今日の株式見通し－連休明け米株高で買気強い、
ハイテクや資源などが牽引し日
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　09/09 08:09

　東京市場は堅調な展開が予想される。米国市場ではハイテクセクターが強いことや、エネルギーセクターも出直りの動きを見せている。アジア市場では上海総合指数の3000P手前では戻り売りが予想されるが、目前に迫ったハンセン指数の高値更新に連れ高の展開か。
　昨晩のCME225先物は10415円（円建て）にとどまるが、日経平均は25日移動平均線を超える動きが期待できそう。5日移動平均線も上昇に転じるため、25日移動平均線超えを後押しする展開が予想される。
　国内では円高による下方修正やマクロ指標の足踏みが懸念されるが、海外市場の堅調な流れを背景に相場の強い基調は続きそうだ。商い閑散のなか週末のメジャーSQを控え思惑的な動きはあろうが、環境関連はじめ素材市況関連、商社、電子部品（液晶、半導体関連）などのハイテク株などが相場を牽引する展開となろう。

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　連休明け8日のNY株式市場は上昇。ダウ平均は56ドル高で3日続伸となった。連休中の海外株式市場の堅調な流れを受けて買い優勢のスタートに。直近高値を前に戻り売りが強く伸び悩む展開が続いたが、商品市況の上昇を背景に素材やエネルギーセクターが相場を主導。この日の高値圏で取引を終えた。
　一方、NASDAQは終値ベースで年初来高値更新となったほか、フィラデルフィア半導体株指数（SOX）指数も直近高値を更新。S&Pの業種別では特にエネルギーや素材、資本財などが上昇、金融も堅調に推移した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ10円高の10420円、円建て清算値は5円高の10415円となった。

　昨日の東京市場で日経平均、TOPIXともに続伸。東証1部の値上がり銘柄数は951と全体の56.1％）に達し、内需関連や資源関連が堅調に推移したほか、環境関連や新型インフルエンザ関連で急騰する銘柄も散見された。その一方で、自己資本規制強化への警戒感からメガバンクが軟調だったほか、円高進行で国際優良株の上値が重かった。
日経平均は約3週間ぶりの続伸。25日移動平均線は再び上昇に転じ、同線に迫る動きとなった。
　一目均衡表では、転換線や基準線は10450円処で横ばいで推移している。戻りの一つのメドともなるが、横ばいのうちに株価がそれらを上回る動きが見られるかどうかが上の方向を見る上でのポイントになる。先週、遅行線が株価の下に潜り込み逆転となったが、早々にそれを否定し好転（遅行線が株価を上回る）できる水準であるだけに、転換線や基準線の水準は短期的には重要なポイントである。
　一方、先週の大幅安のあとだけにこの先戻り売りが強くなる。来週からの週足転換線の強い上昇で再び騰勢を強めるためにも、10400円から10500円処で一旦値固めが必要かもしれない。
提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ