来週のＮＹ原油：38％が下落予想、燃料在庫増や消費減で－市場調査
Bloomberg NEWS　2009/10/09 16:05 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aLEfkGON6dO8

　来週のニューヨーク原油先物相場は下落が予想される。米燃料在庫が増加する一方、消費が減退していることが背景。

　　ブルームバーグ・ニュースがアナリストを対象に実施した調査では、回答者29人中11人（38％）が、来週の原油先物相場が下落すると予想。10人（34％）が上昇を予想し、８人がほぼ変わらずと回答した。先週の調査では48％が下落を見込んでいた。

　　米エネルギー省によると、先週のガソリン在庫は294万バレル増えて２億1440万バレルとなった。ヒーティングオイル（暖房油）とディーゼル油を含む留出油在庫は67万9000バレル増えて１億7180万バレルとなり、1983年１月以来の高水準を記録した。

興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

　　シティ・フューチャーズ・パースペクティブ（ニューヨーク）のエネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「原油相場にとってドルの上昇やＳ＆Ｐ500種株価指数の下落、供給の過剰が下落リスクになるだろう」と述べた。

　　米エネルギー省によると、先週の燃料需要は0.9％減少し日量平均1870万バレルとなった。

　　ニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場11月限は、今週これまでに1.74ドル（2.5％）上昇し、８日終値は１バレル＝71.69ドルと、終値としては９月18日以来の高値を付けた。年初来の上昇率は61％。

　　2004年４月の調査開始以後、原油相場がアナリストの予想通りの値動きを示した割合は、47％となっている。

　　ブルームバーグは石油アナリストとトレーダーを対象に毎週木曜日に翌週の原油価格について、上昇、下落、ほぼ変わらずの見通しを問う調査を実施している。

翻訳記事：東京 淡路毅 Takeshi Awaji