8/4 『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△6月の世界半導体売上高、0.9％増
米国半導体工業会（ＳＩＡ）が3日に発表した6月の世界半導体売上高は前年同月比0.9％増の199億5000万ドル（約2兆3500億円）だった。パソコンや携帯電話などの販売増で製品需要は旺盛だが、価格下落を受けて売上高の伸び率は過去2年間で最低の水準に落ち込んだ。売上高は23カ月連続で前年同月を上回ったが、伸び率は今年4月以降1―2％台で低迷している。6月の売上高を地域別にみると、主力のアジア・太平洋地域や欧州、日本では伸びたが、米州が前年同月比6.8％減と苦戦した。今年上半期（1―6月期）の世界売上高は前年同期比2.1％増の1210億ドル。製品出荷は同7％近く増えたが、パソコンなどに使う半導体メモリーのＤＲＡＭなど、主要製品の値下がりが響いた。

△物産戦略研など、自治体向けシステムソフトを無償提供
三井物産<8031>戦略研究所、野村総合研究所<4307>など4社は共同で、地方自治体向けの情報システム構築用ソフトの無償提供を10月から始める。ソフトの設計図が公開されている「オープンソースソフト（ＯＳＳ）」として国内で初めて総務省の自治体向け情報システム基準に準拠した。特定メーカーの技術に依存しないシステムの構築・運用が安価で可能になる。開発したソフト「戦略研フレームワーク」は、基本ソフト（ＯＳ）の上で動作し、出納や税務、戸籍管理などの業務を担う業務ソフトとの間をつなぐ「情報基盤（プラットフォーム）」と呼ばれる種類のソフト。電子申請や調達、決済などの自治体の業務に共通して必要な機能が盛り込まれている。無償ソフト４種類で構成されるため価格は無料。総務省が策定したシステムの規格「地域情報プラットフォーム標準仕様書」に準拠している。
（IT-PLUS）

▼フレームワークス<3740>の監査人、前期決算書類に「意見不表明」
東証マザーズ上場のフレームワークスは3日、2007年5月期の決算書類について、会計監査人である監査法人トーマツから「意見不表明」の監査報告を受けたと発表した。同社は2期連続の経常・最終赤字で07年5月期末時点は6億9600万円の債務超過。継続企業の前提である第三者割当増資などについて「実現が未確定」と指摘されたという。

△ロイヤルＨＤ<8719>、13％経常増益・６月中間、店舗作業の無駄省く
ロイヤルホールディングスの2007年6月中間期の連結業績は、経常利益が前年同期比13％増の20億円弱とほぼ従来予想通りとなったようだ。「ロイヤルホスト」などを展開する外食事業は店舗作業の無駄を省き人員配置などを見直し、経費削減につながった。ホテル事業も稼働率が向上し収益に貢献した。売上高は11％増の590億円前後。期初計画より約35億円少ない。天丼チェーン子会社など2社が新規連結されたが、ロイヤルホスト事業が減収（約15億円）だった。競争激化や低価格メニューを増やした影響で既存店の客数と客単価が共に前年を割った。

△博報堂ＤＹ<2433>の4－6月期、経常益72％増・飲料広告など伸びる
博報堂ＤＹホールディングスが3日発表した2007年4―6月期連結業績は、経常利益が前年同期比72％増の56億円だった。広告の取り扱いが伸びたほか、制作業務の内製化や原価管理の徹底などコスト削減策が利益を押し上げた。売上高は3％増の2565億円。広告の取り扱いでは飲料・嗜好（しこう）品、不動産・住宅設備などが増えた。媒体別ではテレビや新聞が伸びた。金額は少ないが、インターネットメディアは17％増えた。通期見通しは据え置いた。

△リケン<6462>の4－6月期、純利益２％増――ピストンリングなど好調
リケンが3日発表した2007年4―6月期連結業績は、純利益が前年同期比2％増の15億円だった。自動車向けのピストンリングやシールリングが好調だった。7月に発生した新潟県中越沖地震の被災状況は現在調査中。
08年3月期通期の業績予想は据え置くが、影響額が確定した後、予想を見直す。4―6月期の売上高は5％増の229億円、営業利益は7％増の22億円だった。国内自動車メーカー向けにピストンリングやシールリングが好調だったほか、カムシャフト（エンジン部品）は海外向けにも伸びた。円安進行で為替差益が発生し、経常利益は5％増の26億円だった。

▼丸井<8259>の4―6月、経常益６割減――上限金利引き下げ響く
丸井が3日発表した2007年4―6月期の連結業績は、経常利益が34億円と前年同期比60％減少した。上限金利の引き下げで、キャッシングの利ざやが大幅に縮小したのが響いた。5店の店舗閉鎖や定休日の増加による売り上げ減も利益を押し下げ、コスト削減で補えなかった。売上高は6％減の1174億円。貸金業法改正を受け、キャッシング金利を約18％と9ポイント下げたことが約50億円の減収要因となった。小売事業も3％減収。「なんばマルイ」（大阪市）など新店は好調だった。

△総合化学大手５社の4-6月、三井化学<4183>など４社が増益
三井化学が3日、2007年4―6月期の連結業績を発表し、総合化学大手5社の業績が出そろった。三井化学の営業利益はウレタン市況の改善などが寄与して前年同期比50％増の250億円となった。4社が営業増益となったが、全社とも2008年3月期の業績予想は据え置いた。原油相場が過去最高値をつけるなか、各社とも先行きに慎重になっている。三井化学はウレタン原料以外にもフェノールやアセトンの採算も改善するなど価格修正を進めたことで大幅営業増益となった。固定資産売却益を特別利益に計上、純利益は2倍の180億円だった。
営業利益が前年同期に比べ2.9倍となった東ソー<4042>は前期実施した定期修理の影響がなくなったことに加え、カセイソーダやエチレンアミンなども好調だった。旭化成<3407>と三菱ケミカルホールディングス<4188>も石油化学が全体の収益をけん引して営業増益となった。

△スポーツ用品大手3社の4－6月、ミズノ<8022>とデサント<8114>が経常増益
スポーツ用品大手3社の2007年4―6月期業績が3日出そろい、ミズノとデサントが経常増益となった。好調な海外事業がけん引し、為替が円安基調だったことも寄与した。最大手のアシックスは広告宣伝費の大幅増が足を引っ張り小幅ながら経常減益だった。ミズノは野球やゴルフ用品などの主力事業が好調。売上高は前年同期比8％増の469億円、経常利益は17％増の37億円となった。韓国でのゴルフウエア販売が伸びたデサントも、売上高が3％増の171億円、経常利益が6％増の10億円だった。

△日航<9205>、国際線エコノミー席２割減
日本航空は売上高の約3割を占める国際線事業の商品戦略を転換する。2009年度に06年度比でエコノミーの座席数を約2割減らすとともに、一便あたりの座席数も15％減らして空席を埋めるための値引き販売を抑制。その一方でビジネスクラス以上の座席は約7％増やし、客単価を高める。経営再建の一環として、需要変動が少ないビジネス客に照準を絞り収益改善を狙う。日航の06年度の国際線でのエコノミークラスの座席数は約1680万席。これを09年度には300万席程度減らし、1380万席とする。一方でビジネスクラス以上の座席は290万席から310万席に拡大。これにより総座席数に占めるビジネスクラス以上の比率は06年度の14.7％から09年度には 18.3％に高まる。

△コムスン（グッドウィル<4723>）売却、ウエルシア関東<2717>など２社が施設介護買収名乗り
介護大手コムスン（東京・港）の売却で、ドラッグストア中堅のウエルシア関東と、グループホーム運営大手のメディカル・ケア・サービス<2494>がそれぞれ3日、施設介護事業の買収の公募に参加することを決めた。中国地方の大手、サンキ・ウエルビィ（広島市）も同日、同地方での在宅介護の取得に応募。コムスンの買収合戦に続々、有力企業が参加する。コムスンは1日から公募を始めた。有料老人ホームなど施設介護は一括、訪問介護を中心とする在宅系は都道府県ごとに売却する。

△ＮＴＴデータ<9613>、米システム会社買収
ＮＴＴデータは米国の中堅システム会社を買収した。欧州とインドのシステム開発会社も買収する計画で海外の情報システム事業を強化する。米国のグループ会社リビアグループ（イリノイ州）を通じて中堅のトライアーク社（カリフォルニア州）を買収した。買収額は15億円程度とみられる。トライアークの社員数は約70人。西海岸での統合基幹業務システム（ＥＲＰ）の導入支援で実績がある。

△三井造船<7003>、岡山に造船鋼板加工の新工場
三井造船は主力拠点である玉野事業所（岡山県玉野市）に造船用鋼板の加工工場を新設する。2007年度中に完成、現在4割超を外注に依存している鋼板加工をすべて内製化する計画。世界的な船舶需要の拡大で国内造船業は30年ぶりの活況を呈しており、鋼材加工の外注業者もフル操業の状況。外注費用の上昇も目立つ中、三井造船は完全内製化により造船コストの削減と納期短縮をめざす。新設するのは工場棟2棟と、製鉄会社から輸送された鋼材を陸揚げする屋外の鋼材ヤード。敷地面積は約2万平方メートルで、現在の加工工場の約2倍となる。投資額は約27億円で、自動切断機など工作機械と、鋼板を搬送するクレーン各7基も導入する。

△薄型パネル出荷、液晶が65％増・米民間調査
米調査会社ディスプレイサーチは3日、2007年4―6月の薄型テレビ用パネルの出荷調査を発表した。それによると、液晶パネルは前年同期比65％増の 1960万枚となり、過去最高となった。一方のプラズマパネルは同4％減の230万枚だった。特に40型以上のパネルでは液晶がプラズマの2倍となる 440万枚を出荷、大型でも手がけるメーカーの多い液晶が優位に推移している。液晶パネルは40型以上のシェアは1―3月に比べて1ポイント増加して23％になった。プラズマは50型以上では好調で、1―3月に比べて2ポイント増の31％にシェアを高めた。

□日航、営業赤字が大幅縮小・４―６月、100億円に
日本航空の2007年4―6月期連結業績は、営業損益が100億円前後の赤字になったもようだ。前年同期は319億円の赤字で、赤字幅は3分の1 程度に縮小した。国内線は4月の統一地方選挙などの影響から旅客数が減少したものの、単価の上昇で補った。ビジネス需要が旺盛で国際線が堅調に推移したことも寄与した。国内線の旅客数は前年同期を割り込んで推移していたが、不採算路線からの撤退や座席の供給数を減らしたことなどが奏功したようだ。国際線では前年同期のドイツのサッカーのワールドカップに絡んだ需要の反動で欧州方面の旅客数が減少。一方で北米や中国などのアジア路線が好調だった。
（NIKKEI NET）

△みずほ<8411>CB、マレーシアで売掛債権買い取り業務を開始＝メイバンクと提携
みずほコーポレート銀行（CB）は3日、マレーシア最大手銀行メイバンクと売掛債権の買い取りについて協力する業務契約書に調印した。みずほCBは既にメイバンクと包括的な提携関係を結んでおり、今回の協力は提携具体化の一環。マレーシアで邦銀が地場銀行と組んで売掛債権買い取り業務を手掛けるのは初めて。　
（時事通信）

△太陽光発電、世界一の秘話
新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）は「なぜ、日本が太陽光発電で世界一になれたのか」を発刊した。日本の太陽光発電は世界一のシェアを誇るが、
そこに至るまでに積み重ねられた三洋電機<6764>の開発者や、世界の僻地（へきち）に普及させた京セラ<6971>の技術者らの血のにじむような努力を紹介する。これまでの歴史やシャープ<6753>などが目指す太陽光発電の将来像なども紹介し、「世界一」の背景を解き明かす。希望者には本代無料、送料着払いで送る。希望者は電子メール（ＮＥＤＯＢＯＯＫＳ＠ｎｅｄｏ．ｇｏ．ｊｐ）で。
（産経新聞）

△２７７時間録音の限定ブルー
オリンパス<7733>イメージングは、ＩＣレコーダー「Ｖｏｉｃｅ―Ｔｒｅｋ（ボイストレック）　Ｖ―５１」の本体色にネイビーブルーを採用したモデルを３日発売した。１万台限定。１ギガ・バイトのメモリーを搭載し、最長約２７７時間３５分の録音ができる。ＵＳＢ端子で直接パソコンへの接続が可能。オープン価格だが、想定価格は２万円前後。

△快適に改良
マツダ<7261>は、軽乗用車「スクラムワゴン」（排気量６６０ｃｃ、４人乗り）を一部改良して発売した。運転席と助手席の座席の縁に厚みを持たせることで座り心地を良くした。最上級グレード車では、明るく寿命が長いディスチャージヘッドランプを採用した。１２４万４２５０円～１６３万８０００円。

△銀イオンで部屋干し防臭
東芝<6502>コンシューママーケティングは、全自動洗濯機「ＡＷ―８０ＤＥ」を発売した。銀イオンが衣類を包み込み、部屋干しした時に発生しやすいにおいを防ぐという。汚れの度合いや衣類の質に合わせ、水流を手動で強弱５段階に調節できる。洗濯容量８キロ・グラム。オープン価格だが、想定価格は９万５０００円前後。

△うま味濃厚
アサヒ飲料<2598>は、緑茶飲料「若武者　濃厚」を発売した。茶葉を従来品の２倍使用し、濃厚なコクと芳純な香りを引き出したという。深いうま味を出すため抽出温度にもこだわった。４９０ミリ・リットル入り、１４０円（税抜き）。

△香りさわやかなお風呂を
ツムラ<4540>ライフサイエンスは、薬用入浴剤「バスクリン　グレープフルーツの香り」を６日に発売する。疲労回復や肩こりの解消などに効果があるという乾燥硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを配合。保湿成分のホホバオイルを増量した。天然グレープフルーツから抽出した香料のさわやかな香り。６９０グラム入り。想定価格は４９８円。

△スライドするワンセグ
ソフトバンク<9984>モバイルは、携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応の携帯電話「９１３ＳＨ」を発売した。スライドタイプで、収納時には液晶画面の下にダイヤルボタンなどが隠れる。色は黒、シルバー、オレンジなど８色。オープン価格だが、想定価格は３万円台半ば。

△廃棄携帯から資源回収、非鉄のＤＯＷＡ<5714>が東南アから輸入へ
非鉄金属大手のＤＯＷＡホールディングスが、東南アジアから使用済みの携帯電話を輸入し、金や銅などの非鉄金属を取り出して再利用する計画を進めていることが４日、明らかになった。携帯電話に使われている有害物質の処理も行う。有害廃棄物の輸出入を規制するバーゼル条約事務局（スイス・ジュネーブ）との共同プロジェクトだ。ＤＯＷＡは、電気・電子部品から金属を取り出す技術で世界トップと言われている。需要が拡大する非鉄金属を確保しながら、有害物質の不適切な処理も防ぐ国際的なシステム作りに貢献する。金や銅などの非鉄金属は携帯電話の基板作りに欠かせない。しかし、東南アジアなどでは使用済みの携帯電話が中国に運ばれ、有害物質を残したまま貴金属だけが取り出されたり、一般の廃棄物と同様に焼却処分されたりしているという。
（読売新聞）

△食用油　日清オイリオ<2602>グループが値上げへ
日清オイリオグループは３日、家庭用の食用油とごま油の全商品の出荷価格を１０月出荷分から値上げすると発表した。バイオ燃料への転用や競合で原料の大豆や菜種が世界的に高騰しているため。全商品の価格を一斉に上げるのは１６年ぶりとなる。値上げ幅は食用油が１キロあたり２０円以上、ごま油が同６０円以上。

△学習研究社<9470>　中国で合弁会社設立へ
学習研究社は３日、中国の大手出版社、中国青年出版総社（中青）と、中国国内の幼稚園児向け絵本や、幼稚園の教員向け雑誌を出版・販売する合弁会社を１１月に北京市で設立すると発表した。中国の幼稚園児数は約２０００万人で、日本の保育園・幼稚園児の約７倍といい、学研は成長事業として期待している。
（毎日新聞）

△ＮＴＴデータ<9613>、シングルサインオン機能開発
ＮＴＴデータは認証が必要な企業内の複数システムへのアクセスを１回のログイン処理で済ませることができるシングルサインオン機能を開発した。システムごとに管理していたＩＤやパスワードを１つにまとめることで、システム利用時の認証作業削減やセキュリティーの向上につなげることができる。新機能は認証連携の標準化団体「リバティアライアンス」の仕様に準拠。ウェブシングルサインオンシステム「バナディスＳＳＯ」のオプション機能として提供を始めた。企業のイントラネットとアプリケーション・サービス・プロバイダー（ＡＳＰ）方式のサイトや、企業グループネットワーク間の連携システムを可能とするソリューションとして市場を開拓。０９年までにシステム構築全体で１５億円の売り上げを見込む。

△ＮＥＣ<6701>など、４５分間の録音機能を装備した普通紙ファクス発売
ＮＥＣとＮＥＣアクセステクニカ（静岡県掛川市）は１日、通話内容を最長４５分間録音できる機能を普通紙ファクス「スピークス」シリーズ６機種に拡充し、２４日に発売すると発表した。オレオレ詐欺などの迷惑電話対策として、録音機能を標準装備してほしいとの要望にこたえた。「ＳＰ―ＤＡ３４０（ＬＳ）」の価格は２万８０００円前後。合計で月４万台の販売を見込む。「さかのぼり録音」機能は通話をメモリーに一時記録し、通話中や通話終了後にボタンを押すと最長４５分前までさかのぼって会話を保存する。また迷惑電話などを自動録音する設定も可能。消耗品のインクフィルムに残る印刷跡の濃度を従来の３倍にすることで、印刷した文字の跡を識別しにくくしフィルム廃棄時の情報漏えいを防ぐ。

△ビクター<6792>、体積３０％減の普及型ＨＤＤビデオカメラを発売
日本ビクターはハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）内蔵の家庭用ビデオカメラ「エブリオ」の新機種「ＧＺ―ＨＤ３」を上旬に発売する。実勢価格は１５万円前後。月産１万２０００台を計画する。現在発売中のＨＤＤ内蔵ビデオカメラ「ＨＤ７」の普及型と位置づける。ファインダーを省くなどで本体の体積を「ＨＤ７」と比べて約３０％削減した。撮像部には電荷結合素子（ＣＣＤ）３枚を使い、解像度１４４０×１０８０のハイビジョン映像を撮影する。ＨＤＤの容量は６０ギガバイト。動画を最長で約７時間、より高画質に設定した場合は約５時間記録できる。

△日進工具<6157>、直径０．０３ミリ以下の超硬ドリルを標準品で投入
日進工具は直径０・０１ミリ―０・１ミリメートルの超硬ドリル「ＮＳＭＤ」と下穴加工用ポイントドリル「ＮＳＰＤ」を発売した。同社が標準品で直径０・０３ミリメートル以下の製品を扱うのは初めて。価格は５９８５円―５万８８００円。合わせて初年度２億円の売り上げを見込む。両工具とも同０・０１ミリ―０・０３ミリメートルのモデルは０・００５ミリメートルごと、同０・０４ミリ―０・１ミリメートルモデルは０・０１ミリメートルごとにラインアップした。一部のモデルには先端部にシンニングを採用し、切削抵抗を低減させた。

△三菱マテ<5711>ツールズ、ヘッドとシャンク部が交換できるエンドミル発売
三菱マテリアルツールズは、工具のシャンク部とヘッド部を分割して交換できる刃先交換式エンドミル「ヘッド交換式スクリューインツール」を発売した。価格はヘッド部の代表型番で２万８８００円から。初年度３億円の売り上げを目指す。欧州で主流の分割型工具。ヘッド部とシャンク部が交換可能なため、破損した場合にも破損部だけを取り換える。またボールやスクエア、ラジアスとさまざまな形状のヘッドを、ストレートタイプやコンパクトタイプなどのシャンクと自由に組み合わせ、工具管理を効率化できる。ヘッドは４形状４６型番を、シャンクはストレート１６型番、コンパクト１２型番をそろえた。

△ＴＯＴＯ<5332>、マンション向けユニットバスルームを発売
ＴＯＴＯは８月１日にマンションのリフォーム向けユニットバスルーム「リモデルバスルームＷＨシリーズ」を発売する。３分割構造にすることにより、浴室に搬入しやすくなり、搬入する際に、洗面所との間にある間仕切りを壊すことがないなど施工時の手間が少なくなる。価格は４０万６３５０円から。発売３年後に年間３万台の販売を目指す。新築の場合と比べ、浴室のリフォームは搬入・施工面で制約があることが多く、リフォームをあきらめるケースもあるという。そこで浴槽と床パン（床の上に設置する防水パネル）、エプロン（壁面などに接しない浴槽の外側の部分）の３分割構造にし、これらの問題を解消した。３タイプ・４サイズを用意。狭い空間に対応するため、これまでのリフォーム用にはなかったコンパクトサイズもラインアップした。また確実な排水を実現し、前日の夜に利用しても翌朝には床が乾く「カラリ床」を標準搭載した。

△タカラバイオ<4974>、「フコイダン」に２新製品追加
タカラバイオは機能性食品「フコイダン」シリーズから、パウチ飲料「フコイダンエキス２００」と粒状サプリメント「フコイダンサプリ５０」の２品目を８月２８日に発売する。同シリーズは通信販売が中心だったが、新製品は賞味期限が延び、携帯性も向上したことから、店頭販売に力を入れる。シリーズ全体で０７年度に３億円以上の販売を目指す。同シリーズは北海道産カゴメ昆布から抽出した多糖類「フコイダン」を含有する。フコイダンエキス２００は紅茶風味で、フコイダン含有量は１袋当たり２００ミリグラム。価格は３０袋で１万６８００円。同サプリ５０はシリーズ初の粒状で、乳酸菌を配合した。フコイダン含有量は同５０ミリグラム。価格は３０袋で５２５０円。

△松下電工<6991>、情報が分かりやすい太陽光発電用モニター発売
松下電工は２日、発電量や消費電力量を分かりやすくアニメーション表示する住宅向け太陽光発電システム用モニターを２１日に発売すると発表した。自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」につなげば、お湯の使用量も把握できる。太陽光発電システム、エコキュートとのセット販売を狙う。モニター単体価格は９万９７５０円で、１年後に月２００台の販売を目指す。７インチのカラー液晶にグラフやアニメーションを使い、発電量や消費電力量、光熱費などを分かりやすく表示。家族の継続的な省エネルギー活動を支援する。松下電工は床暖房とエアコンを連動させて消費電力量を最大３０％削減できるコントローラーなど、オール電化商品同士の機能連係を考えた商品開発を進めている。

△松下電工<6991>、マンション改築対応の全自動掃除トイレを発売
松下電工は３１日、全自動掃除のトイレ「アラウーノ」から、排水芯高さ（床面から排水の中心までの高さ）１５５ミリメートルに対応したタイプを８月１日に発売すると発表した。築１０年以上のマンションで主流の排水芯高さに対応した機種を投入し、リフォーム市場を深耕する。価格は３０万２４００―３７万８０００円。１年後に月販１０００台を見込む。国内の総マンション数のうち築１０年以上のマンションは約７割。団塊世代の定年退職に伴うマンションリフォーム需要を見込み、対応機種を投入する。アラウーノの機能、基本設計を継承した上で、階下への音漏れに配慮し、フレーム下部にゴムをつけた防振構造を採用した。

△アサヒビール<2503>、大麦由来原料９９．９％使用した第３のビール発売
アサヒビールは３１日、大麦由来の原料を９９・９％使用した第３のビール「あじわい」を１０月２３日に発売すると発表した。容量は３５０ミリリットルと５００ミリリットルの２種類。価格は３５０ミリリットルが１３５円。年内３００万ケース（１ケースは大瓶２０本換算）の販売を見込む。麦芽と大麦、ホップで作った新商品専用の発泡酒、大麦由来のスピリッツを掛け合わせた。大麦由来の原料を最大限った。上質なコクと後味の余韻が楽しめるという。

△花王<4452>、密着力に優れたシートマスク発売
花王は３１日、百貨店専用ブランドから密封力と密着力に優れたシートマスク「エスト　ディープアクティベート」を２５日に発売すると発表した。価格は１万５００円。保湿成分をしみ込ませたシートに特殊な透明フィルムが一体化した２層構造。水分だけでなくガス（気体）も透過しにくいフィルムが潤いを密封して閉じ込めるため高い保湿効果がある。

△コーセー<4922>、秋冬用の高保湿ファンデーションなど９月発売
コーセーは１日、百貨店専用ブランド「ボーテ　ド　コーセー」から秋冬用の高保湿ファンデーション「トゥルーサテン　モイスチャー　パウダーメイクアップ」などベースメーキャップ５品種１５品目（価格１０５０―４７２５円）を９月１日に発売すると発表した。同ファンデーションは仕上がりを左右する素材と技術にこだわった。美しい質感を演出する六方晶のパウダーが自然なつやとカバー力、フィット感に優れた化粧膜を実現する。このパウダー高保湿アミノ酸系油材でコーティング処理することにより、乾燥が気になる秋冬でもつややかな仕上がりの持続が可能になるという。

△ライオン<4912>、「クリニカ」一新－歯垢除去力を向上
ライオンは２日、オーラルケアブランド「クリニカ」を一新し、９月１２日に発売すると発表した。主力の薬用ハミガキ「クリニカ　ライオン」は洗浄成分ＳＨＣ（炭酸水素ナトリウム）を配合してプラーク（歯垢）除去力を高めた。ムシ歯予防薬用ハミガキ「クリニカ　ムシ歯プロテクトライオン」は殺菌成分「ＬＳＳ」を配合、フッ素が歯の再石灰化させる。いずれも価格はオープン。ハミガキだけでなく、歯ブラシやデンタルリンスなどもシリーズ展開する。

△あずみ<9935>、京セラ<6971>と再結晶宝石採用の新宝石ブランド立ち上げ
あずみは３１日、京セラの再結晶宝石を使った新宝石ブランド「ロコロル」を１日から展開すると発表した。２０―３０代の女性がターゲット。価格は２万８０００―５万円。関東、関西、九州のあずみ直営３８店舗で扱う。年間販売目標は１億円。再結晶宝石は天然石と同一成分の物質を人工的に結晶育成させた石。ロコロルでは指輪とネックレス、ピアスそれぞれ４タイプをラインアップ。幅広い層に受け入れられる花やハート形などをデザインに取り入れた。あずみと京セラは０６年６月に宝飾品事業拡大を目的に業務提携。ロコロルは共同で立ち上げる初めてのブランドとなる。

△三陽商会<8011>、紳士服の新ブランドを全国２８店舗で展開
三陽商会は１１月上旬までに紳士服の新ブランド「ブラックバレット　バイ　ニール・バレット」を全国の百貨店など２８店舗で展開する。浜松市中区の遠鉄百貨店に２３日出店するのを皮切りに、２４日には東京・新宿のマルイメン新宿、マルイシティ新宿ＣＩＴＹ―１などに出店していく。三陽商会は３月に英国のデザイナー、ニール・バレット氏とライセンス契約。「ＮＥＩＬ　ＢＡＲＲＥＴＴ」の世界初のセカンドラインとして「ブラックバレット」を展開し、比較的低い価格帯でフルアイテムを販売する。同ブランドのコアターゲットは２０代の男性。価格はセットアップスーツ６万９３００―８万９２５０円、コート４万９３５０―７万９８００円など。
（日刊工業新聞）

△鈴茂器工<6405>　第１四半期純利益は２５．５倍と順調
寿司ロボットの鈴茂器工の０８年３月期第１四半期業績は、売上高１３億４６００万円（前年同期比１８．４％増）、経常利益８６００万円（同１７．２倍）、純利益５１００万円（同２５．５倍）と２ケタ増収大幅増益と順調なスタートを切ったといえる。寿司ロボットのパイオニアで寿司の大衆化に貢献し、シェアは５０％以上を占めている。また、シャリ弁ロボット、おむすびロボットなども製造している。主要顧客は、寿司店、病院、給食センター、居酒屋、惣菜店、スーパーマーケット、ファーストフード店など。バブル崩壊以降、節約型生活が浸透し、弁当、おにぎりやファーストフード店で昼食を済ませる傾向が多くなってきたことから、米飯加工機の需要は高まってきている。また、恵方巻きブーム、寿司の国際化も追い風となっている。通期業績予想は、売上高５２億円（前期比３．５％増）、経常利益３億９０００万円（同２２．０％増）、純利益２億１８００万円（同３５．２％増）、１株当り純利益４３円９５銭を見込む。昨年６月には米国にも営業所を設け、海外の売上高を全売上高の２０％まで伸ばす計画の第１歩を踏み出すなど、国内外での積極的な営業活動を推進している。

△ラクーン<3031>　７月の会員小売店数は６９０店増
ラクーンは、電子商取引サイト「スーパーデリバリー」の７月度の会員小売店数、出展企業数、商材掲載数を発表した。会員小売店数は６９０店増の１万２６７１店、出展企業数は１３社増の７２６社、商材掲載数は４８７４点増の１２万２６２２点。中期経営戦略の数字を達成するために、８月以降は月当り、会員小売店数５９２店、出展企業数３０社、商材掲載数１２６４点の増加が必要である。今期５月から７月までの月当り平均増は、会員小売店数６８５店、出展企業数２１社、商材掲載数５６６８点であるので会員小売店・商材掲載数は中期経営戦略を上回るペースである。しかし、出展企業数が８月以降３０社増で推移するかどうかが注目されるところ。顧客の早期囲い込みを実施するために昨年１０月に中期経営戦略を発表し、料金体系を変更したことにより、今期は赤字の見通しであるが、来期より売上高８０億円、経常利益２億４０００万円、純利益２億３５００万円と黒字転換を目指している。ストック型のビジネスモデルであるので、会員小売店・出展企業・商材掲載数が増加すればするほど業績は拡大する。現在のところ中期経営戦略の狙い通り、会員小売店数は急増していて早期顧客の囲い込みは順調といえる。

△メイコー<6787>　銅価格の高止まりを乗り越え大幅増益
プリント配線基板メーカーのメイコーは、３日引け後、０８年３月期第１四半期連結業績を発表した。売上高は１８７億８６００万円（前年同期比３７．９％増）、経常利益１８億８６００万円（同９８．７％増）、純利益１４億３００万円（同２．５９倍）と大幅な増収増益となった。以前より、国内はもとより海外でも大幅な設備投資を行っており、顧客の低価格、一括大量受注といった要望に応える体制作りを整えてきていることから、業績は急速に伸びてきている。ただ前期は銅の価格が急騰したことから、利益面において前年度割れという結果に終わったが、今期より最大の生産拠点となる武漢工場がフルに寄与することから、需要の増加に対応する供給体制が整い生産が拡大したことにより、銅価格の高止まりを乗り越え、大幅増益となった。今期の業績予想は、売上高７７０億円（前期比１７．９％増）、経常利益７０億円（同４８．５％増）、純利益４８億円（同４９．８％増）、１株当り純利益２７９円６２銭を見込む。通期業績に対する第１四半期の進捗率は、売上高２４．４％、経常利益２６．９％、純利益２９．２％であることから、順調である。
（証券日刊新聞）

△ユニクロ<9983>・秋冬ジーンズ　脚長ワイド・ハイライズ
カジュアル衣料のユニクロは、若い女性を中心に昨年ブームになった脚にぴったりフィットするタイプから一転、すそに向かって広がるワイドジーンズを２００７年秋冬の目玉商品として投入する。４日から全国の店舗で「デニムスタイルキャンペーン」を開始し、秋冬だけで１００万本の販売を見込む。３日、東京都中央区のユニクロ銀座店で女性向けジーンズ「ワイド　レッグ　ジーンズ」の商品説明会を開き、ウィメンズ事業部ウィメンズＭＤチームの木村修リーダーは「多くの人に新鮮に映るシルエット」と新商品の特徴を強調した。新商品は腰回りをゆったりとさせ、すそに向かって広がる形のため、脚を長く見せる効果があるという。ここ数年、女性向けジーンズは股上（またがみ）の浅い「ローライズ」が主流だったが、新商品は欧米で人気が高まりつつある股上の深い「ハイライズ」を採用した。このほか、カレシのデニムをはいた女の子をコンセプトにした「ボーイフレンドジーンズ」、男性向けの「プレミアムジーンズ」なども展開する。価格は３９９０円。男性向けプレミアムジーンズは４９９０円。同社は１９９９年からジーンズを本格展開。特に、女性向けは流行を先取りした商品に力を入れ、０６年秋には、伸縮性のある素材を使って脚にぴったりフィットする細身の「スキニージーンズ」をいち早く発売した。スキニーは当初、昨年秋冬に３０万本の販売を計画していたが、１００万本を売り上げた。今年は５月以降、天候不順などで客足が伸び悩んでいるため、「秋冬物の立ち上げを早くし、ジーンズも切り替える」（松下正取締役）とし、ジーンズの新商品で拡販攻勢をかける。

△マフラー夏も重宝　コットン製、販売好調　冷房・日焼け対策　おしゃれ演出
マフラーといえば冬に着用するイメージが強い。しかしそのマフラーを夏に身につける人が増えている。中でも女性が室内の冷房対策手段として使うだけでなく、屋外での汗や日焼け対策にも便利なコットン素材のマフラーが脚光を浴びている。
日本橋三越<2779>本店（東京・日本橋）では、コットン素材の「タオルマフラー」の売り上げが好調だという。落ち着いた和風の色合いでライトブルーやグレーなど８種類の色をそろえており、価格は８４０円。タオルマフラーと言っても薄手で首に二重に巻き付けるような使い方もできる。コットン素材のため、手洗いも可能で日焼けや冷房による冷えを防ぐとともに汗を吸収するために使うこともできる。同店広報担当者によると「３０代後半から団塊の世代が主な購入層で、ガーデニングやゴルフの時に使うほか、旅行の際におしゃれ目的と実用性とを兼ね備えたアイテムとして持っていく人が多い」という。
日本橋高島屋<8233>（東京・日本橋）ではコットン素材の「ＵＶ（紫外線）カットガーゼマフラー」の人気が高く２００５年の春に売り出してからこれまで累計で約２万６０００本を販売した。例年７月から９月にかけて最も売れるということだが今年の６月も既に月間１０００本売れている。洗濯機で洗えることと日焼け対策のＵＶ加工がなされていることに加えて鮮やかで明るい発色が人気の理由だ。「日本人には身につけるものを毎日でも洗濯したいという人が多い。そういう欲求に応えられる点をファッション性とともに高く評価されるお客さまが多く、洗濯を考えて２、３本まとめて買っていく方が全体の４割から５割もいる」（同店広報）と話す。意外な使い方として「最近ではＵＶ加工されていることと、肌に優しいことからベビーカーに乗せた赤ちゃんの足の日よけとして使う人も多くなってきた」（同）。価格は１２６０円。購入者は男性が４０代以上、女性の場合は２０代からが多いという。
８種類の色のうち、グリーンやパープルといった涼しげな色の人気が高い。

△在京テレビキー５社　広告収入振るわず　２００７年４－６月期決算
フジテレビジョン<4676>など在京キー局５社の２００７年４～６月期決算が３日出そろった。広告収入が振るわず、テレビ東京<9411>を除く４社が減収となった。最終利益は、有価証券売却益を特別利益に計上したフジと、番組制作費の削減や持分法適用企業の業績好転などプラスの効果が出たＴＢＳ<9401>の２社がプラスだった。各社ともに、前年の「サッカーＷ杯」による広告収入の反動などにより、放送事業は減収を余儀なくされた。特に、番組の前後に入る広告である「スポット」の苦戦が目立つ。一方で、メーン事業であるテレビ放送事業の苦戦を、映画やグッズ販売などの放送外事業で補完する形が定着。テレビ東京は、ＤＶＤ販売や映画などの放送外事業の売上高が伸びて、放送事業のマイナスをカバーして増収となった。通期見通しは唯一、ＴＢＳが下方修正した。４～６月期に広告収入が伸び悩み、有価証券の２０億円の評価損も発生するため、売上高を期初予想より２５億円減の３２２５億円（前期比１・２％増）、最終利益は１２億円減の２３３億円（７５・２％増）とした。

△国内初のウォークスルー　松下が虹彩認証システム
松下電器産業は３日、虹彩（アイリス）と呼ばれる瞳の模様を使った本人認証技術で、歩いたままの人物の非接触認証を実現した国内初の「ウオークスルー式虹彩認証システム」を開発したと発表した。同システムは総務省の研究委託を受けて、同社のシステム事業部門のパナソニックシステムソリューションズ社が開発した。２００万画素の高性能カメラセンサーを複数利用し、その画像から歩いている人物の目の位置の画像だけを高速・高精度で抽出処理する独自の検出技術を新開発。カメラを備えた２基のセンサー装置の間を通る人のアイリスを、２秒以下の瞬時に認証し本人を確認できるようにした。撮影距離は約１・２メートルで、毎秒１メートルの歩行速度に対応した。価格や商品化の時期は未定。海外ではすでに米サーノフが今回と同様のウオークスルー式技術を商用化しているが、国内では自ら瞳を認証装置に近づける方式の技術の実用化にとどまっている。松下によると、アイリスや指紋など身体の一部の特徴から本人確認する生体認証技術は、セキュリティーニーズの高まりから年率４０％以上の高成長が見込まれているという。なかでも、アイリス認証は誤って他人を受け入れる確率がわずか１２０万分の１以下という高い認証精度を持つことから、金融機関や企業に需要が拡大。同社は既存のアイリス認証製品で今年度は前年度比２倍以上の販売を計画している。
（FujiSankei Business i）