7/12 お昼の『株価材料』

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■株価材料

■ソニー<6758>・エリクソンの第2四半期、利益が予想に届かず
ソニーとスウェーデンのエリクソンとの合弁会社で、世界第４位の携帯電話メーカー、ソニー・エリクソンが１１日発表した第２・四半期決算は、売上高が増加したものの、利益および平均販売価格は予想を下回った。また、低価格機種の販売で顧客ベースを広げたことにより、市場シェアが拡大したという。これに先立ち、ライバルのモトローラはこの日、販売台数の低迷を理由に第２・四半期の継続事業損益が赤字になるとの見通しを明らかにした。ソニー・エリクソンの第２・四半期の税引き前利益は３億２７００万ユーロ（４億４９５０万ドル）で、前年同期から２億１１００万ユーロ増加。ロイターがまとめたアナリスト２０人の予想平均は３億８５００万ユーロだった。売上高は３１億ユーロで、前年同期の２２億７０００万ユーロから増加。アナリストの予想と一致した。第２・四半期の販売台数は２４９０万台で、前年同期の１５７０万台およびアナリスト予想の２３６０万台を上回った。しかし、低価格機種の販売拡大に着手したことを受け、平均販売価格は前年同期の１４５ユーロから１２５ユーロに低下。アナリスト予想の１３２ユーロを下回ったが、ソニー・エリクソンは予想通りの低下としている。第２・四半期の市場シェアは９％と前年同期から約３％ポイント拡大。中南米や欧州全域、中東、アフリカでシェアが伸びた。同社は、２００７年の世界携帯電話市場は１１億台を超えると見込んでいる。マイルス・フリント最高経営責任者（ＣＥＯ）は「２００７年の携帯電話市場は激しい競争が続く見通しだが、当社は最近発表した『ウォークマン』や『サイバーショット』などのモデルで、引き続き他社をしのぐ成長を目指す」と述べた。

△信越化<4063>が反発、きょう発表の4─6月期決算を先取りの動き
信越化学工業が反発。市場筋によると、３月期決算の大手企業に先駆けてきょう発表する予定の２００８年３月期第１・四半期決算（４─６月）への期待感が大きく、先取りする動きとなっている。「価格競争の激化で完成品メーカーは利益が伸びない状況になっている半面、素材や部品メーカーは供給先の広がりで利益増加の期待が大きい」（国内証券情報担当者）との声が出ている。

△セブン＆アイＨＤ<3382>株が買われる、ナナコが電子マネー首位
午前の株式市場で、セブン＆アイ・ホールディングス株が買われている。１２付日経新聞朝刊によると、同社の電子マネー「nanaco（ナナコ）」の６月の利用件数が３０００万件となり、ソニー系ビットワレットの「Edy（エディ）」などを抜いて首位になったと報道されており、材料視されている。報道によると、ナナコ開始後のセブンイレブンの客数が６月までに３カ月連続で前年を上回っており、顧客の囲い込みにもつながっているという。

△東レ<3402>株が上値追い、年初来高値950円を更新
株式市場で、東レ株が上値追いの展開となり、１月２９日に付けた年初来高値９５０円を更新した。１０時１５分現在、同社株は東証１部で出来高第２位。米航空機・防衛大手ボーイングの次世代中型旅客機「７８７」（通称ドリームライナー）で機体に使われる炭素繊維複合材を生産していることから、航空機関連として人気を集めている。

△日立<6501>株買われる、鉄道事業強化との報道
午前の株式市場で、日立製作所が買われている。１２日付日経新聞朝刊で、同社で鉄道事業を強化すると報道されたことなどが手掛かりとなっている。報道によると、約１０億円を投じて茨城県の工場に車両向け部品の製造ラインを増設し、制御装置の生産能力を約６割増やすほか、約５０億円を投じて山口県の車両工場内に新棟を建設するなど、生産能力を引き上げるという。

▼プラズマ<6668>株が売り先行、07年8月期予想を下方修正
株式市場で、アドテック　プラズマ　テクノロジー株が売り先行となっている。１１日に発表した２００７年８月期業績予想の下方修正を嫌気した。連結経常利益は従来予想の４億４２００万円から１億円、連結純利益は２億３６００万円から１億円に減額した。半導体・液晶関連事業で次世代プラズマ技術の試験研究費等のコストが増加するほか、研究機関・大学関連事業で過去に出荷した製品の一部に品質不具合が生じ、その影響で生産の遅れなどが出たことも影響する。

▼長瀬産業<8012>株が売り気配、製品を自主回収
株式市場で、長瀬産業株が売り気配。中国メーカーから輸入販売したポータブルＤＶＤプレイヤーなどの一部を自主回収することを嫌気している。費用は１４０億円前後になる見通しで、一部はメーカーにも補償を求める方針。同社によると、回収の対象は、液晶画面のあるポータブルＤＶＤプレイヤー４５万１０００台、液晶テレビ付きＤＶＤプレイヤー７０００台、デジタル写真立てが２０００台。使用中に液晶画面のフレーム部分が高熱で変形したり発煙した事例があり、発火に至る可能性があるという。自主回収費用のうち一部はメーカーに補償を求めるが、安全性を優先して変形や発煙のない機種も含めて保守的に回収するため、回収費用全額の補償を求めることにはならない見通し。

△ホギメディカル<3593>が反発、4―6月期の好業績を評価
ホギメディカルが反発している。１１日に発表した２００７年４―６月期の連結決算で、経常利益が前年同期比１４．５％増の１７億５５００万円と好調だったことを評価した。三菱ＵＦＪ証券では、今期の収益動向改善が顕著になり、会社計画である２ケタ増益の達成確度が高まったとして、レーティング「２」を継続している。

▼創通<3711>が軟調、経常利益が9％減
創通が軟調。同社が１１日に発表した２００６年９月─２００７年５月期の連結決算で、経常利益が前年同期比９％減となったことなどが材料となっている。同社では、制作に出資したアニメ作品の減価償却費が増えたほか、就職情報を提供する子会社の人権が膨らんだと説明している。

△東芝<6502>が年初来高値更新、テーマ株の主役的存在に
東芝が続伸。朝方は小安く始まったが、すぐに切り返し、連日の年初来高値更新となった。市場では「前日の大幅安の中でも底堅さを見せ、逆行高となったことで強さが確認できた。テーマ株が人気の現在の株式市場で、原発関連やカザフスタン関連などさまざまな切り口を持つ同社株が大きな存在感を示している」（国内証券情報担当者）との声が出ている。

▼プロジェＨＤ<3114>軟調、第1四半期の赤字幅拡大
プロジェ・ホールディングス軟調。同社が１１日に発表した２００８年２月期第１・四半期の連結決算で、経常赤字が９８００万円、最終赤字が１億４６００万円と、前年同期からそれぞれ赤字幅が拡大したことなどが嫌気されている。売上が第２四半期以降に集中することや、本社移転費用や人員削減による退職金など一時的な費用が発生したと、同社では説明している。

△サーラ<2734>がしっかり、07年11月期の増配発表を材料視
サーラコーポレーションがしっかり。２００７年１１月期の年間配当見通しについて、１０円から１４円に修正すると発表したことを材料視した。前期実績が１０円だったため４円の増配となる。時価の利回りは２．３％台となり妙味が膨らんだとの指摘もあった。

△ミヤチテクノス<6885>堅調、07年6月期は最高益との報道
ミヤチテクノスが堅調。１２日付日経新聞朝刊が、２００７年６月期連結経常利益について、前期比約１６％増の２５億円程度になり、６期ぶりに過去最高益を更新する見通しと伝えたことが材料視されているという。

△イメージ情報開発<3803>が堅調、自社株買いを材料視
イメージ情報開発が堅調に推移している。自社株買いを材料視した格好だ。同社は１１日、発行済株式総数の１．１％に相当する１００株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は３０００万円。取得期間は７月１２日から９月２０日まで。

△共立メンテ<9616>買われる、5月売上高が19％増
共立メンテナンスが買われている。同社が１１日に発表した５月の売上高が全体で６２億２５００万円の前年同月比１９％増となったことなどが好感されている。同社では、首都圏の寮事業での稼働率が９９．１％と、高稼働率となったほか、全体でも９６．３％と堅調を維持したことなどを理由として挙げている。

△丸紅<8002>株が連日新高値、三菱ＵＦＪは新規「1」でカバー
株式市場で、丸紅株が続伸し、連日の年初来高値更新となっている。資源関連株として注目されているほか、イオン<8267>、マルエツ<8178>との業務提携発表も材料視されている。三菱ＵＦＪ証券は１１日、丸紅のレーティングを新規「１」としてカバーを開始した。２００８年３月期会社予想の当期純利益１３５０億円に対し、（１）為替や銅、原油価格などで会社予想の前提条件が保守的と判断されること、（２）電力事業や機械・プラント関連事業で、投資拡大などに伴う収益基盤の拡大効果が会社予想を上回る可能性があると判断していること――などから、当期純利益予想を１４８０億円としている。

△日東電工<6988>株が堅調、中国で医薬品事業参入との報道
午前の株式市場で、日東電工株が堅調。１２日付日経新聞朝刊で、同社が中国で医薬品事業に参入したと報道されたことなどが材料となっている。第一弾としてぜんそく薬の販売を開始。報道によると、日東電工の医薬品関連の売上高は２００６年が１８２億円で、２００７年に２３４億円に増やすことを目標にしている。

△第一三共<4568>、米アムジェンと骨疾患薬の開発・販売で提携
第一三共は１２日、米アムジェン社と骨関連疾患の治療・予防薬である「デノスマブ」の開発・販売で提携したと発表した。デノスマブは完全ヒト型モノクローナル抗体で、第一三共は国内での開発・販売を行う独占的権利を取得した。一方、契約の一部として、アムジェンは第一三共が保有するデノスマブ関連の知的財産のグローバルで独占的な実施権の許諾を受けることになる。第一三共は、アムジェンに一時金として２０００万ドルを支払う。日本国内での開発費用を全て負担するほか、２００９年までアムジェンが実施しているグローバル開発費用のうち、およそ１．５億ドルを負担するとしている。また、同薬に関して、開発後期段階の将来大型化が見込まれる製品に相応した、国内純売上高に対するロイヤリティを支払うという。
（ロイター）

▼日産<7201>：メキシコ工場で操業停止、パイプライン爆破で－ホンダ<7267>も生産減
メキシコ国営のパイプライン爆破で天然ガス供給が中断した影響で、日産自動車はメキシコ中部の工場で操業を停止し、ホンダは生産を減らした。日産の広報担当ディエゴ・アラソラ氏は11日、メキシコ市で取材に応じ、アグアスカリエンテス工場は２日間閉鎖したが、12日には操業を再開する計画を明らかにした。同工場は１日当たりの生産台数が約1300台で、米国やメキシコ、カナダ向けに小型車「セントラ」と「ヴァーサ（日本名：ティーダ）」などの生産を手掛けている。ホンダの広報担当エドゥアルド・アラゴン氏によると、同社のエルサルト工場は11日、稼働率が60％にとどまっている。メキシコ石油公社ペメックスのパイプラインが10日に爆破されて以来、天然ガス供給が断続的になっているためだという。同工場はセダン「アコード」を１日当たり120台生産している。メキシコのゲリラ集団は、10日の爆破と先週起きた別のパイプライン爆破について犯行声明を出している。アラゴン氏によると、ホンダは先週、最初の爆破を受けて２日間にわたってエルサルト工場の操業を停止した。生産減少に伴う１日当たりの損失は最大 400万ペソ（約4530万円）に上るという。

△リンクＴＨ<3373>株が続伸、海外好調で四半期２けた増収－赤字は織り込み済
「THEORY」ブランドを中心とする婦人、紳士服を販売するリンク・セオリー・ホールディングスの株価が６日続伸。一時は前日比7000円（4.1％）高の17万8000円まで上げ幅を広げた。海外を中心に売り上げを大きく伸ばし、第３四半期まで９カ月間（06年９月－07年５月）の連結売上高が２けたの伸びとなったことで、来期以降の利益回復が期待されている。値引き販売による利益率低下と特別損失計上が響き、最終損益は赤字に転落したが、３月に下方修正した通期（07年８月期）業績予想に沿った内容であるため悪材料視されていない。リンクＴＨは11日取引時間終了後に、06年９月－07年５月の業績を発表。国内の既存店販売は低調だったが、米国と欧州で大きく伸び、連結売上高は前年同期比29％増の462億円と大幅増収を達成。一方、連結経常利益は同62％減の 14億8500万円、連結最終損益は42億2100万円の赤字（前年同期は21億800 万円の黒字）と損益ベースはさえなかった。日米欧における値引き販売増加を受けて売上高総利益率が低下したうえ、独子会社の減損処理に伴う特別損失計上が響いた。新規ブランドの立ち上げや米国本社移転の費用もかさんだ。市場では、「３月に業績予想を下方修正し、今通期は最終赤字の予想となっているので、損益ベースの悪化は足元の株価に織り込み済み。赤字の要因はのれん代の計上といった一過性の面が強い。むしろ、海外を中心とした積極的な新規出店の効果が来期以降の業績回復に結び付くことへの期待感が高まっているようだ」（東洋証券情報部の檜和田浩昭ストラテジスト）との声が聞かれた。同社は３月16日に、07年８月期の連結業績予想を下方修正しており、売上高は前期比26％増の600億円、経常利益はゼロ（前期は32億4800万円）、最終損益は60億円の赤字（同15億5100万円の黒字）を見込む。下方修正の発表を受ける形で、株価は翌営業日の３月19日にストップ安（値幅制限いっぱいの下落）となり、同月20日には上場来安値となる11万6000円を付けた経緯がある。
（ブルームバーグ）

△ニコン<7731>---ＵＢＳでは新製品の発表をポジティブに評価
反発して3600円レベルに乗せる。同社は半導体用露光装置の新製品を発表した。モルガンでは新製品のスループット（単位時間当たりウエハ処理枚数）が大幅向上していることや、平均販売価格の上昇への貢献が期待できることなどを評価し、ポジティブな見方を示したようだ。チャート上では5日移動平均線を回復しており、目先高値更新期待も再び高まりそうだ。

△イー・レヴォ<4233> 大幅高。
最終利益の上振れが材料視されているようだ。一部連結子会社の持分法適用関連会社への移行に伴って、中間期並びに通期の業績予想を修正している。08年3月期については売上高に加えて営業損益、経常損益で大幅な減額となったものの、最終利益は従来予想の1.3億円から3.3億円へと増額された。

▼Ｊプロ<3063> 大幅安。
四半期決算の内容が売り材料視されているようだ。第1四半期の業績は前年同期との比較がないものの、経常利益で0.26億円となっている。そのため、上期予想の1億円に対して、進ちょく具合の低さが嫌気されているもよう。

△科研製薬<4521>---大幅反発、新光では「１」に格上げへ
大幅反発。新光が投資判断を「２＋」から「１」に格上げしているもよう。第一四半期業績は会社計画を上回るペースとみられること、再生医療による歯周病治療といった新市場を開拓するデータやインフラなどが着実に整ってきていることを評価、1220円の評価が可能としている。

■ドトール<9952>---さえない、マクドナルドのカフェ業態参入報道
さえない。マクドナルドがカフェ業態に参入などと報じられている。8月末に15店を開業、採算性などを検証後に本格展開していくとされている。店舗網の強さも背景となり、同社などには競争激化への警戒感が先行する格好。

△丸紅<8002>---最高値1190円へのカウントダウンに
5営業日続伸で年初来高値更新。1990年1月の最高値1190円へのカウントダウンに入ってきている。三菱ＵＦＪ証券では、電力事業や機械・プラント関連事業において、投資拡大などに伴う収益基盤の拡大効果が会社予想を上回る可能性があることなどを背景に、レーティングを新規「1」としている。

△北川鉄<6317> 4営業日続伸で5月戻り高値突破し、3/27以来の300円を回復している。
木村化に刺激された格好で仕手系色の強い材料株への注目度が高まっている。その点で出遅れ感があっただけに、短期資金が集中。目先は2/26年初来高値330円意識。

△富士Ｅ＆Ｃ<1775>---99年10月の戻り高値475円を突破
連日の年初来高値更新。99年10月の戻り高値475円を突破している。このレベルをサポートするようだと、96年高値879円がターゲットとなるが。電力各社の火力発電所稼動や中国の深刻化する電力需要不足など、環境関連銘柄への追い風に。

△丸山製作所<6316>---上昇率トップ、材料株物色の流れ波及で
急騰で上昇率トップ。特に材料はないと見られ、低位材料株物色の流れが波及する展開とみられる。木村化工機を中心とした材料株物色の流れが勢いを増しており、往年の仕手系材料株として位置づけが高い同社などに物色資金が向かう展開、なお、本日は北川鉄工やルックなども同様の展開からか強い動きに。

△ＡＳＳＥＴ<2337> 堅調。
四半期決算の内容が好感されているようだ。第1四半期は前年同期の大型案件売却の反動により、経常利益で前年同期比45.5％減の65.04億円となった。一方、経常利益の上期予想に対する進ちょく率は77.4％に達しており、上振れ期待が生じているもよう。

△バロー<9956>---上げ目立つ、メリルの新規「買い」で
上げ目立つ。メリルが投資判断を新規に「買い」としていることが材料視されているもよう。今期に入って食品インフレのメリットを享受、業績は会社計画を上回る可能性が高いとの判断。ＰＥＲ水準の割安感も強く、目標株価は2000円としているようだ。

▼パソナ<4332>---急落、前日に業績予想を下方修正へ
急落、一年ぶりの安値に接近している。前日に発表した業績の下方修正が嫌気されている。5月期通期の営業利益は従来予想90.8億円から85億円に減額へ。派遣スタッフの確保未達、経費増加などが背景となっている模様。野村では投資判断を「２」から「３」に格下げへ。

▼三菱電<6503> 売り先行。
ＪＰモルガンが投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げしている。目標株価も1400円から1300円に引き下げへ。第一四半期決算で収益が踊り場局面にあることが再認識されるとしているほか、株主還元が強化されるのは来年度以降ともみているようだ。なお、今期業績は会社計画は上回る公算が大きいともしている。

▼アドテスト<6857>---東京エレクの連想売り
25日線の攻防。一目均衡表の雲上限が抵抗線として意識されている。東京エレクの4－6月期受注額が伝えられ、連想売りが働いたようである。4－6月期を底に回復との見方はあるが、押し目買いも入れづらい。25日線の若干下に均衡表の雲下限が位置しており、これらがサポートとして機能するようならリバウンド狙いも。

△エネサーブ<6519>---木村化と同様、本日も強い動きに
木村化と同様、連日のストップ高となっているが本日も買い気配からのスタートとなっている。三井物と三井造は、バイオエタノール製造プラントに必要な脱水装置事業で連携すると報じられているが、バイオエタノール関連との位置付けもある。

△日立建機<6305>---買い気配、ＵＢＳに続きＧＳも目標株価上げ
買い気配。前日は地合い悪の中も、ＵＢＳが目標株価を5000円から5400円に引き上げて逆行高、9日続伸となっていたが、本日はＧＳが目標株価を 4400円から5300円へと引き上げている。想定以上に好調な事業環境や円安効果を考慮して業績予想を上方修正と。ＧＳでは今期の営業利益を1130億円と予想のようだ。

△森精機<6141>---ＪＰモルガンでは4450円に引き上げ
年初来高値更新。ＪＰモルガンでは業績見通しを上方修正し、目標株価は3700円から4450円に引き上げたようだ。工作機械受注が依然中期拡大局面と考えているようである。

△木村化<6378>---寄り前気配値では本日もストップ高レベル
寄り前気配値では本日もストップ高レベル。原発関連の中で材料株の中核としての位置付けから連日ストップ高をみせている。短期資金集中で過熱感が指摘されているが、参加者も理解済みであり、相場全体が膠着となる中では資金集中の流れが一段と強まっている。気配値では本日もストップレベルに。
（フィスコ）

△航空電子<6807>はＮＥＣ<6701>ーＮＥＣエレ<6723>関連思惑波及し反発
日本航空電子工業は、３１円高の１６５８円と反発している。同じＮＥＣグループのＮＥＣエレクトロニクスが、米投資会社ベリー・キャビタルの株式追加取得意向が伝えられてストップ高したことから連想思惑が高まり、下値の打診買いにつながっている。また米アップル社が、６月２９日に発売した高機能携帯電話機「ｉＰｈｏｎｅ」が、発売直後の週末に５０万台を超えるヒットとなり、一部販売店では品切れも出たと伝えられたことから、同社製コネクターへの特需享受期待も高まり引き続き押し上げ効果を発揮している。ＮＥＣエレ株式追加取得は、ＮＥＣの同社保有比率が７０％と高いことが株価低迷の要因としてＮＥＣへ通知されたが、航空電子の保有比率も２４％となっている。東芝セラミックスが、昨年１０月にＭＢＯ（経営陣による株式公開買い付け）された当時も「親子上場」問題から思惑が波及しており、今回も株価を刺激する展開が想定される。同社は、業績も好調で今３月期純利益は、８０億円（同９％増）と連続して過去最高を更新、配当も１２円（前期実績１１円）へ増配が予想されている。信用取組は売り買い拮抗、上限を３００万株、５５億円とする自己株式取得も控え、ＰＥＲ１８倍台の割安修正が有力となる。

△スズデン<7480>は減益・減配を織り込み割安株買い続き最高値窺う
スズデンは、１９円高の９７４円と変わらずを挟んで３日続伸し７月５日につけた上場来高値９８７円を窺っている。６月１日の東証１部上場で目先材料出尽くしとしていったん調整したが、下値は固いとして再度割安買いが優勢となり上昇ピッチを速めている。１部上場後の調整は、今３月期純利益が前期の過去最高から一転して２ケタの減益となり、配当も５円減配されたことが一部響いた。前期純利益は、固定資産売却益１５億７５００万円、減損損失１０億９７００万円を計上し、１１億６９００万円（前々期比５９％増）とＶ字増益転換した。今期は、この特別利益が一巡し１０億１０００万円（前期比１３％減）となるが、本業そのものは、ＦＡ機器のセンサー、ＰＬＣ、制御盤、トランス、電子、デバイス機器のコネクタ、電源などが、とくに下期以降の関連業界の増産、設備投資回復などを支えに好調に推移、売り上げは４６３億円（前期比４％増）、経常利益は１８億２０００万円（同２％増）と続伸する。配当は、前期の上場記念配１０円を落とし２４円（前期実績２９円）とするが、実質は５円増配になる。ＰＥＲ１４倍台、ＰＢＲ０．９倍の割安株価は、大幅修正期待が高まろう。

△デイシイ<5234>は連続最高純益の割安株買いから反発
デイ・シイは、１５円高の６８５円と反発している。今３月期業績が、連続して過去最高純益を更新することを手掛かりに割安株買いが続いており、羽田空港拡張工事向け営業強化も業績上ぶれ期待を高め支援材料となっている。同社の前期業績は、期中に再三上方修正が繰り返され、純利益は、日興コーディアルグループへの株式公開買い付けの応募による特別利益上乗せもあり１３億１７００万円（前々期比２．０倍）と高変化し、過去最高を大幅に更新した。今期純利益は、この特別利益は一巡するものの１４億円（前期比６％増）と続伸が予想されている。民間設備投資やマンションなどの住宅建設向けにセメント事業、骨材事業、環境リサイクル事業、生コンクリート・コンクリート２次製品事業が順調に推移するためで、今年３月に株式公開買い付け（ＴＯＢ）で連結子会社化したエバタの管路事業も上乗せとなる。株価は、ＴＯＢ実施をきっかけに６００円台下位から浮上を開始した。ＰＥＲは１６倍台、ＰＢＲは１倍ソコソコとなお割り負けており、昨年１月高値７４５円が上値ターゲットに浮上する。

△小松ウオール<7949>は１Ｑ業績の減益・低進捗率を嫌い急続落
小松ウオール工業は、６１円安の１８１５円まで売られ急続落している。前日に今３月期第１四半期（１Ｑ）決算を発表、大幅減益で着地するとともに、期初の中間期予想業績に対して低進捗率にとどまったことを嫌い売り先行となっている。同社は、前期も１Ｑ決算発表時の昨年７月に中間期業績を下方修正、株価が１７２６円まで調整するきっかけになっており連想が働いている。１Ｑ業績は、前年同期比４％減収、４１％経常減益、６１％純益減益と落ち込み、中間期予想業績に対して経常利益は２０％、純利益は１４％の低進捗率にとどまった。積極的なコスト削減と宮崎市、奈良市への営業拠点新設などを進めたが、受注高が５％減と減少し、アルミなどの原材料価格の高止まり、販売価格競争の激化などの悪環境が継続し業績を押し下げた。中間期・通期業績は期初予想を据え置き、通期純利益は１３億５０００万円（前期比４４％増）と増益転換を予想している。株価は、今期業績の増益転換予想を手掛かりにＰＥＲ１４倍台の割安訂正で戻りを窺っていたところだが、１Ｑ業績の大幅減益で先行きは再び不透明化しそうだ。

△ホギメディ<3593>は１Ｑの２ケタ増益を前向きに評価し反発
ホギメディカルは、９０円高の５５１０円と３日ぶりに反発している。前日に今３月期第１四半期（１Ｑ）決算を発表、２ケタ増益で着地するとともに期初の中間期予想業績に対しても順調な進捗率を示したことが、ディフェンシブ株人気を高めている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比４％増収、１４％経常増益、１４％純益増益と伸び、期初予想の中間期業績対比では利益は５１－５２％の順調な進捗となった。高単価手術用キット「オペラマスター」の契約件数が引き続き拡大し、生産能力の増強が寄与、医療用不織布の「サーレム」も上乗せとなり順調な業績推移となった。中間期・通期業績は期初予想を据え置き、通期純利益は４１億４０００万円（前期比１４％増）と連続の過去最高更新を予想している。株価は年初来、５０００円台で１０００円幅のボックス往来を続けており、ＰＥＲ評価では割安感は乏しいが、信用取組は株不足で逆日歩もつく好需給をテコにボックス上限を目指すことになりそうだ。

▼東エレクト<8035>は４ー６月受注の３５％減少報道が響き続落
東京エレクトロンは、寄り付きの売り気配から２３０円安の８７６０円まで売られ３日続落となっている。この日付けの日本経済新聞で、２００７年４ー６月期の半導体製造装置と液晶パネル製造装置合計の受注額（単独決算ベース）が、１ー３月期対比で３５％減の約１４００億円になったと伝えられたことが嫌気され売り先行となっている。受注減少は、ＤＲＡＭ価格が昨年末から今年６月にかけて４分の１まで下落、採算割れに陥った一部メーカーが製造装置の発注を７ー９月期に延期したことを要因としており、フラッショメモリーやシステムＬＳＩ向けの設備投資は回復が続いており、全体も４ー６月期を底に回復に向かうとしている。株価は、今３月期純利益を１０４０億円（前期比１４％増）と予想し、市場コンセンサスを上回ったとして窓を開けて急伸したあと、三菱ＵＦＪ証券が韓国メーカー向けを中心とした受注計画未達を要因に投資判断を引き下げるなどの慎重見通しも出て高値波乱となっている。今月末から本格化する３月期決算会社の１ー３月期決算発表で、主力ハイテク株の先行きを左右する象徴株として株価動向に注目が集まろう。

△新日石<5001>は高値肉薄、石油火力再稼働にＣ重油値上げ重なる
新日本石油は、２３円高の１１６０円と反発し６月２９日につけた昨年来高値１１７３円を窺っている。この日付けの日本経済新聞で、長期停止中の電力各社の石油火力発電所再稼働と王子製紙向け高硫黄Ｃ重油の値上げが報道され、買い材料視されている。石油火力発電所の再稼働は、夏場の需要期を迎え全国的な渇水の影響で水力発電の出水量減少が懸念されるほか、ベース電源の原子力発電の稼働率低迷に対応、安定供給を図るために踏み切るとされた。東京電力、関西電力、東北電力の３社で合計７基、出力約２７０万キロワット、３社の総発電能力の２％強を再稼働させるが、東電、関電は２年ぶり、東北電は１６年ぶりとなる。一方、高硫黄Ｃ重油の値上げは、内外の原油や重油相場の上昇を反映し、王子製紙との間で４ー６期価格を１ー３月期比９．８％引き上げることで合意、３・四半期ぶりの価格改定で水準自体も昨年７ー９月期以来の高値になるとされた。新日石は、もともとガソリンなどの輸送用油種より産業用油種のウエイトが相対的に高い油種構成となっており、この夏場はガソリン価格の値上げも重なりより内需関連人気を高めることになりそうだ。
（東洋経済新報社）

▼三菱電<6503>が値下がり率上位に、ＪＰモルガン証の格下げを嫌気
三菱電機が一時４７円安の１１８７円まで売られ、東証１部値下がり率上位。ＪＰモルガン証が１１日付で投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気された。同証券では会社計画は上ブレる可能性が高いと見ているが、増益率自体は鈍化が予想されること、上ブレが認識されるのは０７年度後半まで待つ必要あること、同社の財務戦略は負債削減が優先で株主還元が強化されるのは来年度以降と見られることなどを勘案したという。目標株価も１４００円から１３００円に引き下げ。
（株式新聞ダイジェスト）

△コマツ<6301>と日立建機<6305>、増額期待で上値追い続く
コマツと日立建機がともに連日で上場来高値を更新している。コマツは５営業日、日立建機は１０営業日続伸の動き。中国やロシア、インド、中東など新興国向けを中心に油圧ショベルなど建設機械の需要が引き続き大きく伸びており、両社とも海外売上が約７割と高いため、円安効果も加わって今月下旬に発表される第１四半期業績は当初予想からかなり上振れるという見方が広がっている。最近はこれを先読みする形で外資系証券などが目標株価を引き上げる動きが目立っており、この日はゴールドマンサックス証券が日立建機の目標株価を従来の４４００円から５３００円に引き上げ、「時価総額１兆円が見えてきた」などと指摘している。日立建機の動きに刺激される形で傘下のＴＣＭ　<6374>　や鉱研工業（ＪＱ）　<6297>　も高くなっている。なお、コマツの業績発表は３０日、日立建機は２６日の予定だ。

△イリソ電<6908>が高い、ＪＰＭが新規「強気」か
イリソ電子工業が高い。ＪＰモルガン証券が同社株の投資判断を新規に「オーバーウエイト」としているようだ。目標株価４８００円としているもよう。市場関係者によると、高いカスタマイズ品比率と製造付加価値拡大が成長をけん引ーーなどを評価している。
（ラジオNIKKEI）

▼千代田化工建設<56366>、所得隠し＝受注工作7億円を経費に装う－東京国税局指摘
総合エンジニアリング大手の千代田化工建設（横浜市）が、東京国税局から2006年3月期までの4年間に約8億7000万円の所得隠しを指摘されたことが12日、分かった。このうち約7億円は、国内外の液化天然ガス（LNG）関連工事での受注工作費を経費に装っていたと認定されたという。経理ミスも含めた申告漏れ総額は約30億円で、追徴税額（更正処分）は重加算税も含め8億円超。同社は「指摘に従って納税した」としている。　
（時事通信）

■阪和線で脱線、関西空港線など運転見合わせ
大阪府泉佐野市消防本部などに入った連絡などによると、１２日午前８時１５分ごろ、泉佐野市内のＪＲ阪和線で走行中の熊取発天王寺行き普通電車（４両編成）の１両が脱線した。この事故で乗客を含む３人が軽いけが。
ＪＲ西日本<9021>では、同線の線路をくぐる道路を走行していたクレーン車が高架線に接触してレールが押し上げられて脱線したとみて詳しい原因など調べている。阪和線と関西空港線は全線で運転を見合わせている。

△松下<6752>　物流費用１～２割削減へ
松下電器産業は１１日、グループで年間数千億円かかる物流費用を、３年間で１～２割削減する方針を明らかにした。中村邦夫前社長（現会長）時代からの在庫圧縮の取り組みを強化し、原材料や完成品の効率的な輸送システムを構築、新３カ年計画（平成１９～２１年度）のコスト削減の柱とする。松下電器は４月、製造部門の強化に大坪文雄社長直轄の「モノづくりイノベーション本部」を発足。部門間の壁を取り払って競争力を高めるため４部会を設置し、その一つのマネジメント部会の検討で「物流関係費用が、社内で数千億円あるという分析結果が出た」（大坪社長）という。松下は、売上高に占める営業利益の比率を、１９年３月期連結決算の５％から２２年３月期に８％とする目標を掲げており、物流費削減が利益率の改善に不可欠と判断した。同社の製品在庫は仕掛かり品を含めて１３年３月末に１兆円を超え、中村前社長は「在庫は罪庫」と圧縮を厳命。一時は７０００億円台に抑えていたが、１７年３月末から松下電工やパナホームの子会社化に伴う増販の影響で在庫が再び膨らんだ。物流コストの具体的な圧縮方法は今後検討していくが、大坪社長は「在庫を発生させている理由をはっきりさせ、新しい視点で深く切り込む」と語っており、早期に成果を上げていく考えだ。
（産経新聞）

△任天堂<7974>、「バランスボード」で体を鍛える「Wii Fit」発表
任天堂は7月11日、米カリフォルニア州サンタモニカで開催のE3 Media & Business Summitで、Wii向けの新ゲーム「Wii Fit」を発表した。「Wii Sports」に続くシリーズで、圧力やバランスを認識する「Wii Balance Board（仮）」を使用し、全身を動かしてゲームを楽しめるという。2008年前半の発売を予定している。
（ITmedia News）

△理経<8226>、米社製のＷＡＮ　エミュレータ　Ｌｉｎｋｔｒｏｐｙ（リンクトロピー）シリーズ３機種を販売
（日経プレスリリース）

△川崎汽<9107>が１か月ぶり最高値
川崎汽船が急反発。７９円高の１６１６円まで買われ、６月９日に付けた１６１０円を約１か月ぶりに更新した。ばら積み船市況の高騰などを受けて、業績の上方修正に対する期待が高まっている。第一中央汽船（９１３２）が連日の年初来高値、新和海運（９１１３）も高い。

△マツダ<7261>が高い
１２日付け本紙トップ推奨のマツダが高い。新型デミオが５年ぶりにモデルチェンジして７月から発売され、大幅増額修正期待が浮上している。

△ミヤチテクノス<6885>が反発
ミヤチテクノスが反発。０７年６月期の連結経常利益が２５億円前後（前の期比１６％増）と最高益更新の見通しと一部で報じられたことが手がかりになっている。

△オムロン<6645>が急伸
１１日付け本紙１面の「独創性で時代をリードする京都銘柄」で取り上げたオムロンが急伸、２月２０日の年初来高値３５８０円に急接近してきた。任天堂が初の５万円相場に王手をかけているなか、同社はじめとした京都に本社を置く企業が注目されている。
（株式市場新聞）

▼ブルドック<2804>は６２５円ストップ安売り気配。結局、スティールＴＯＢ前と往って来い
ブルドックソースは６２５円ストップ安　売り気配。きのう新株予約権無償割り当てを行なった。米ファンド、スティール・パートナーズは同社の新株予約権発行に対する、東京高裁の差し止め仮処分命令申し立て棄却について、特別抗告等を行なっている。が、同社の新株予約権無償割り当てはきのう効力を発生した。同社は上記の内容を明らかにするとともに、「当社としては、スティールの特別抗告等は理由のないものと考えており、引き続き、全面的に争う所存」という旨を発表した。チャートを見ると、きのうは１６００円ラインから４９９円へと急落した。今朝は気配値６２５円だが、この水準は、スティールのＴＯＢ前の水準。つまり、急落といっても、以前の水準に戻っただけだ。結局、この一連の騒ぎで儲けたのは、スティールと、うまく乗り降りした一部の投資家だけだったようだ。ただ、日本の株式市場と企業に、「株主に対する意識」と「買収防衛」について考えさせる契機には、なったといえよう。

△ＡＯＣホールディングス<5017>は続伸。今朝は石油セクターが高い
ＡＯＣホールディングスは続伸。１１４円高の１９９１円まで買われている。今朝は日経平均株価が反発し、１万８１００円台を回復している。業種別指数も値上がり業種が多く、なかでも、石油・石炭セクターは、東証１部業種別株価指数では値上がり率上位にランクインしている。ＡＯＣホールディングスのチャートを見ると、５月に１９００円ラインから１６００円ラインまで急落。２００８年３月期連結業績予想を減収減益としたためだ。減収減益の理由は、探鉱費の支出、新華南石油開発の石油搬出施設の定期点検にともなう生産停止による減収、期首在庫評価の影響がマイナスとなること、海外の船会社の収益の悪化、施設更新時の除却損、税制の改正にともなう減価償却費の増加など。しかしこれらは一時的な要因が多い。また、業界観測では、２００９年３月期は再び増収増益となると見込まれている。そのため、見直し買いが出ているもようだ。加えて、きのうラジオＮＩＫＫＥＩで紹介されたこともあり、人気化している面もあるようだ。まずは今年の高値２１００円ラインまでの戻りが目標となろう。

△株マニ注目のチノー<6850>が２日連続ストップ高
好業績の低位銘柄として注目したチノーが、寄付き１００円高の７０６円まで買われ２日連続ストップ高、連日の年初来高値更新となっている。材料・仕手人気に乗った格好だ。会社四季報夏号によれば、製品群拡充で記録計など計測制御機器は上向く。計装システムも自動車関連燃料電池評価装置の標準品伸長、カロリー計の米国など海外需要増で巻き返す。放射・熱画像装置も買収２子会社がフル寄与。のれん償却こなし営業益拡大。純益最高として０８年３月期当期利益は前期比４４．６％増の１１億５０００万円、続く来期は１３億円が予想されている。今期予想ＰＥＲ１６倍台と割高感はない。株価は、昨年１月に高値４７７円をつけた後、同年６月３１３円まで下落し調整一巡。その後下値を切り上げ上値追いを鮮明にしている。業績面もさることながら、燃料電池の材料を内包しており、５００円台乗せは十分期待できよう。

□日本マクドナルドＨＤ<2702>はカフェ参入報道も、市場は反応薄。良くも悪くも安定的
日本マクドナルドホールディングスはモミ合い。２円安の１９９７円で始まり、２０００円との間でモミ合っている。今朝の日経新聞で「マクドナルド、カフェ業態へ参入」「不採算の小型店を転換」「ドトールコーヒー<9952>、スターバックスコーヒージャパン<2712>と競合」と報道されたが、市場は反応薄だ。現在の株価でＰＥＲは４２．８９倍、ＰＢＲは約２倍と、頃合いの数字。信用買い残は１６万株と、とくに気にする数字でもない。チャートを見ると、この１年ほどは２０００円前後で安定的に推移している。マーケットメイク銘柄でもあり、材料が出たからといって、大幅に乱高下する銘柄ではないようだ。ちなみに今朝のドトールコーヒー、スターバックス　コーヒー　ジャパンはともに続落している。

△三井造船<7003>は三井物産<8031>と揃って続伸。バイオエタノール製造用脱水装置の連携報道で
三井造船は小幅続伸。寄り後、１２円高の６７２円まで買われている。もともと続伸傾向で来ているが、今朝の日経新聞で「三井造船と三井物産はバイオエタノール製造プラントに必要な脱水装置事業で連携する」「２０１０年にも両社で年５０億円規模の受注を目指す」と報道されたことも材料となっている。今年に入ってから、造船株人気などを背景に、４００円ラインから７００円ラインまで続伸してきた。この１ヵ月ほどは一服していたが、このまま人気再燃すれば、再び上昇局面か。まずは６月につけた年初来高値７３４円が目標になろう。今朝は三井物産も続伸。寄り後、５０円高の２７０５円まで買われている。

△株マニ注目のエンシュウ<6218>が反発し年初来高値を窺う
株マニ注目のエンシュウが、８円高の３３６円と反発し１月１８日につけた年初来高値３４７円を窺う動きになっている。ヤマハ発動機<7272>系のエンシュウは、低位の好業績期待銘柄として注目したい。年金問題等が浮上し積極的に主力株を手掛けにくいことから、低位株を物色する動きが鮮明になっている。エンシュウの前期業績は経常利益が前々期比０．６％増の１８億３６００万円と横ばいだったが、今期経常利益は前期比１９．８％増の２２億円の過去最高益更新を見込む。自動車関連向けの工作機械の販売増で財務体質が改善したたため、前期は５円復配した。設備投資が必要なため復配を１年延期したが、今後は継続して配当したと意欲を示している。予想ＰＥＲ１５倍台と割安感がある。株価は、４月２４日に２７５円まで下落し、昨年１月高値４５７円から調整一巡感が出ている。

△サーラコーポレーション<2734>はギャップアップ→続伸。好業績と増配で
サーラコーポレーションはギャップアップ→続伸。８円高の５８３円で始まり、寄り後は５８９円まで買われている。きのう大引け後に、５月中間決算と、増配を発表した。５月中間決算は、売上高と営業利益が前年同期比で減収減益だったが、経常・純利益は同増益となった。とくに純利益は同１０４．８％増の２０億３６００万円となった。売上高が減収となったのは、採算性の低い取引から計画的に撤退を進めたため。また、純利益の大幅増益は、減損損失計上などが前年同期は１４億９９００万円だったのが、当期は６０００万円となったため。１１月通期連結業績予想は、売上高が前年実績比微減収となるが、営業・経常・純利益は同増益を見込んでいる。配当は、５月中間と１１月期末それぞれ５円、年間計１０円から、同それぞれ７円、年間計１４円とした。現在の株価で、年間配当利回り約２．４％の計算となる。

△いすゞ自動車<7202>が反発し年初来高値を更新
いすゞ自動車が、１７円高の７１１円と反発し１０日につけた年初来高値７０６円を更新している。トヨタ自動車＜７２０３＞(東1)といすゞ自動車は１１日、環境に配慮した次世代型のディーゼルエンジンを生産するため、合弁会社を設立する方針を明らかにしたの一部報道を好感している。５年後をめどに年２０万基程度を生産し、トヨタの欧州向け小型車に搭載する。トヨタは、今後いすゞが行うディーゼルを使ったハイブリッド・システムの開発を技術支援することも検討するとしている。また９日付で、外資系証券が投資判断を「アウトパフォーム」継続、目標株価９２０円としていることに加え、８月に発表を予定されている中期計画の期待も膨らんでおり、上値追いの動きが続こう。引き続き注目。

△日医工<4541>はギャップアップ。きのう後場中発表の好決算と一部上方修正で
日医工はギャップアップ。４０円高の２２４０円で始まっている。きのう後場中の１４時に、５月中間決算と１１月通期連結業績の一部上方修正を発表した。５月中間連結決算は、前年同期比増収増益。とくに経常利益は同３６．９％増の２３億２５００万円、純利益は同１８．２％増の１１億８６００万円と、大幅増益となった。１１月通期連結業績予想は、経常利益を前回予想の３９億円から、４２億円に増額修正した。チャートを見ると、きのうの発表を受けて一時、２２７０円ラインまで買われたが、大引けにかけて収束した。なので、きょうはすでに織り込み済み。このまま続伸するなら、まずは５月につけた上場来高値２４１０円を抜けるかどうか。
（証券日刊新聞）

□トシンＧ<2761> 今期増益予想 市場予想下回る
トシングループは、2008年5月通期連結予想を発表した。売上高540億円（前年同期比3.8％増）、経常利益52.2億円（同7.2％増）、当期純利益28億円（同3.3％)。市場予想は、クイックコンセンサスで、当期純利益30.25億円。

■不二越<6474> 今期予想据え置き
不二越は、2007年11月通期連結予想を発表した。売上高1880億円（前年同期比0.7％増）、経常利益150億円（同5.9％増）、当期純利益75億円（同2.7％増）、一株利益30.17円と、従来予想を据え置きした。市場予想は、クイックコンセンサスで、当期純利益81.6億円。
（証券新報）

△セブン<3382>銀行　海外カードで日本円、２４時間引き出せます　ＡＴＭで新サービス
セブン銀行は１１日、コンビニのセブン－イレブンなどに設置した同行のＡＴＭ（現金自動預払機）で、外国人旅行者らが海外のキャッシュカードやクレジットカードを使い日本円が引き出せるサービスを始めた。これに合わせて、成田空港にＡＴＭを設置。他の国際空港にも設置していく予定だ。利用できる海外カードは「ビザ」「マスターカード」「アメリカン・エキスプレス」「ＪＣＢ」「中国銀聯」のクレジットカードとキャッシュカード。いずれもほぼ２４時間の利用が可能。すでにすべてのＡＴＭが英語、韓国語、中国語、ポルトガル語の４カ国語に対応している。同日、都内で行われた記念式典で安斎隆社長は「セブン－イレブンというなじみのある店で、ほぼ２４時間いつでも日本円が出金できる」と、新サービスに自信を示した。

△「ワカマル」派遣　まず受付　ピープルスタッフ<2324>
人材派遣のピープルスタッフは１１日、大和ハウス工業<1925>グループで住設機器販売のダイワラクダ工業（大阪市西区）と提携し、三菱重工業<7011>が開発した人型ロボット「ｗａｋａｍａｒｕ（ワカマル）」を派遣するサービスを１２日に始めると発表した。ワカマルは身長１メートル、体重３０キロで、家庭向けのパートナーロボットとして開発された。ピープルスタッフは、東海地区の企業や公共施設などに貸し出す。料金は２１～３１日間で１日２万円。受け付け業務などの利用を想定し、年間１０件の派遣を見込む。同社は昨年２月に人材派遣業で初めてロボットを派遣するサービスを開始。ビジネスデザイン研究所（名古屋市中村区）が大学などと開発した「ハローキティロボ」「よりそいイフボット」を投入し、ショッピングセンターなどに８件の“派遣”実績を持つ。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

4063信越化
3402東レ
6885ミヤチテクノス
3803イメージ情報開発
8002丸紅
4521科研製薬
9956バロー
6807航空電子
6908イリソ電
7974任天堂
5019出光興産
4233イーレヴォリューション
1971中央ビルト工業
6709明星電気
6674ジーエスユアサコーポレーション
8077小林産業
1407ウエストＨＤ
9204スカイマーク

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