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2009 11,03 14:00 |
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米GDP、5期ぶりプラス…景気後退終了へ 【ワシントン=岡田章裕】米商務省は29日、2009年第3四半期(7~9月)の実質国内総生産(GDP)(速報値、季節調整済み)が年率換算で前期比3・5%増だったと発表した。 08年4~6月期以来5期ぶりのプラス成長となり、07年12月から続く戦後最長の景気後退局面の終了が確実となった。 低燃費車への買い替え促進策などの景気対策により、GDPの約7割を占める個人消費が前期の0・9%減から3・4%増に大幅に改善した。自動車や家電などの耐久財が22・3%増、衣料などの非耐久財が2・0%増だった。 輸出は14・7%増、輸入は16・4%増と、いずれも前期のマイナスからプラスに転じた。政府支出・投資は2・3%増だった。 昨年秋の金融危機の影響で、米GDPは08年10~12月期に5・4%減、09年1~3月期に6・4%減と大幅に落ち込んだ。しかし、2月に成立した7870億ドルの景気対策法などの効果で小売りや住宅市場が底入れし、09年4~6月期には0・7%減まで大幅に改善した。米連邦準備制度理事会(FRB)も景気が底打ちしたとの認識を示していた。 【関連記事】 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
US: GDP figure masks deepening economic crisis 商務省は27日、アメリカのGDPは7月~9月の第3期に年率3.5%に成長したと報告した。過去の4半期4期の継続したマイナス成長を塗り替えた。 この成長率の増大は殆どの予想を上回った。ダウ・ジョーンズ・ニュースワイアーの調査によるエコノミストの予想では、この4半期では3.2%だった。 GDPの3.5%の増大分の63%(2.2%)は翌月には満期となる消費者向け政府の税還付だ。政府支出が0.6%の増加分となっている。 一般的には、GDP上昇は、今までのところ11兆ドルと見積もられている空前の公的資金を金融システムに投入したことによる当然の結果だ。この資金の金融エリートたちに対する投入の結果は、持続不可能の財政赤字とドルの急落であり、これはドルの準備通貨としての地位と貿易決済通貨としての地位を脅かしている。 一時的な経済成長に拍車がかかったことは、労働者階級の犠牲でなされてきている。企業利益は回復しているが、殆ど全て広い地域での雇用削減と賃金カット、労働時間の短縮に負っている。政府からの数百億ドルの支援と、低利ローン、債務保証その他の助成金を受けたウォール街の主要銀行のいくつかの利益は上昇した。 労働力の厳しい搾取と共にボトムからトップまでの富の再配分は、株式市場における上昇を促した。S&P 500株価指数は3月最低から60%上昇した。 3.5%の成長のほぼ半分となる1.7%は自動車生産から来ている。今年8月で終了した昨年の夏の車購入者向け助成金の結果である。自動車生産業に向けられた資金投入は9月には35%の販売数減少として逆の結果となった。 初めての住宅購入者のための政府の8000ドルのクレジットは23.5%もの住宅建築率上昇を生み出した。これはGDPを四半期で0.5%押し上げた。しかしこのプログラムは11月30日に期限が切れるようになっているため、更なる住宅販売と価格の落ち込みが懸念される。 もう一つは労働省レポートの失業保険需給申請数だ。新たな申請者数は予想より1000件ほど減少しただけの5000件となり、先週の1万1000件に続いて増大傾向が続いている。10月24日終了したこの週の総数は53万件で、32万5000件という、健全な経済環境と考えられている線から比べはるかに高い数値となっている。10月17日までの申請者数は580万件と大変高い数値になっている。 これらの数値は現在の失業率である 9.8%を10%に押し上げることを予測させる。実際の失業率は、職探しをあきらめてしまった人々と、パートタイムを強いられている人々も勘定に入れると、17%となり、3000万人となる。 製造業に従事する労働者の平均賃金は9月わずかに0.7%上昇しただけなのは、週平均労働時間が33時間に減少したからだ。これは年平均に直すと1964年から記録されている中で最低の成長率だ。 2008年12月にピークに達してから、実際の週平均収入は労働統計局によれば、1.9%減少しているとなる。9月の工場稼働率は67.5%で、平均の80%には及ばない。 住宅ローン破綻と住宅差し押さえはずっと継続して上昇しており、長期の失業で叩かれている中流・上流クラス世帯に対する影響を強めている。中小銀行の破綻は増加し続けているし、州政府や地方政府はサービスの削減、無給休暇の強制、解雇などで予算不足と戦っている。 今週も、カタピラ、US航空、アメリカン航空、シェル石油などの大企業のレイオフが発表された。ミルウォーキー郡は200人の解雇を発表した。 銀行は政府からの支援金を貸し出しに回すよりかは、反対のことをしている。ニューヨーク・タイムズ紙は22日、8月の商業銀行からの消費者向けの貸し出しは450億ドルで、昨年末に比べて減少していると報じている。企業向け融資では、9月には1兆4110億ドルで今年初めから比べ1700億ドルの減少となっている、という。 このような社会的な危機状態はコンフェランス・ボード社の今週の調査レポートによれば、消費者信頼指数に反映されているという。この最新の指数では、消費者信頼指数は9月が53.4%だったものが、10月には47.7%に減少したという。この8ヶ月で最大の落ち込みだという。 深刻化する危機の更なる兆候は、商務省が21日発表した報告で、住宅販売数は9月、期待に反してこの半年で初めて減少したという。住宅購入者はバーゲンで売りに出されている現存の差し押さえられた住宅の方を選択したからだ。新築住宅販売は8月から9月にかけて、3.6%減少した。 この新築住宅販売の減少は、新しい住宅購入者向けの税額控除期限が切れることと、更なる差し押さえが期待されることで既に昨年から11.3%下落している住宅価格の更なる減少の条件を生み出している。 オバマ政権のGDP数値に対する歓迎の姿勢にもかかわらず、彼らは失業率が10%を超えることを認めている、少なくとも2010年末まで9.6%は続くことを予想している。 これにもかかわらず、オバマ政権は、新しい刺激策に反対している。また、赤字を減らすためメディケア予算のカットを含む、 厳しい政策を準備しようとしている。 PR |
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