6/26 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

お昼の『株価材料』PART Ⅱは、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

■株価材料

□自主再建めざし資本政策を不断に考えることは責務＝ＪＡＬ<9205>常務
日本航空の竹中哲也常務は２６日、定時株主総会で、株主から今後の新株発行などエクイティファイナンスの予定はあるかと問われ、「自主再建をめざしている過程で、再建計画を補強するひとつの手段として資本政策を不断に考えることは責務だ」と述べた。ただ、「時期や規模などを含め、現状で決まっていることはない」とした。

■ネットインデックス<6634>株が乱高下、ジャスダックで売買代金第1位
午前の株式市場では、ネットインデックス株が乱高下している。１０時０５分現在、同社株はジャスダックで売買代金第１位。同社株は２２日に上場し、上場２日目となる２５日に初値を付けたが、値動きの軽さが注目され、目先回転を狙った資金を誘い込んでいる。きょうは一時ストップ高に買われたものの、急激な上昇から利益確定売りも目立ち、その後は押される展開となった。

△大丸<8234>株がしっかり、3―5月期業績と自社株取得を評価
午前の株式市場では、大丸株がしっかり。２５日に発表した３―５月期決算で連結営業利益が前年同期比３．２％増の６９億６１００万円、連結経常利益が同９％増の７１億３０００万円と好調だったことを好感している。また、同社は消却前発行済み株式総数の２．３％に相当する６３０万株の自己株消却を行うと発表した。これも材料視されている。消却予定日は６月２８日。

▼グッドウィル<4723>株が売り気配、新株予約権発行で希薄化懸念
午前の株式市場では、グッドウィル・グループ株が売り気配。同社が２５日、ドイツ銀ロンドン支店を割当先とする新株予約権４０万個の発行を決議したと発表したことで、１株あたり利益の希薄化懸念から売られている。同社が行うのは「最低資本調達金額保証型」ファイナンス（ＦＢＦ：フロアード・ブロック・ファイナンス）と呼ばれるスキームで、条件決定日の終値の６０％を最低価格として資金調達額が保障される。条件決定日は７月６日。申し込み期日は７月１０日。仮に行使期間（３カ月以内）に株価が決定価格の６０％以下に下落しても６０％分は最低保証される。また７月１１日以降に行使価額の修正が行われ、株価によっては調達金額が６０％分を上回る。現在の株価の６０％で第三者に新規株式を発行するというのが基本となるため、既存株主にとっては不利な条件となるが、グッドウィルでは株価の上昇次第で資金調達金額が大きくなり会社の資本も充実するという面を見てほしいとしている。

△富山化<4518>株が買い気配、ロシュとのライセンス契約を引き続き材料視
午前の株式市場では、富山化学工業株が買い気配となっている。９時１０分現在、同社株は差し引き約８０万株の買いで８７６円買い気配。富山化学が所有する新規抗リウマチ薬「Ｔ─５２２４」の研究開発と販売に関するライセンス契約を、スイスのロシュと締結したと発表したことが引き続き材料視されている。

△三菱ＵＦＪ<8306>の資本参加、現在決定している事実ない＝松井証券<8628>
松井証券は２６日、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの資本参加を受け入れるとの一部報道について、現時点で決定している事実はないとのコメントを発表した。２６日付日経新聞朝刊は三菱ＵＦＪＦＧが２５日、松井証券に資本参加する方針を固めたと報じた。年度内に発行済み株式総数の１５％超を取得し、持ち分法適用会社として連結対象にするとしている。
（ロイター）

■ソフトバンク<9984> 売り仕掛けしやすく。
6/8、6/20戻り高値では均衡表の雲上限を突破できず、跳ね返されている。25日線を捉えリバウンドも意識されるが、雲下限は2560円程度まで下がっており、売り仕掛けしやすく。

△プロネクサス<7893>---反発、ＣＳの新規買い推奨を好感で
反発。ＣＳでは金融セクター中小型株6社のカバレッジを開始しており、いちよし証券と同社の投資判断を「アウトパフォーム」としている。同社に関しては、金融商品取引法施行時に、商品販売サポートや情報提供などの需要拡大余地が出てくるため、多分配型投信を中心とした投信目論見書交付の特需が見込まれると評しているようだ。目標株価は1300円と設定している。

△日精線<5659>---一過性で終わらない雰囲気
一過性で終わらない雰囲気。昨日は三菱ＵＦＪ証によるレーティング新規「1」、目標株価1000円を手掛かりに一時855円まで急騰していた。短期資金が集中して長い上ひげを残す格好であり、一気に達成感が出易いが、本日は小じっかりで推移するなど、一過性で終わらない雰囲気である。

△住友ゴ<5110>---利食い優勢も押し目買い意欲強い
利食い優勢も押し目買い意欲強い。売り先行で始まったが、一目均衡表の雲上限がサポートとして機能している。なお、メリルリンチでは、欧州投資家はタイヤなどの保有ウェイトは大きくないようだが、円安効果もあり自動車産業への関心は高い印象と。

△タムロン<7740>---短期筋の見切りは一巡
ゴールドマン・サックスでは、07/12期以降の業績予想を増額修正、目標株価を3600円から4200円に引き上げている。これを受けて続伸して始まったが、その後は利食いに押されている。ただ、高値から100円押しで短期筋の見切りは一巡、改めて材料視する向きも。

△テイツー<7610> ストップ高。
四半期決算の内容がサプライズとなっているようだ。第1四半期は経常利益で前年同期比2.5倍の4.58億円となり、併せて中間期並びに通期の業績予想を上方修正している。07年8月中間期については、経常利益で従来予想の3.8億円から5.4億円に増額された。なお、一部資産の減損処理の可能性があるとして、最終利益については中間期、通期ともに据え置きとなっている。

△東エレク<8035>---ハイテクセクターへの見直し継続
利食い優勢も5日線がサポートとして機能。週足ベースの一目均衡表では雲上限を突破しているほか、遅行スパンは上方転換シグナル発生の可能性。13週、26週線のゴールデンクロス意識。ハイテクセクターへの見直し継続。

△大丸<8234>---ボトム形成でリバウンド妙味も
小幅ながら6営業日ぶり反発。07年3-5月期業績は連結営業利益が前年同期比3％増だった。また、630万株の自社株を消却すると発表。これを手掛かりに上昇するものの、下降トレンドは脱せず。ただ、昨年11月安値に接近しており、ボトム形成でリバウンド妙味も。

△日本精密<7771> 出来高を伴って大幅高。
ダイリューション懸念が後退しているようだ。13日に発表した第三者割当増資について、さいたま地裁から差し止めの仮処分を受けたと発表している。13日に発表した第三者割当増資は、現発行済み株式数の50.5％に相当する新株発行を予定していた。なお、会社側では異議申し立てを行っている。

▼グッドウィル<4723>---ストップ安、希薄化懸念の動きが先行
ストップ安。ドイツ銀行を割当先とする新株予約権の発行を決議、18.8％の希薄化を嫌気する動きが先行へ。財務体質の改善にはつながるほか、株価の下落にはつながりにくい新たなファイナンス手法となっているものの、介護事業におけるイメージ悪化の影響など警戒感も拭えず、処分売りの動きは続く格好に。

△ヤクルト<2267>---続伸、ＪＰＭでは目標株価引き上げ
続伸。ドイツ社から抗がん剤の販売権を取得と発表、ＪＰモルガンでは将来的な売上の可能性は50億円以上とみているようだ。なお、ＪＰモルガンでは、強材料が豊富なエルプラットなど医薬品の利益見通しを上方修正、目標株価を3500円から3800円に引き上げている。

△三機工<1961>---900円レベルでの底堅さ目立つ
900円レベルでの底堅さ目立つ。均衡表では雲上限がサポートとして意識されている。昨日、環境省は大型ビルに対して排出削減義務づける方向で検討に入ったと報じられていた。ビル制御、空調などの省エネなどの関連としても。

△ヤクルト<2267>---ＪＰモルガンで目標株価引き上げ
3日続伸で一時3200円レベルを突破。メリルリンチの目標株価引き上げに続き、ＪＰモルガンでも目標株価を3800円に引き上げたことが物色の手がかりとなったようだ。ただ、直近4月の戻り高値に接近しただけに、上値抵抗も強まってきており、目先3200円を意識する攻防が続く可能性も。

△東京テアトル<9633>---しっかり、ＵＢＳレポートをきっかけに
しっかり。ＵＢＳでは「土地神話は復活するか？」と題するレポートのなかで、資産インフレによる影響が見込まれる10銘柄を推奨としている。同社もリストアップされている1社として、材料性の強さも妙味に関心が集まっているようだ。

▼三東工業<1788> 大幅安。
権利付き最終売買日を通過したことで、利回り妙味がはく落しているようだ。07年6月期は8円の期末配当を予想しており、25日の終値ベースでの利回りは3.9％となっていた。プライム <2684> やＳＨＩＮＰＯ <5903> など、他の高配当利回り銘柄も総じて軟調。

△いちよし<8624>---買い優勢、ＣＳでは新規に買い推奨
買い優勢。ＣＳが投資判断を新規に「アウトパフォーム」としており、買い材料視される格好のようだ。コンプライアンスとコンサルティングが両立された会社であり、金融商品取引法施行によって優位性が増す可能性があると評価、目標株価は2100円としている模様。

△早稲アカ<4718>---薄商いながらリバウンド基調
薄商いながらリバウンド基調が続いている。一目均衡表では雲下限に接近。遅行スパンは上方転換シグナル発生。なお、新光証券では高校受験での高い合格実績が塾生数の増加につながり、中期的に業績拡大基調が続く見通しと。

△冶金工<5480>---買い先行、原発関連としてクローズアップ
買い気配スタート。原発関連として浮上する展開になっている。三菱ＵＦＪでは原子力ルネッサンスで注目されるニッチトップとして、同社と日本製鋼所を取り上げている。同社は、固定板や制御棒、復水器などで世界トップクラスに位置すると指摘している。これまで原発関連としての位置づけはそれほど高くなかっただけに、インパクトは強まる方向に。

△トーセイ<8923> 買い気配から。
期中2度目の上方修正が好感されているようだ。07年5月中間期の業績予想を上方修正しており、最終利益で従来予想の11.34億円に対して14.82億円となる見通し。07年5月中間期の上方修正は、1月中旬に次いで2度目となる。なお、日興シティでは好調な業績推移が期待できるとして、投資判断「1H」並びに目標株価19万円を継続している。

△松井証券<8628>---買い先行、三菱ＵＦＪの出資報道受けて
買い先行。三菱ＵＦＪが15％超を出資する方針と報じられている。もともと、出資観測は強かっただけにサプライズは乏しいものの、15％超という出資比率のほか、10％ほどは株式市場を通じて取得の方向などと伝わっていることで、目先の需給妙味なども高まる格好。
（フィスコ）

△ＣＩＪ<4826>はＭ＆Ａ相次ぎ分割落ち安値から反発
ＣＩＪは、この日に１対１．１の株式分割の権利を落としたが、落ち妥当値に対して７円高の５２２円と小高く推移している。前日に組み込みソフトウエア開発のマウス（大阪市北区）の株式取得やグループ会社の株式譲渡を発表、相次ぐ積極的なＭ＆Ａをきっかに連続して過去最高を更新する好業績を見直し割り負け訂正期待の買い物が入っている。マウスは携帯電話、カーナビゲーションシステムなどの通信システム、交通情報システム、組み込みソフトウエアを得意分野としており、同社の全株式を４億３００万円で取得し同社グループの事業拡張を図る。またグループ会社のトライが設立した子会社は、会社規模が小さく独立会社の方が経営の自由度が高まるとして売却する。同社は、今年５月にもホテル売掛金システム事業を４８００万円で事業譲受しており、こうした積極的なＭ＆Ａも寄与し、今６月期業績は昨年１２月、今年２月と上方修正が続き、純利益は６億２９００万円（前期比５９％増）と連続して過去最高更新が予想されている。株式分割のほか、自己株式を取得するなど株式還元策も前向きで、ＰＥＲ１７倍台、配当利回り２．０％の割り負け修正が期待される。

△コミュニティー<4711>は連続最高純益を買い手掛かりに反発
東急コミュニティーは、３０円高の３５４０円と６日ぶりに反発している。５月１０日の３月期決算発表以来、４５０円のＶ字反騰を演じているが、なお割安として下値を買う動きが出ている。同社の今期業績は、売り上げ１０７７億円（前期比３％増）、経常利益６４億１０００万円（同８％増）、純利益３５億９０００万円（同１２％増）と予想され、純利益は前期に続く過去最高となる。マンション管理業、不動産賃貸業を首都圏人気エリアの東急線沿線や都心で展開、管理棟数の増加や賃貸物件の稼働率アップや賃料上昇が寄与する。不動産株全般は、長期金利の上昇や参院選後に予想される日銀の政策金利引き上げを前に調整色を強めているが、同社は不動産デベロッパーなどの「保有」業態でなく、「利用」に焦点を絞る業態となっており影響は少ないとして素直に見直し買いされている。株価は、ＰＥＲ１４倍台と割安であり、昨年１月につけた上場来高値３９６０円もクローズアップされてこよう。

△共和レ<3553>は３．７倍増益の業績Ｖ字回復買い続き反発し高値窺う
共和レザーは、６円高の７８７円と反発し２０日につけた年初来高値７９４円を窺う動きになっている。同社株は昨年１１月に前期業績の下方修正と減配を発表した急落したが、この時の安値５５０円で悪材料織り込み済みとして底打ち、反転を続けているもので、今期純利益のＶ字回復を予想していることも買い方有利の展開につながっている。同社の前期業績は、米国子会社が株式を２５％保有している出資先が、米国連邦破産法の適用を申請したことから、出資額の減損と売掛債権の回収不能額を特別損失に計上して一時は赤字転落に業績を減額、配当も１円減配、８円とした。今年４月には、米国子会社を解散し税効果会計が可能となり小幅上ぶれ修正され、配当も９円を据え置いた。今期は、この特殊要因が一巡するうえに自動車向け表皮材や合成皮革などが順調に推移し回復に転じる。売り上げは３９０億円（前期比２％増）、経常利益１８億円（同８％増）と続伸し、純利益は１１億５０００万円８同３．７倍）とＶ字回復する。株価は、昨年１１月にかけての急落幅の半値戻し水準に差し掛かってきたところだが、ＰＥＲはなお１６倍台、ＰＢＲも０．８倍とまだ割り負けている。業績と同様のＶ字回復期待が高まろう。

△新規上場のＵＢＩＣ<2158>は買い物を集めて買い気配
ＵＢＩＣが、東証マザーズに新規上場された。公開価格は８５００円、公開株式数は１１万８０００株となっている。寄り付きから買い物で始まり９時３０分現在、公開価格を１２９０円上回る９７９０円買い気配で売り買い差し引き２２万株の買い物を集めている。ＩＰＯ（新規株式公開）市場は、連休明け後の５月２２日の再開以来、札証アンビシャスに上場した日本テクノ・ラボ（３８４９）のみを除いて初値が公開価格を上回る「勝ち」が１２銘柄連続し、初値後にストップ高を演じる高資金回転銘柄も目立つことから、個人投資家の再参入意欲を高めている。そのなかで同社は、高人気セクターのＩＴ（情報技術）関連の一角に位置し、立ち上がったばかりの新関連市場で唯一の企業となる最先端性が高く評価されている。同社は、コンピュターフォレンジックと呼ばれる電子データの科学的な調査手法・技術を使用して、コンピュータの情報漏えいや不正使用を監視し顧客向けに報告するサービス、同調査結果を捜査・訴訟の証拠データとして提供する証拠開示支援サービス、さらに同関連のツールのライセンス販売を主要業務としている。２００６年１２月に米国連邦民事訴訟法規則が改正されて、電子データの証拠開示が義務付けられたことから米国で誕生した新規事業で主に米国に進出している日本の大手企業を対象顧客としている。今２００８年３月期業績は、売り上げ８億２４００万円（前期比７１％増）、経常利益２億３２００万円（同６０％増）、純利益１億３９００万円（同５％増）、１株利益２６２．６円を予想している

△チップワン<3343>はインプレス<9479>との提携をテコに反発
チップワンストップは、１万３０００円高の２２万６０００円と３営業日ぶりに反発している。前日に連結子会社の一部株式をインプレスホールディングスに譲渡するとともに、子会社がインプレスＨＤと資本・業務提携、つれて同社に特別利益が発生すると発表したことが買い材料となっている。一部株式を譲渡した子会社は、国内最大の発行部数を誇るエレクトロニクス技術情報誌とＷｅｂサイトを運営しているＥ２パブリッシングで、６月２８日を予定日に３４０株を譲渡、３億４０００万円の譲渡益を計上する。また同子会社は、出版メディア事業とデジタルメディア事業での戦略的な業務提携を進めるためにインプレスＨＤ向けに１００株の第３者割当増資も実施、同子会社の純資産額増加に伴い持分法変動利益約８６００万円も発生する。株価は、前１２月期業績の相次ぐ上方修正、今期業績の連続過去最高純益更新予想にもかかわらず上場来安値を探る下降トレンドを続けている。底値反転を大きくサポートしよう。

△ヤオコー<8279>は自己株式処分を前に好実態見直し買い続き４連騰
ヤオコーは、１０円高の３１４０円と４営業日続伸し３月につけた上場来高値３２３０円を意識する動きを強めている。５月７日の３月期決算発表以来、今期業績の小幅増益予想や記念配当剥落で３０００円大台出没場面が続いていたが、７月の設立５０周年や従業員への自己株式処分などを前に好実態を見直す買い物が増勢となっている。同社の今期業績は、売り上げ１９９７億円（前期比６％増）、経常利益７１億円（同２％増）、純利益３９億５０００万円（同２％増）と予想されている。４月から積極推進している５０周年営業キャンペーンに加え、新規出店も４月の太田原舞木店、幸手店など売り場面積６００坪以上の７店舗を出店予定で、１９期連続の増収増益、最高純益更新を目指している。ただ前期業績は期初予想を上ぶれて２ケタ増益で着地しており、また今期配当が前期の３５円の５０周年記念配当を落としで３５円配当としたことから、株価は上場来高値から４００円幅の調整となった。きょう開催の定時株主総会で７月２０日払い込みで従業員向けに５７万２００株の自己株式処分（処分価格１円）が承認されることもあり、ＰＥＲ１５倍台は割安として最高値奪回に弾みをつける展開が有力となる。

△トーセイ<8923>は中間業績再増額で割安株買い再燃し急反発
トーセイは、５０００円高の１１万２０００円と急反発している。前日に今年３月に続いて２００７年５月中間期業績の２回目の上方修正を発表、不動産流動化関連の割安株買いが再燃している。同社の中間期業績は、売り上げが３月の上方修正値を１７億２５００万円、経常利益が３億３３００万円、純利益が３億４８００万円それぞれ上回り、純利益は１４億８２００万円（前年同期比３４％減）と減益率を縮小する。不動産流動化・開発事業で計画以上の価格で販売が進み、予定外物件も販売できたことが再上方修正につながった。同社は、今１１月通期業績を期初に前期比２．０倍増収、２７％経常増益、２９％純益増益の連続過去最高更新と予想していたが、通期業績は現在集計中で７月１０日予定の中間期決算発表時に公表するとしている。株価は、４月の２部重複上場以来の安値１０万４０００円から１００％子会社の投資信託委託事業認可でいったん持ち直したあと再度１０万円台を固める動きを続けている。ＰＥＲ１１倍台の割安訂正からもリバウンド幅拡大が有力となる。

△大丸<8234>は１Ｑ順調業績に自己株式消却重なり反発
大丸は、２５円高の１３２０円と６営業日ぶりに反発している。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）の順調業績と自己株式消却をきっかけに、９月３日付けの松坂屋ホールディングス（３０５１）との経営統合を買い直す動きが高まっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１％増収、９％経常増益、２４％純益増益となった。業種業態を超えた競争の激化により、既存店売り上げが前年実績を下回る厳しい経営環境下で、百貨店事業では品揃えとサービスの充実に努め、スーパーマーケット事業では今年３月に三田伊皿子店、東池袋店、芝浦アイランド店の３店を新規出店したことが増収増益につながった。同社は、今期業績について松坂屋ＨＤと経営統合するため、９月中間期予想のみ開示しているが、１Ｑ実績は同予想に対し４９－５２％の進捗率と順調な推移となった。自己株式は、６月２８日を予定日に６３０万株（発行済み株式総数の２．３％）を消却する。株価は、松坂屋ＨＤとの経営統合をきっかけに１８８３円まで買い進まれ、５月２４日の両社の株主総会で経営統合が承認されたことで材料出尽くしとして下値を探っている。経営統合により百貨店業界で国内トップに躍り出るだけにリバウンド幅拡大を支援しよう。
（東洋経済新報社）

△マルカキカイ<7594>が反発、株式新聞注目株、連結ＰＥＲ９倍前後の好業績株を追撃
マルカキカイが反発。５４円高の１４５０円まで買われている。株式新聞２６日付１面の注目株。連結ＰＥＲ９倍前後の好業績・割安株としている。今０７年１１月期の連結業績予想は小幅ながらも増収増益。経常利益、純利益とも連続の最高益更新と業績面の死角はない。７月２日発表の日銀短観では景況感の横ばいが予想される中で、注目されるのは設備投資。０７年度の大企業・設備投資計画は３月期実績での前年度比２．９％増から、同８％台にアップするとの見方が多い。この設備投資をけん引しているのが機械・工作機械だ。機械専門商社の同社は、設備投資の恩恵を正面から享受する。格好の先回り買いの好機となっている。なお、５月中間期決算は７月１２日発表の予定。

■日立造<7004>が３日続落、３０日間の営業停止処分を嫌気
日立造船が３日続落、一時９円安の２３３円まで売られている。同社は２５日、し尿処理施設の談合事件について刑事判決が確定したことに伴い、国土交通省から建設業法に基づく営業停止処分を受けたと発表、嫌気されている。停止期間は７月１０日～８月８日までの３０日間。中部、近畿、中国、九州（沖縄を含む）の区域内における清掃施設工事業のうち、公共工事に係るもの、あるいは民間工事で補助金などの交付を受けている施設工事が対象となる。なお、今回の処分による業績などへの影響は、不明確ながらも軽微だという。
（株式新聞ダイジェスト）

△富士製薬<4554>は６日続伸、業績好調で割安感も
富士製薬工業は６営業日続伸の動きで連日の年初来高値更新。同社はジェネリック医薬品（後発医薬品）の大手メーカーだが、不妊治療薬を中心にした女性ホルモン剤や尿道血管用の造影剤といった診断薬などに強みがあり、循環器系や消化器系などの製剤を幅広く手掛ける他の大手とは一線を画した製品構成となっている。政府によるジェネリック医薬品の使用促進策を追い風に会社側では今９月期（非連結）の経常利益が前期比３０％増の２０億３０００万円に拡大すると予想しており、９２．５円の予想一株利益から弾いたＰＥＲは昨日現在で２２．８倍。来０８年３月期ベースでは２０倍を割り込むと見られ、割安感が意識されている。

△冶金工<5480>が大幅高、「原子力ニッチトップ」
冶金工が大幅高となっている。三菱ＵＦＪ証券の２５日付レポート「原子力ルネッサンスで注目されるニッチトップ」において、日本製鋼所<5631>とともにこの日本冶金工業が取り上げられた。米国・中国の積極的な原発新設計画を受けて、今後２０－３０年間で世界の原発基数は現在の４４３基から倍増する見通し。相次ぐ大型原発の新設を背景に、原発の建設コストは１基５０００億円と見られている。冶金工は原発に使われる固定板、制御棒、復水器で世界トップに位置する企業として注目されている。レポートでは「冶金工の原発１基当たりの売上高は２０億円と推定される。（ステンレスの）高機能材はもともと高採算品であるうえに原子力部材用途ならさらに付加価値がつくものと思われる。足元の民間航空機や淡水化プラントの盛り上がりに加え、原発向けが加わることで、同社の高機能材は年を追う毎に収益に大きく貢献してくるものと思われる」としている。
（ラジオNIKKEI）