8/30 お昼の『株価材料』PART Ⅰ

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■株価材料

▼オックスＨＤ<2350>が急落、大証の信用取引規制を嫌気し売り優勢
企業の倒産リスク算出のソフト開発・販売を主力とするオックスホールディングスが急落。２０００円ストップ安の１万５２００円まで売られている。大阪証券取引所が３０日売買分からの委託保証金率を引き上げたことが嫌気されている。同社株は３日の５１００円から２２日の２万９４８０円まで約５．７倍となっていた。その後は自社株売買をめぐる取締役の処分などもあり急落、きょうの安値で直近高値のほぼ半値となった。

△国際帝石<1605>が堅調、南米スリナムで探鉱区権益を取得、原油高も支援材料
国際石油開発帝石ホールディングスが堅調。一時４万円高の１０４万円まで買われている。同社は２９日、マークス・オイル・ガスＡＳ（本社デンマーク）からスリナム共和国海域ブロック３１における３５％の権益を取得することについて、スリナム共和国政府当局の承認を得たと発表した。ブロック３１の南方沿岸部ではスリナム国営石油会社によって商業油田が開発されている。しかし同鉱区では多くの油ガス徴が確認されているものの、これまでに本格的な探鉱活動が行われてきておらず、今後、石油・天然ガスの発見が有望視されている。また、ＷＴＩ（ウエスト・テキサス・インターミディエート）期近物が前日比１．７８ドル高の１バレル＝７３．５１ドル、ＩＰＥ（ロンドン国際石油取引所）ブレント原油期近物も１．５８ドル高の７２．１３ドルと急反発したことも支援材料となっているようだ。

△チタン工<4098>が値上がり率２位、東芝への第三者割当増資を好感
チタン工業が３日ぶり急反発。２１円高の２４８円まで買われ、東証１部値上がり率で２位となっている。出来高は１０５万株を突破し、前日２５万４０００株の４倍超。２９日の第三者割当増資発表が好感されている。東芝 <6502> を対象に２００万株を発行する（発行済み株式数の７．１％）。調達資金概算は４億１３００万円で、そのうち約２億７０００万円は長期借入金の一部返済にあて、残りは運転資金に充当する。

■インテリ<4757>の７月売上高は伸び率鈍化
インテリジェンスは人材派遣と転職支援などを展開する。２８日に今０８年２月期７月度の売上高数値を公表、伸び率は対前年同月比７．２％増となった。３月以降、対前年同月比で７０％前後の高い伸びが続いていたが、７月に入って伸び率が１ケタ台に鈍化した。ただ、同社は０６年７月１日付で旧学生援護会と経営統合している。前年７月以降の学生援護会の売上はインテリジェンスの売上高に合算されていることで、額面通り売上高の伸び率鈍化と解釈するのは早計といえそうだ。

△プロジェＨＤ<3114>が子会社通じ新規事業開始を決議
プロジェ・ホールディングスが２８日、全額出資子会社のドーコーボウが新規事業としてアパレル事業に進出すると発表した。ドーコーボウは持ち株会社移行前の同興紡績から繊維事業を継承、８０年以上の歴史と実績を背景に超長繊維綿を駆使した超高級綿糸を衣料業界に提供している。しかし、国内の繊維素材メーカーは海外繊維製品の流入や海外生産への移行などで低迷・縮小傾向にあるのが実情。このため基軸商品でしかも収益性の高い「インド糸」に着目、これまでの原糸の販売事業だけでなく、原糸に付加価値を付けて収益性をより高めるもので、従来のテキスタイル（織物・布地）事業についても単なる織物・布地販売でなく、製品化を展開していく方針。そして「近い将来にはこれらの製品にてＰＢ（プライベートブランド）を構築、小売業まで発展・展開させる方針」（会社側）という。
（株式新聞ダイジェスト）

△ニッパツ<5991>が切り返す、ＪＰＭは強気継続
ニッパツが朝安の後に切り返している。ＴＤＫ　<6762>　が前日にタイのハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）部品メーカーのマグネコンプ社を買収すると発表。マグネコンプ社はＨＤＤサスペンション大手であり、ニッパツとこの分野で競合する。ニッパツのＴＤＫ向け売上が減少するとの見方も出ていた。ＪＰモルガン証券ではニッパツの投資判断「オーバーウェイト」を継続。リポートでは「ニッパツにとってネガティブとの誤解のもとにニッパツの株価が調整された場合は絶好のエントリーの機会となろう」としている。ＴＤＫ向け売上高は減少するものの、取引先であるシーゲート社やウェスタン・デジタル社向けの売上拡大によりＴＤＫ向けが減少分を補って余りあると予想していた。

△電子部品が一斉高、好材料相次ぐ
好材料が相次いだ電子部品株が一斉高となっている。ＨＤＤ世界最大手の米シーゲート社の７－９月期業績上方修正に加え、ノキア版ｉＰｈｏｎｅ来年発売の発表、さらに米アップルが９月５日にｉＰｏｄの新製品を発表するのではという見方も出ており、日本の電子部品メーカーにとってはさらに強みが活かせそうな環境となってきた。
ＨＤＤ関連ではメディアを手掛ける昭和電工<4004>、富士電機ＨＤ<6504>、ＨＯＹＡ<7741>、ヘッドのＴＤＫ<6762>、スピンドルモータの日本電産<6594>がしっかり。
携帯型オーディオ機器や携帯電話に使われるセラミックコンデンサでは村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、ＴＤＫ<6762>が買われている。
そのほか、コネクタやスイッチなどを手掛けているヒロセ電機<6806>、ＳＭＫ<6798>、アルプス電気<6770>も堅調。

△海運株が上昇、運賃指数高騰で再増額公算大と
日本郵船<9101>と商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手３社をはじめ、新和海運<9110>や乾汽船<9113>、明治海運<9115>、太平洋海運<9123>、第一中央汽船<9132>など海運株がそろって上昇。業種別指数でも海運は値上がり率の上位となっている。前日の米国株高や為替の円安傾向を受けた外部環境の落ち着きを受けて、足元の海運市況の強さに改めて市場の目が向かっている。
ロンドン海運取引所が算出する国際的な不定期船の運賃指標であるバルチック海運指数（ＢＤＩ）は２９日に前日比９３ポイント高の７４７４まで上昇。前日に続いて１９８５年の算出開始以来の最高値を更新し、史上初めて７４００ポイント台に乗せた。これは４４００ポイント台だった年初に比べて約７割も高い水準。中国を中心にした新興国が鉄鉱石、石炭といった鉄鋼原料や穀物などを積極的に買い付けているためで、市場では「需給タイト感はそう簡単に解消しそうにない」（業界関係者）という見方が多い。「海運各社は９月中間決算の段階で軒並み再増額修正する公算が大きい」（準大手証券）という指摘が出ている。

△オルガノ<6368>など高い、投信設定に期待感
オルガノ、栗田工業<6370>の水処理関連が高い。前日に野村アセットマネジメントが水関連株などを組み入れる投信「野村アクア投資」を設定したが、当初募集が８９３億円と高水準だったことから、買いに対する期待感が浮上しているもよう。３１日には環境関連の投信設定が相次ぐことも、刺激材料となっているようだ。
３１日には国際投信の地球温暖化対策株式オープン（愛称・地球愛、当初募集上限７５０億円）、温暖化対策株式オープン（グリーンプラネット、１２５０億円）。三菱ＵＦＪでは地球環境株・外債バランス（地球くん、１０００億円）、地球環境株ファンド（環境くん、１０００億円）、また、ＵＢＳ地球温暖化対策対応関連株ファンド（クールアース、３０００億円）などの設定がある。

△ソフトウェアＳ<3733>が高い、野村証が新規「２」評価
野村証券は３０日付で医療情報システム開発のソフトウェア・サービスの投資判断を新規に「２」（やや強気）としている。リポートでは「電子カルテの普及率は現在８％と推定され、これから本格的な普及機に入ると考えられる。０９年春には経営分析機能を強化した次期バージョンシステムがリリースの予定で、２０１０年４月期以降は受注案件数の増加に加え、高付加価値システムの導入による利益率の向上が見込まれる」などとしていた。これを受けて株価は上伸している。

△ＵＢＳ証がＴＤＫ<6762>を「中立」に格上げ
ＵＢＳ証券はＴＤＫの投資判断を「Ｓｅｌｌ」から「Ｎｅｕｔｒａｌ」に引き上げた。１Ｑ（第１四半期）業績はコンセンサスに届かなかったが、株価の調整を受けてアップグレードしたという。リポートでは「ＨＤＤ業界の動向を見ながら次の投資機会を探るスタンス」などとしていた。
（ラジオNIKKEI）

■「閉所恐怖症」で旅客機遅れる　全日空<9205>・鳥取
鳥取空港で２９日夕、乗客の女性が「閉所恐怖症」による体調不良を訴え、東京行きの全日空機が遅れるトラブルがあった。全日空では「他の乗客の方々にご迷惑をおかけしていしまい申し訳ありません」と陳謝している。全日空によると、２９日午後６時１０分ごろ、鳥取空港で鳥取発東京行きの全日空２９８便が離陸のために滑走路に向かう途中、乗客の女性が突然、体調不良を訴えた。同機には女性を含め乗客１５８人が乗っており、そのままターミナルに引き返して女性を降ろした後、１９分遅れで離陸した。女性は客室乗務員らに「自分は閉所恐怖症。乗ってみたが、どうしても無理だった」と説明。女性はその後、ＪＲで東京へ向かったという。
（産経新聞）

□ファッション・ウィーク　東京ミッドタウンで開幕
第５回「東京発　日本ファッション・ウィーク」（ＪＦＷ＝ファッション戦略会議主催、毎日新聞社など協賛）が３０日、東京・六本木の「東京ミッドタウン」を主会場に開幕した。中核イベントの東京コレクションでは、３８ブランドが来春夏ものの新作を披露するほか、
特別イベントとして、ユニクロ<9983>がチャリティーオークションやファッションショーを行う。今回、初の試みとなるのが、新進気鋭のデザイナーに発表の場を提供した「ヨーロッパで出会った新人たち」展（同会議主催、毎日新聞社後援）。「東京から作品を発信したい」と願う欧州のファッション学校で学んだ日本、ドイツ、イスラエルなどの６ブランド１１人の若手デザイナーが参加し、それぞれの新作を展示する。同展は東京ミッドタウン内「２１―２１デザインサイト」で５日まで。入場無料。
（毎日新聞）

△青森県第1号「タイムズ」がオープン
パーク24<4666>は、青森市安方に時間貸駐車場「タイムズ青森安方」を8月30日にオープンする。パーク24が青森県に「タイムズ」をオープンさせるのは今回が初となる。 「タイムズ青森安方」は、オフィスビルやビジネスホテルが隣接し、かつ飲食街へのアクセスにも便利な駐車場で、昼夜を区切った最大料金の設定をはじめ、クレジットカード決済が可能な精算機の導入、ケータイやインターネットでの満車空車情報を確認できるサービスなどで、幅広い顧客層の利用を見込んでいる。
（レスポンス）

△ナカバヤシ<7987>子会社など、ステーショナリー雑貨「イル・トッコ」シリーズを発売

△日産自<7201>、フランクフルトモーターショーにコンセプトカー「Ｍｉｘｉｍ（ミクシム）」を出展

△ＴＯＴＯ<5332>、高級単体浴槽「スーパーエクセレントバス　ＭＯＤＥシリーズ」を発売、水あか除去の「きらりあ　水栓金具用　蛇口まわりのクリーナー」を発売、植物由来の天然系消臭成分を配合した車用除菌消臭スプレーを発売

△エコス<7520>、企業向け情報共有システム・新バージョン「Ｍ３　Ｂｌｏｇ　ＳＲ３」を発売

△アンリツ<6754>、機能強化したシグナルクオリティアナライザＭＰ１８００シリーズを販売

△ソフトバンク・テクノロジー<4726>、デジタルカタパルトと携帯向け配信サービスなどで資本・業務提携

△日立情報システムズ<9741>とソフトバンク<9984>ＩＤＣ、インターネットＤＲサービス提供で協業

△沖電気<6703>、携帯機器に最適なスピーカーアンプＬＳＩのサンプル出荷を開始

△ゼンテック<4296>、ＢＭＬ３．０対応のブラウザ「ＭｅｄｉａＳｔａｃｋ－ＢＭＬ」を販売開始

△市進<4645>、市進卒業生対象のＳＮＳ「ＷＩＮＧ　ＰＡＬ（ウイング・パル）」を開始

△ニッコー<5343>、絵本作家ユニット「ａｃｃｏｔｏｔｏ」デザインの子供食器を発売

△ぐるなび<2440>、おサイフケータイに複数飲食店のスタンプがたまる新サービスを開始

△日産自<7201>、インドで小型商用車の合弁会社設立を検討開始

△アートネイチャー<7823>、カイゲンと共同で昆布の仮根「ガニアシ」が主成分のサプリメントを発売
（日経プレスリリース）

△ベルパーク<9441>戻り軽快
ベルパークが続伸。１６日直近安値１５万３０００円を下値に戻り軽快、２０万円台回復が指呼となってきた。ソフトバンク専売の携帯電話販売代理店の大手で今１２月期は上方修正して経常利益２１億円と９３％増と絶好調。

△イージーユー<2495>　比較検索ポータルサイト「ミツカルサイト」を９月１日オープン。商品カテゴリー数は年末までに５０に増やす。

△だいこう<8692>　証券会社のコンプライアンスを支援する「会社情報提供サービス」を開始。

△テレウェイヴ<2759>５万円回復
テレウェイヴが７連騰で６月１９日以来の５万円台を回復。信用買残は直近のピーク６万５３７株（６月２９日申込現在）から３万１８３８株と５０％近く減少してフットワークが良くなっている。中小企業の営業支援や情報機器の販売が中心。

△オリックス<8591>が急反発
オリックスが急反発。前日は年初来安値を更新したが、米国株式の大幅高で買い戻しが先行した。米サブライム問題をきっかけに売りが膨らんだが、「米国の資産４８７９億円のうち住宅ローン担保債券は１％もない。また、６月末で投資有価証券は１１００億円あるが１０％超の含み益を抱えている。サブプライム問題の影響はない」（社長室）としている。

△デックス<4794>、業績好転で買い気配
デザインエクスチェンジが業績好転で買い気配。２９日発表の０７年１２月期中間決算では、経常損益が前年同期の７６００万円から２億円の黒字に転換した。

△楽天<4755>、しっかり
楽天がしっかり。前日の終値水準で攻防。前日の大幅高を受けて利益確定の売りが出たが、信用取り組みの改善を好感した買いも出ている。

△いちたか<2774>が続伸
一高たかはしが続伸。石油・ガスなどの販売を行う山形県のダイニ、置賜日通燃料の子会社化を発表した。

△日立造<7004>は赤字幅縮小を買う
日立造船がしっかり。０７年９月中間期の連結最終損益が従来予想赤字幅が９億円縮小、２１億円の赤字となる見込みと伝えられたことが好感された。

△ＮＴＴドコモ<9437>は次世代高速通信で買う
ＮＴＴドコモがしっかり。総務省が進めている次世代高速通信用に新たに解放する周波数帯で、ＡＤＳＬ大手のアッカ・ネットワーク、京セラ、三井物産と共同で免許取得を進める協議に入ったと報じられたことが手掛かりとなった。
（株式市場新聞）

△チャイナ・ボーチー<1412>が４日続伸、国内大手証券がレポート
チャイナ・ボーチー・エンバイロメンタルが、２万１０００円高の２６万１０００円と４日続伸し騰勢を強め、今月８日上場日につけた高値２８万円を視野に入れている。今月２日に上場したフルスピードが連日大幅高を演じていることに加え、国内大手証券のレポートが買い手掛かり。２８日付で知名度向上による日本でのビジネス機会に注目としてレポートを出している。直近ＩＰＯの動きに関心が集まってきたようだ。

△サムシングホールディングス<1408>はストップ高。下げすぎ調整から続伸へ
サムシングホールディングスは続伸。２万円高の１３万８０００円ストップ高買い気配。大証ヘラクレス市場値上がり率トップにランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、この２ヵ月ほどは続落してきて、２２日につけた上場来安値９万３０００円をを底に、反発局面となっている。同社は地盤改良工事・地盤保証事業を行なっており、地震などが頻発している現在は、需要が伸びると期待されている。７月急落の原因は、今期２００７年８月通期業績予想の下方修正。売上高は据え置いたが、経常・純利益は下方修正した。理由は、同業他社との競争激化、地盤改良事業の売上原価上昇、保証事業の売上高が期初計画に対して低下したことなど。今後は、地盤改良事業では、価格競争の穏やかなハウスメーカー向けと、コンビニなどの小型店舗向けの２部門に重点を置いた営業戦略や、固定費の引き下げ、保証事業では、戦略的なアライアンスを含めた競争力強化などを推進していくという。きょうはストップ高となっているが、ＰＥＲは７．７６倍、ＰＢＲは１．１２倍と、まだまだ割安水準。まずは急落前の２０万円ライン回復を目指す。

△日医工<4541>が連日上場来高値、１１年１１月期ジェネリック薬メーカー２位に
ジェネリック薬メーカー３位の日医工が、６０円高の２５０５円と続伸し連日の上場来高値更新となっている。国内大手証券が事業戦略性の高いジェネリック薬メーカーとして、投資判断を新規｢２｣としたことが買い手掛かり。今後３年間のＥＰＳ成長率は年率２３％と、カバレッジ１９社平均の８％を大きく上回る見通しで、１１年１１月期には、東和薬品に次ぐ業界２位まで業績を拡大すると予想している。

△イヌイ建物<9308>は反発。市場の乱高下を尻目に、着実なジリ高形成
イヌイ建物は反発。８０円高の１８００円で始まっている。東証２部値上がり率上位にランクインしている。とくに材料が出たわけではないようだが、１０日につけた直近安値１６００円を底に、地合いの乱高下にかかわらず、ジリ高の高チャートを形成。また、今朝は地合いが持ち直し、東証１部業種別株価指数でもほぼ全セクターが上げているなか、不動産業セクターも上げている。本社は東京・中央区勝どきにあり、その界隈は、ビルやマンションがにょきにょき建ち続けている、都内でも、ホットな界隈のひとつだ。業績は堅調に右肩上がり。利益剰余金と有利子負債の額がちょうど拮抗している。不動産会社なのに「儲けすぎず、損しすぎず」の健全財務にも好感が持てる。現在の株価でＰＥＲは２３倍台、ＰＢＲは約２倍と、ころあいの数字でもある。このままジリ高で、１３週移動平均線であり、次のフシである１９４０円ラインまで、まずはもって行きたい。

△淀川製鋼所<5471>が３日ぶりに反発、中国鋼鉄と関係強化
大同特殊鋼が、７円高の５９０円と３日ぶりに反発している。同社が前日、台湾の鉄鋼大手の中国鋼鉄と株式を相互に持ち合うと発表、これを好感した買いが入っている。熱延コイルの供給元の中国鋼鉄との関係を強化し、原料の安定調達につなげるのが狙いという。保有する自己株式のうち２００万株を、１株あたり６０７円で中国鋼鉄に譲渡する。払込期日は９月１８日。中国鋼鉄の持ち株比率は１．０９％になる。株式譲渡で淀川製鋼所が受け取る約１２億円は、中国鋼鉄株の取得に充当する予定。

△ＴＤＫ<6762>はギャップアップ→続伸。タイの部品会社買収が手がかりに
ＴＤＫはギャップアップ→続伸。２９０円高の９３５０円で始まり、寄り後は９５３０円まで買われている。きのう大引け後に、マグネコンプ・プレシジョン・テクノロジー（本社・タイ）の発行済み株式の７４．３％を取得し、子会社化すると発表した。取得価格は約１４２億円。マグネコンプ・インターナショナル（本社・シンガポール）から取得する。マ社は、ハードディスクドライブの磁気ヘッドの主要部品のひとつである、サスペンションで技術的な強みを持つ。「同社を子会社化することで、当社の磁気ヘッド事業の競争力を強化する」としている。ＴＤＫのチャートを見ると、ちょうど２５日移動平均線にローソク足が引っかかっている。このまま続伸なら、急落前の先月末の水準であり、１３週・２６週移動平均線の水準でもある、１万０５００円までの戻りが目標となろう。

△いすゞ自動車<7202>が続伸し騰勢を強める
いすゞ自動車が、２７円高の６２５円と続伸し騰勢を強めている。同社は前日、南米で米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）と合弁販売会社を設けると発表、これを好感した買いが入っている。これまでＧＭの販社を通じトラックを販売してきたが、今後はいすゞ車に限って取り扱うとしている。株価は、７月１２日に年初来高値７２０円をつけた後、今月１７日に４８８円まで下落、半値戻りを達成しており上昇に弾みがつきそうだ。

△国際石油開発帝石ＨＤ<1605>は続伸。鉱業セクター人気に、南米での権益取得発表がオン
国際石油開発帝石ホールディングスは続伸。３万円高の１０３万円で始まり、寄り後は１０４万円まで買われている。きのう大引け後に、「南米スリナム共和国海域の、「ブロック２１」の３５％の権益を取得することについて、スリナム政府当局の承認を得た」と発表した。石油・天然ガスの発見が有望と期待されている鉱区。子会社の帝石スリナム石油を通じて、ＭＡＥＲＳＫ　ＯＩＬ　ＡＮＤ　ＧＡＳ　ＡＧ（本社・デンマーク）から取得した。また、２９日付け日経朝刊で「国内の資源開発、活発化」と報道された。資源価格高騰による採算性と、地政学的リスクの少ない点から、国内での資源開発が再開・見直されていると報道され、その１社として、国際石油開発帝石ホールディングスも入っていた。加えて、今朝は東証１部業種別株価指数でも、鉱業セクターが値上がり率トップになる場面が出ている。同社のほか、石油資源開発＜１６６２＞(東1)なども買われている。

△株マニ注目の大同特殊鋼<5471>が反発、高値顔合わせ
株マニ注目の新日鉄系の大同特殊鋼が、２１円高の９３３円と反発、２月２６日につけた年初来高値９３８円まで買われている。前日に日本電工が年初来高値を更新するなど新日鉄系の銘柄を物色する動きが出ている。外資系証券が２１日付で投資判断を「アウトパフォーム」継続、目標株価を９６０円→１１２０円に引き上げている。また需給面では、外国人保有株比率９．７％と売り圧力が小さく、信用取組倍率０．６６倍に好転と売り長の好需給となっており、注目度が高まってきたようだ。

△東京エレクトロン<8035>はギャップアップ→小幅続伸。日経と東洋経済が９月中間業績観測
東京エレクトロンはギャップアップで反発。２００円高の８０６０円で始まり、寄り後は８１００円台に乗せている。今朝の日本経済新聞で、「東京エレクトロンの２００７年９月中間期は、連結純利益が前年同期比４２％増の５３０億円程度に拡大しそうだ。従来予想は３４％増の５００億円」と報じられた。アジアを中心とする半導体メーカー向けに、半導体製造装置の販売が伸びると観測されている。東洋経済新報社が今朝発表した「四季報速報」では、売上高４８００億円（前年同期比２２．９％増）、経常利益８５０億円（同４６．０％増）、純利益５４０億円（同４１．３％増）。台湾向けの半導体製造装置が大きく伸びたが、一方で、「足元の受注の地合いは良くない」点も指摘している。
（証券日刊新聞）

△団塊ＰＣ世代照準　みずほ信託<8404>、会員制ネット相談　来年９月に「バンキング」
みずほ信託銀行は会員制のインターネット相談サービスを９月から開始する。資産運用や不動産の有効活用などに関する相談をネット上で受け付けるほか、相続や住宅ローンなどの情報をメールマガジンで会員向けに配信する。来年９月をめどにネットで振り込みや残高照会などの手続きができるネットバンキングも開始。会員制相談サービスとＩＤを共通化し、顧客の利便性を高める計画だ。ブロードバンド（高速大容量）通信の普及に加え、退職年齢を迎えた団塊の世代を中心にネットサービスに対するニーズが高まっており、富裕層の顧客の囲い込みにつなげるのが狙い。今年度中に５万人程度の会員獲得を目指す。会員制相談サービスの名称は「みずほ信託銀行ライフデスク」。専用サイト（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｅｂ．ｓｖ．ｍｉｚｕｈｏ－ｔｂ．ｃｏ．ｊｐ／ｓｖ／ｌｉｆｅｄｅｓｋ／）に接続し、名前やメールアドレスなどを書き込んで会員登録する。入会金や年会費などはかからない。登録後はＩＤとパスワードを入力すれば、各種サービスを受けることができる。ネット相談は、知りたい内容をメールで送信。希望する日時を指定すると、担当者から折り返し電話で連絡が入り相談できる。来店する手間がかからず、遠隔地でも気軽に利用できる。メールマガジンは希望者に週１回配信する。相続や遺言、年金、住宅ローン、介護など幅広い情報を提供する。また、ライフデスクの会員になれば、来年９月をめどに開始するネットバンキングも同じＩＤで利用できるようにする計画だ。みずほ信託銀行では、「情報を発信することで、信託銀行が持つさまざまな商品やサービスに対する需要を喚起したい」（プライベートバンキング企画部）としている。信託銀行では、これまで高齢者を中心とした富裕層が顧客の中心で、ネットサービスへのニーズは大きくなかった。ただ、今後のメーンターゲットと位置づける団塊の世代には積極的にネットを利用している人が多く、各行ともネットサービスの拡充を急いでいる。住友信託銀行は昨年１１月からネットを使い遠隔地からでも住宅ローン相談ができるサービスを開始。中央三井信託銀行も今年３月末にネットバンキングの機能を強化。投資信託の販売に加え、振り込みや残高照会、定期預金申し込み手続きなどもネット上でできるようにした。

△Ｊパワー<9513>磯子火力新２号機（横浜）「世界最高レベルを実現」
電源開発（Ｊパワー）は、石炭を燃料とする磯子火力発電所（横浜市磯子区）で新２号機の建設を進めている。営業運転の開始は２００９年７月。売り物の一つが、高温・高圧の蒸気を生み出すことによって発電効率を上げ、二酸化炭素（ＣＯ２）の発生を抑制する点だ。
磯子火力は国の石炭政策に沿って建設され、１９６７年に運転を開始。首都圏唯一の石炭火力発電所として日本初の公害防止協定を横浜市と締結するなど、環境保全対策に力を入れながら電力供給を行ってきた。しかし、横浜市が窒素酸化物（ＮＯ２）の削減を骨子とした新たな環境改善計画を策定するなど、より高度な環境対策が求められている。また、設備も老朽化していたことから、最新鋭の発電所へと生まれ変わろうとしている。０１年に廃止した旧１、２号機の発電出力は計５３万キロワット。これに対し、一足早く０２年に運転を開始した新１号機と現在建設中の新２号機の合計出力は、２倍以上の１２０万キロワットとなる。工事を進めるに当たって採用したのが、ビルド・スクラップ＆ビルドという手法。旧発電設備を運転しながら新１号機（６０万キロワット）を建設した後に旧発電設備を廃止、撤去してその跡地に新２号機を建設している。また、石炭を貯蔵する設備として４つ葉のクローバー型サイロを採用するなど省スペースを実現した。磯子火力では粉末状の石炭をボイラーで燃やし、この熱によってボイラー内部にある何千本もの細いパイプを通る水を加熱。高温・高圧の蒸気を作る。蒸気はタービンに送られ噴射力などによってタービンの羽根車を高速回転させ、電気を起こす。
石炭は石油価格が高騰する中、安価で調達でき供給不安が少ない点を再評価する声が高まっている。ただ、燃焼時に排出するＣＯ２の量は、石油や液化天然ガス（ＬＮＧ）など各種発電方式の中で最も多い。このため、発電効率を高めＣＯ２をいかに抑制できるかが課題となる。磯子火力の場合、発電効率のカギを握る蒸気の温度と圧力は、超々臨界圧（ＵＳＣ）を採用し、旧１、２号機に比べ大幅に上昇させた。主蒸気の圧力は１・５倍になったほか、主蒸気の温度は３４度高い６００度を達成。再熱蒸気温度は新１号機では４４度高まって６１０度とし、さらに新２号機はそれを１０度上回る。高温・高圧の蒸気に耐えられるよう、タービンなどにはより高性能の材料を採用した。これにより「石炭火力としては世界最高レベルの効率を実現」した。厳しい環境規制値をクリアするため、大気汚染防止対策にも力を入れている。具体的には高効率の乾式排煙脱硝・脱硫装置などを設置。新２号機のＮＯ２排出濃度の規制値は旧１、２号機の１０分の１以下、硫黄酸化物は６分の１に下げる。都市部に位置し、付近に景勝地である三渓園があることを踏まえ、形状と色彩にも工夫を凝らしており、最新の都市型石炭火力発電所として生まれ変わりつつある。

△「家で楽しいワイン」メルシャン<2536>が写真とコメント募集
メルシャンは、リニューアル発売する「ボン・ルージュ」シリーズと「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」シリーズを拡販するために「おウチで一緒にボン・ルージュを飲も♪」キャンペーンを９月１日から１０月３１日までの期間で実施する。　キャンペーン対象商品は１０種類（実勢価格は７２０ミリリットルで６００～７００円台）。家族、友人、恋人などと一緒に家で「ボン・ルージュ」を飲んでいる写真とコメントを同封して対象商品についているブドウのマーク３枚１口で応募するＡコースと、ブドウのマーク１枚１口で応募できるＢコースがある。Ａコースは、タレントの三浦りさ子さんが審査委員長として応募写真の中から当選作品３作品を選ぶ。選ばれた写真は来年１月以降の「ボン・ルージュ」の雑広告などに使われる。当選した３人には特製ソファも贈られる。Ｂコースは、抽選で１０００人にフルボトルのワインを持ち歩くためのキャリーケースが当たる。岡部有治メルシャン社長は、「キャンペーンを通じてワインを気軽に楽しむ文化を啓発していきたい」と述べた。審査委員長の三浦りさ子さんは、「子供もいるのでワインは自宅で飲むことが９割。笑顔が楽しい写真の応募を期待します」と話した。

△横浜開港１５０周年記念！相鉄<9003>グループ感謝祭クーポン
相模鉄道グループは、２００９年の横浜開港１５０周年を記念し、９月１日から３０日まで「相鉄グループ感謝祭」を開催する。５５種類の割引などが受けられるクーポンブックを配布するほか、抽選でホテルのペア宿泊券などが当たるクイズも用意する。相鉄グループ各施設と協力会社の計１４６施設で割引サービスなどが受けられるＡ４版・１６ページ建てのクーポンブック「ハッピークーポン」を相鉄線全線の２５駅や、そうてつローゼン全５８店などで無料配布する。クーポンの内容は、横浜ベイシェラトンホテル＆タワーズの客室料金４０％割引（金曜・休前日は２５％割引）、そうてつローゼンで取り扱う商品（１７種類）の２０～５０円割引など合計５５種類。また、期間中、駅などのポスターやウェブサイトにあるクイズに官製はがきやインターネットで答えると、合計６０００人にプレゼントを贈る。主な賞品は、横浜ベイシェラトンホテル＆タワーズのペア宿泊券（５組１０人）やペア食事券（２０組４０人）、富士急ハイランドフリーパス券（３組６人）、横浜ベイスターズ公式戦シーズンシート（１組２人）など。

△カーＡＶ機器を累計１億台生産…富士通<6702>テン半世紀かけ
富士通テンは２９日、カーＡＶ（音響・映像）製品の累計生産台数が１億台に達したと発表した。１９５５年、トヨタ自動車「クラウン」向けにカーラジオをＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）供給して以来、ほぼ半世紀をかけて快挙を成し遂げた。同社は２０年に川西機械製作所として創立。神戸工業を経て富士通の傘下に入り、７２年に現社名になった。カーＡＶ機器では、日本初のオールトランジスタ式カーラジオ（５９年）、世界初の車載ＣＤプレーヤー（８３年）、ＡＶ機能を融合したカーナビゲーション「ＡＶＮ」（９７年）などヒット商品を生み出してきた。２９日、神戸市兵庫区の本社で開いた記念式典で勝丸桂二郎社長は、「当社はカーオーディオ市場で確固たるポジションを築き、デジタルオーディオやナビゲーションの分野でもお客さまの期待に応えてきた。１億台到達をさらなる成長への通過点と位置づけ、次の１億台に向け頑張りたい」とあいさつした。
（FujiSankei Business i）