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2009 09,19 09:18 |
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来週は90円割れも、FOMCやG20でもドル売り続く 来週の外為市場でも、ドル売りの流れは続くとみられている。週前半は本邦勢が連休に入ることもあってドル/円の下振れリスクが意識され、7カ月ぶりの90円割れを予想する声が多い。 ドル売りがどこまで続くのかをみるうえで、22日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)や24日からの20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)が注目されている。 予想レンジはドルが89―92円、ユーロが1.45─1.50ドル。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
90円台はストップロスオーダーも多いがオプションも多くもみあう可能性もあるが「連休中に90円を割り込む可能性が高い」(ソシエテジェネラル銀行外国為替本部長、斎藤裕司氏)との見方が強い。 市場では、現在のドル売りについて「各国の緩和政策のなかで過剰流動性があふれ、とりわけ大規模な緩和政策を取りまた出口も一番遠そうなドルが余剰となっている」(大手銀行)との声が出ている。過剰流動性はパフォーマンスを求めて金や原油、株式市場に流れ込んでおり、外為市場でのドル売り/ユーロ・豪ドルなどの買いはこうした動きの一環。目先、終息の展望は描きにくいとの声が多い。 ドル余剰のなかでドル/円と相関が強いといわれる米国金利も上がりにくく「3.5%が重い」(邦銀)ことからドルの押し上げは期待しにくい。来週は22日に430億ドルの2年債入札、23日に400億ドルの5年債入札、24日に290億ドルの7年債入札が実施される。しかし「ドル余剰で吸収するため、金利押し上げ効果は乏しい」(大手銀行)という。
22─23日のFOMCでは出口戦略への期待が強まり、ドルや米金利の反発につながるかどうかがポイントになる。しかし、実際には「『低金利を当面継続する』との定型文言が繰り返される」(三井住友銀行市場営業統括部チーフエコノミスト、山下えつ子氏)との見方が多い。 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が15日に「景気後退は終了した公算が大きい」と述べたことから景気判断が強まる可能性もあるが、市場はある程度織り込み済み。また「政策の支えによるものとの前提をつけて、判断を玉虫色にする。出口戦略を市場に意識させるようなものにはならない」(住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声も出ている。 メドレー・グローバル・アドバイザーズが16日のリポートで利上げを支持する少なくとも2人のシニアオフィシャルがいるとし、これら少数派は近く緊急政策スタンスの解除を支持するキャンペーンを始めると予想したことが話題になった経緯もあり「市場にはタカ派的なスタンスが明らかになるとの思惑もあるようだ。このため、逆に論調があまり変わらなければ、失望する可能性もある」(JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長、佐々木融氏)との声も出ている。 24─25日のG20首脳会合では、足元のドル安が大きな問題になることはないとの声が多い。中国製タイヤに関する上乗せ関税をきっかけに米中間で緊張が高まっていることもあり、保護主義を回避するためにも輸出振興を意識した為替の議論はしにくいとの声が多い。しかし、欧州で融資が伸び悩むなど景気回復に力強さが欠けることもあり「ドル安で一番割を食っているユーロ圏が為替について問題提起する可能性がある」(大手銀行)との声も出ている。 G20首脳会合での景気認識についても、足元の景気回復と先行きの不確実性との組み合わせになるとみられ、出口戦略は必要だが実施までには時間がかかるとの見方が示されるとの予想が大勢。「事前に警戒感からドル下げ渋りとなっても、FOMC、G20通過後は金利が低下し、ドル売りとなりうる」(三井住友銀行、山下氏)という。 PR |
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