秋物衣料が振るわず、売り上げを落とした９月も前年比０・９％増と好調だった。
改装の成否は、いかに来店客の流れを読み、消費者の購買意欲を刺激し、“買い回り”による売り場と売り場の相乗効果を発揮できるかがカギ。ただ、「改装という“カンフル剤”を打ち続けないと集客できない」（業界関係者）という依存症の兆候も出ている。

△ミレア<8766>系人材会社　予約無用、お店で派遣先紹介
ミレアホールディングス傘下の総合人材サービス業である東京海上日動キャリアサービスは都内に来店型店舗を設置した。金融業界傘下の人材派遣会社で来店型店舗を設置するのは初めて。来店型店舗は、ＪＲ有楽町駅前に設けた「ＴＣＳキャリアスポット」。人材派遣会社の持つ登録センターは予約制が一般的だが、キャリアスポットは予約無しで履歴書を持っていなくても気軽に来店できる点が特徴だ。キャリアスポットではパソコンを通じて同社のホームページから仕事を検索。興味のある業務内容があれば、具体的な相談を受けることができる。気に入った仕事が見つかれば、その場で仕事の登録もできる。同社の木村真理マネージャーは「パソコンで仕事を検索する目的だけで来店しても構わないので気軽に寄ってほしい」と話している。

△大手銀各行　環境関連融資を拡大　中小企業対象に金利優遇
三菱東京ＵＦＪ<8306>銀行などメガバンクが環境融資に力を入れている。環境保全に配慮した中小企業を対象に優遇金利で貸し出し、環境経営を実践する優良顧客との取引拡大を目指す。ＣＳＲ（企業の社会的責任）活動の一環と位置付け、環境関連融資を拡大していく考えだ。
みずほ<8411>銀行は今年９月、新しい環境融資を始めた。大気汚染や水質汚濁防止設備、産業廃棄物処理装置といった環境関連設備に投資する企業を対象に、貸出金利を通常より最大で年１・６２５％優遇する。環境保全活動に積極的な企業を金融面から支援するのが目的で、融資期間は最長で７年、融資額は１０００万円以上。今後１年間で、１００億円の取り扱いを目指す。また、みずほは環境融資に加えて、約１０万社に及ぶ取引先中小企業と、大気汚染対策設備や省エネ設備といった環境関連メーカーを相互に紹介するサービスも開始している。一方、各行がそろって力を入れているのが、国際標準化機構（ＩＳＯ）や環境省が審査する環境認証を取得した企業に対する貸出金利の優遇制度だ。三菱東京ＵＦＪ銀行は、ＩＳＯや環境省の認証取得を条件に、金利を通常よりも０・５％優遇する融資を昨年５月から始めた。融資期間は最長５年で、融資金額は５００万～５０００万円。
今年１月から環境認証を取得した企業を対象に優遇金利での貸し出しを始めたのは三井住友<8316>銀行。ＩＳＯや環境省に加えて、ＮＰＯ（民間非営利団体）などによる環境認証も対象とするのが特徴だ。優遇金利は最大０・５％で、貸出期間は５年まで。みずほも、環境認証の取得を条件に０・５～０・７％金利を優遇する融資を行っている。みずほが独自に環境活動についての基準を設け、一定の基準を満たした企業についてはＩＳＯなどの認証を取得していなくても融資の対象とする。
各行が環境融資に力を入れているのは、環境保全に力を入れている企業は、これまでの経験上、貸し倒れのリスクが低いことがある。将来の優良企業との取引拡大をにらみ、各行とも融資額を伸ばしている。
（産経新聞）

▼車庫飛ばし　横浜・ホンダ<7267>ベルノの２８人書類送検　
横浜市の自動車販売会社「ホンダベルノ神奈川東」が社員の私有車を社内で保管しているように偽ったとして、神奈川県警交通捜査課と都筑署は１０日、同社社長（５１）ら幹部３人と社員２５人を電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で横浜地検に書類送検した。同課は１２年前から“車庫飛ばし”をしていたとみている。
（毎日新聞）

△野菜たっぷりビーフン
日清食品<2897>は、カップビーフン「日清　菜ビーフン　あっさりオイスターソース仕立て」を１５日に発売する。ソースはオイスターソースをベースにした中華風しょうゆ味。あっさり味のビーフンに、モヤシやニンジンなどの野菜をたっぷり加えたという。７８グラム入り。１８０円（税抜き）。

△優しい感触で温める
エステー<4951>は、使い捨てカイロ「貼らないオンパックス　ソフト」を１２日に発売する。柔らかい不織布を使ったため触り心地が良く、手先などを優しい感触で温めるという。平均温度は５１度で、２４時間温かさが持続する。想定価格は１０個入りが３１０円前後、３０個入りが９３０円前後。

△箱根駅伝記念「黒ラベル」
サッポロ<2501>ビールは、来年１月２～３日の第８４回東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝）を記念した生ビール、黒ラベル「箱根駅伝缶」を１２月５日に発売する。缶のパッケージは今後出場が決まる２０チームのタスキをモチーフにしたデザインにする。数量限定発売で、酒販店などで予約を受け付ける。３５０ミリ・リットル入り。想定価格は２１０円前後。

△欧州風味のチップス
ハウス食品<2810>は、「ＧＡＢＡＮ　ポテトチップス」シリーズに「ジャーマンポテト味」、「イタリアンピザ味」の２種類を追加し、１１月２６日に発売する。ジャーマンポテト味はベーコンの風味やブラックペパーの辛味を加えた。イタリアンピザ味はトマトの酸味などが特徴という。８０グラム入り。２３６円（税抜き）。

△パンチある重低音のベース
ヤマハ<7951>は、エレキベース「ＲＢＸ　４Ａ２」を１１月１５日に発売する。重さ３．２キロと従来モデルに比べ約２０％軽量化した。ボディー全体が弦の振動を伝える技術と、音を拾う「ピックアップ」部分の新設計で、パンチのある太い重低音を実現させたという。色は白・グレーのツートンと黒の２タイプ。７万５６００円。

△傷に強い限定モデル
シチズン時計（シチズンＨＤ<7762>）は、ビジネスマン向け腕時計「アテッサ　ジェットセッターシリーズ」から、限定モデル「オールＤＬＣ」を１８日に発売する。時刻・カレンダーを自動修正する電波時計。バンドなどの表面に独自の技術で作ったカーボン素材を使っており、傷に強いという。シックな黒の文字盤に赤色の秒針が映える印象的なデザインに仕上げた。１３万６５００円。（
（読売新聞）

▼オリコン<4800>うがや訴訟8 オリコンランキングは嘘だらけ 「予約枚数もカウント」店長証言
第５回「オリコンうがや訴訟」で、オリコンランキングの元データに含まれる５店舗（ＣＤ売上データ等を提供）に対して実施された調査結果が裁判所に提出された。その証拠資料によると、データの送付手段はバラバラ、ランキング情報も10位までの店もあれば30位まで提供している店もあり、さらに争点のひとつ「予約枚数をカウントしている」と明確に認めた店長までいる。オリコンランキングが嘘っぱちである証拠が出されたにもかかわらず、小池社長は証人出廷を拒否し逃げ回る構えだ。（
（MyNewsJapan）

△オリンパス<7733>、ドイツのライフサイエンス事業拠点を再編し新会社を設立

△住商情報システム<9719>、内部統制文書化テンプレート集「ＫＮＯＷＬＥＤＧＥ　ＣＯＮＣ．」を販売

△凸版印刷<7911>とテュフ　ラインランド　ジャパン、ブランドリスクマネジメント分野で業務提携

△ソフトブレーン<4779>、マルコメが「ｅセールスマネージャー」を導入

△ノエビア<4916>、美容と健康をサポートするサプリメント「ノエビアＬ－Ｃ－Ｑ１０　ＩＩ」を発売

△ＳＢＩホールディングス<8473>、船井とＭ＆Ａや事業再生業務などの合弁会社を設立

△パイロット<7846>、新色の激細ボールペン「ハイテックＣ　ＣＵＴＩＥ　ＣＯＬＯＲ」を発売
（日経プレスリリース）

△ワイエイシ<6298>が堅調
ワイエイシが１５００円台で堅調。同社株は２部銘柄とあって、新興市場崩壊の余波を受けて急落。９月３日から２１日日まで実に１４日連続安を記録。８月３１日の１７０７円から９月２１日の１２１２円まで５００円安を演じた。その後、戻りに入っているものだが、ＰＥＲはまだ６倍。

△日新電機<6641>が半年ぶりに新値更新
日新電機が続伸、６００円台に乗せ、半年ぶりに年初来高値を更新した。同社は第１四半期で、９月中間期の予想を当初の営業利益０から５億円に、経常利益も０から４億円に上方修正しているが、中国での電力事業拡大から通期でも上方修正期待が高まっている。信用買い残高が少ないことに、半年ぶりの高値更新で、上げ足の軽い中小型株として、市場では一段高を見込む声もある。

△日電硝<5214>が２０００円台回復
日本電気硝子が３日続伸。７月２５日以来の２０００円台回復となった。９月下旬に今３月期の連結経常利益予想を、３４０億円から４１０億円（前期比０．３％増）に上方修正するなど、業績の上振れを評価した買いが続いている。

△タカラＢＩＯ<4974>　中国・天津医科大学との、レトロネクチンＲによるＴリンパ球拡大培養法用いたがん細胞免疫療法の臨床研究を共同実施。

△高純度化学<4973>小型株リバウンドの流れに乗って値幅人気高まる。新製品の寄与で今３月期は後半に顕著な伸びが期待できるという。

△ＫＡＢＵ・ＣＯＭ<8703>、信用取引、株価指数先物取引、株価指数オプション取引における保証金（証拠金）の代用有価証券に投資信託を追加。主要ネット証券初。

■楽天<4755>、反落
楽天に売り先行。前日まで９日続伸、新興マーケットの復調を象徴する動きと指摘されたが、単なる一服か、このまま止ってしまうのか成り行きに注目。

△ＦＢ<3843>、年初来高値と面合わせ
フリービットが３連騰で７月５日につけた年初来高値１４６万円と面合わせ。直近ＩＰＯ人気化のトレンドに乗っている。

△ワンダーコーポ<3344>高い
ワンダーコーポレーションが高寄り後もしっかり。今２月期中間を上方修正したが、通期計画が不変なことから増額期待が膨らんでいる。ＣＤ・書籍やゲームソフトなど複合店を展開。

▼ＦＳ<2159>、一服
フルスピードが１０連騰後、大幅安で一服。２か月で５倍近くに上ったため、高値警戒感から売られた。

△ジー・トレ<3348>は買い気配
ジー・トレーディングが買い物集まり、気配を切り上げている。今２月期中間の上方修正が好感されている。前回予想の売上高５４．８億円、経常利益８５００万円を各７．８７億円、１．５億円に修正した。中堅大手顧客の新規開拓などが寄与した。中古トラックなど大型商用車の買取販売が中心。

△ツガミ<6101>は悪材料出尽くし
ツガミが反発。０８年３月期の連結業績予想を大幅に下方修正したが、既に織り込み済みと市場は判断したようで、悪材料出尽くしで値ごろ感から買われたとみていた。

△野村マイクロ<6254>、反発
野村マイクロ・サイエンスが寄り付きから買いが先行。上場３日目。初日は、初値を下回って引け、２日目は大幅安。超純水製造装置メーカー。７連敗を阻止した期待のルーキーなだけにリバウンドに向かうかに注目したい。

△ミドリ薬品<2718>はしっかり
ミドリ薬品がしっかり。今２月期の経常利益を減額したが、底値圏で織り込み済みとなったようだ。前回予想の売上高２４０．５２億円を２４１．９３億円に増額したが、経常利益は８．７３億円から４．３６億円に減額した。新規出店やスクラップ＆ビルト効果で売り上げ増となるが、季節商品の鈍化による廉価販売で利益率低下が減益の原因。

▼パル<2726>は売り気配
パルは売り気配。０８年２月期の経常利益予想を、５６億円から４４億円に下方修正した。

△ツルハＨＤ<3391>が高い
ツルハホールディングスが高い。子会社から３００株、１００万円の自社株買いを発表。
（株式市場新聞）

△リスクモンスター<3768>は続伸、ヘラクレス値上がり率上位に。買い安心感は充分の優良株
リスクモンスターは続伸。８９００円高の８万２３００円まで買われている。大証ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、９月２５日につけた上場来安値５万４５００円を底に、続伸中だ。このまま続伸して、まずは今夏急落前の１０万円台まで戻したいところ。ネットによる審査・与信サービスを行なっている。業績は堅調に右肩上がり。有利子負債ゼロ。大口株主は、東京商工リサーチ、住友商事、ＮＩＳグループ、双日、信託口などが並ぶ。買い安心感は充分だ。現在の株価でＰＥＲは２３倍台、ＰＢＲは１倍台。

△インプレスホールディングス<9479>は２万円ラインに首の皮１枚まで？肉迫。中期ではまだ割安
インプレスホールディングスは続伸。１１８０円高の１万９８００円という、スーパーの値づけのような株価まで買われている。東証１部値上がり率上位にランクインしている。きょうのストップ高ラインは２万０６２０円。とくに材料が出たわけではないようだが、９月２０日につけた上場来安値１万６６００円を底に、続伸中。しかし以前の株価水準まではまだ全然戻していない。ネット関連雑誌・書籍の出版事業を行なっているが、最近はデジタルコンテンツも強化している。業績は堅調。今期２００８年３月期は営業・経常利益の前年比減益を見込んでいるが、これはデジタルコンテンツの先行投資などによるもの。業界観測では、次期２００９年３月期は再び増益が予想されている。筆頭株主は塚本慶一郎社長で、ほかの大口株主は、自社、信託口など堅い。実質無借金の好財務。前期には老舗の『山と渓谷社』を買収するなど、Ｍ＆Ａも積極的に行なっている。現在の株価でＰＥＲは１８倍台、ＰＢＲは０．５倍台と、割安水準。目先は、次のフシ２万２０００円ライン奪回が目標となろう。

△日本製紙グループ本社<3893>は続伸。レンゴーのツレ高か、今朝は紙パセクターが高い
日本製紙グループ本社は続伸。１０００円高の３７万３０００円で始まり、その後は３８万円台に乗せている。とくに材料が出たわけではないようだが、今朝はパルプ・紙セクターが高く、東証１部業種別株価指数でも値上がり率上位となっている。レンゴー＜３９４１＞(東1)が、国内大手証券系調査機関の投資判断引き上げと、さらにそれをラジオＮＩＫＫＥＩが取り上げたことで、急騰している。そのツレ高もあるようだ。日本製紙グループ本社のチャートを見ると、中期的に続落トレンドで来ていたが、９月２６日につけた上場来安値３４万５０００円を底に、続伸中。しかしまだ以前の水準までは全然回復していない。このままジリ高で、まずは次のフシ４０万円ラインまでは戻したいところだ。

△株マニ注目のレンゴー<3941>が年初来高値を更新
株マニ注目のレンゴーが、７３円高の８５３円と急騰し２月１５日につけた年初来高値８４０円を更新している。国内大手証券系調査機関が投資判断を「３」→「１」に格上げ、目標株価を９７６円としたことを好感している。９月以降、ダンボール製品の値上げが想定以上に浸透しつつあるとして業績予想を上方修正している。

△日本サード・パーティ<2488>は続伸→反落。日経報道効果は朝イチの一瞬だが、中期は「買い」
日本サード・パーティは続伸→反落。３１００円高の７万１９００円で始まり、寄り後は７万円まで下げている。今朝の日経新聞で「外資系ＩＴ企業の保守サービスなどを代行する、日本サード・パーティは、中小・地方企業と外資系ＩＴ企業が情報交換できるサイトを開設する」と報道された。が、報道効果は朝イチの一瞬で終わってしまったようだ。確かにチャート（分割修正後）を見ると、７万円ラインはこの１年ほど、ひとつのフシとなっている。このラインを上抜ければ、８万円ライン奪回が視野に入る。現在の株価でＰＥＲは１１倍台、ＰＢＲは０．５倍台と、割安水準。業績は好調に右肩上がり、有利子負債ゼロ、繰越利益やキャッシュフローも充分。筆頭株主は森和昭社長だが、ほかの大口株主は伊藤忠テクノソリューションズ＜４７３９＞(東1)などの優良企業のほか、自社従業員持ち株会、都銀など堅い。また、来年６月までの予定で、自社株買いを継続的に行なっている。中期的には続伸と見て、８万円ラインを目標としてみる。

△日医工<4541>が大幅高、ジェネリック医薬品使用促進
日医工が、１３５円高の２２５５円と大幅高となっている。前日発表の第３四半期決算の好調を好感している。３Ｑ売上高が前年同期比１０．７％増、経常利益が同３２．３％増、純利益が同２４．０％増の２ケタ増収増益となった。国の医療制度改革によるジェネリック医薬品使用促進の追い風を受けているほか、ＤＰＣ（入院包括払い制）採用病院や調剤薬局の新規開拓が奏功した。

△信越化学<4063>は日経観測で「今期経常益３０００億円」。チャートは続伸、信用残は反落兆し
信越化学工業は続伸。１０円高の８４８０円で始まり、寄り後は８６１０円まで買われている。今朝の日経新聞等に「信越化学工業の２００８年３月期の連結業績は、経常利益が前期に比べ２１％増加し、初めて３０００億円に達しそうだ」との観測記事が出た。半導体メモリーの生産に使用する主力のシリコンウエハーの販売が伸びており、期初予想を２５０億円上回る」と観測されている。今年に入ってからのチャートを見ると、現在の株価８５００円はひとつのフシ。このラインを上抜ければ、次のフシ９０００円が目標値となる。ただ、現在の株価でＰＥＲは約２０倍、ＰＢＲは約２．８倍。また、信用売り残が膨らんでおり、市場では「そろそろ反落のタイミング」と見る向きも多いようだ。

△マルコ<9980>が急続伸、前期黒字転換と今期増益予想を好感
女性用体型補整下着、ボディケア化粧品販売のマルコが、２０円高の３９０円と急続伸している。前日に０７年８月期決算と併せて０８年８月期業績予想を発表、前期当期利益黒字転換と今期増益を好感している。今８月期売上高は前期比３．８％増、経常利益は同５９．１％増、純利益は同２．５％増を見込む。

△イオン<8267>は日航<9205>との電子マネー提携で続伸。とはいえ急落前２２００円ライン戻りは未だ
イオンは続伸。５８円高の１７３８円で始まっている。きのう発表した、日本航空との「電子マネーと提携カード発行」についての提携が買い材料となっている。チャート的にも、９月２１日につけた年初来安値１５０４円を底に、続伸中だが、７月急落前の株価に戻すまでには、まだ間がある。現在の株価でＰＥＲは約２０倍、ＰＢＲは約１．５倍。業績も堅調。急落前の水準２２００円ラインまでの戻りが目標となろう。
（証券日刊新聞）

■新日鉄<5401> 名古屋製鉄所で死亡事故
10月2日に新日鉄名古屋製鉄所で機械と壁の間に作業員が挟まれ死亡する事故が発生していたことが明らかになったと朝日新聞が報じている。通常とは違う体勢で作業していた可能性があるとしている。

△中外鉱業<1491> 中期計画発表
中外鉱業は、中期経営計画を発表した。08年度は、売上高301億円、経常利益2億円、当期純利益1.7億円、09年度は、売上高340億円、経常利益3.4億円、当期純利益3.1億円、10年度は、売上高358億円、経常利益4.7億円、当期純利益4.4億円を目指すとしている。

▼クレディスイス ネット証券を軒並み目標株価引き下げ
クレディスイスは、カブドットコム<8703>の目標株価を19万5000円→15万4000円、SBIイートレード< 8701>を13万5000円→10万2000円、マネックス<8698>を10万円→8万3000円、松井証券< 8628>を1050円→930円にそれぞれ引き下げした。

△モルガンＳ ダイハツ<7262>を新規格付け
モルガンスタンレーは、ダイハツを新規equal-Weightに格付けした。

△リーマンブラザーズ 9日の格付け
リーマンブラザーズが10月9日に発表した格付けは、ＮＴＴ<9432>を3→1、ＫＤＤＩ<9433>を2→1、NTTドコモ<9437>を1→2。
（証券新報）

△インドネシア地熱発電計画　九州電力<9508>が参加権益獲得
九州電力は９日、伊藤忠商事などが参画するインドネシアの地熱発電プロジェクトに参加するための権益を獲得したと発表した。現地のエネルギー大手であるメドコが保有するプロジェクトの株式２５％を取得する権利を得た。事業総額は２００８年に決定する見込みとしており、九電では株式を取得し事業に参画するかの最終判断はその時点で決断するという。九電が参画するのはインドネシアの「サルーラ地熱プロジェクト」。
伊藤忠<8001>、メドコ、発電機メーカーが事業権を持つ計画で、発電容量は３００メガ（１メガは１００万）ワット。発電した電力は、独立系の卸発電事業者（ＩＰＰ）として国営電力会社に供給する計画という。

△バイオ発電モデルプラント　東ガス<9531>、年明け建設　海草からメタン、自治体に売り込み
東京ガスは、海藻から取り出したメタンガスで電気を起こす「バイオマス発電」の事業化に向け、年明けにも同社の横浜研究所（横浜市鶴見区）にモデルプラントを建設し、海岸に流れ着いた海藻の被害に悩む自治体などへの売り込みを始める。２００３年から同市磯子区の試験プラントで実証実験を進めてきたが、実用化にめどが立った。海藻の処理プラントとして技術提供などの形で事業化する考えだ。同社では「事業化への手応えは大きい」としている。海藻バイオマス発電は、海岸に大量に漂着し環境問題になっているアオサや漁場整備のために刈り取られるコンブなどの海草を回収。破砕して微生物により分解し、このとき発生したメタンガスを使いガスエンジンで発電する仕組み。首都圏や愛知県などの内湾部ではアオサの大量発生が問題化している。海外に堆積（たいせき）したアオサが悪臭を放ったり、景観が損なわれるなどの被害が出ているほか、潮干狩りなどにも影響を与えている。同研究所の松井徹主幹によると、「自治体が回収し、焼却処分しているケースが多く、年間１０００トン近く回収する自治体もある」という。東ガスでは０３年から新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）と共同で、実証実験を開始。９・８キロワットの発電用ガスエンジンを備えた試験プラントで、１日当たり約１トンの海藻を分解。一般家庭の半月分の電気を賄える約２０～３０立方メートルのメタンガスを安定的に取り出す技術を確立した。新たに建設するモデルプラントは、海藻分解タンクの容量を半分程度に小型化したもの。自治体などに売り込むためのモデルプラントとして活用するほか、風力や太陽光発電など複数の再生可能エネルギーを組み合わせ、ガスタービンで電力や温水などを安定的に供給する「ホロニックエネルギーシステム」の一環として稼働させる。実用プラントの建設費用は処理規模に応じて、数千万円から２億円程度になるという。すでに複数の自治体などが関心を示しており、海藻被害に悩む自治体などへの提案活動を積極化していく方針だ。
（FujiSankei Business i）