8/28 今日の株式見通し－順番通りならば上昇

　東京市場は堅調な展開か。日経平均はCME225先物10555円（円建て）にサヤ寄せスタートのあとは、中国株式市場を前に小動きが想定される。
　きょうは衆院選前の最終売買日。月末に接近しているということで8月第三週に売り越しに転じた外国人投資家の選挙後の動向を予測する上でも、昨日底堅い動きとなった主力株の動きに注目したい。
　現在の日経平均の水準は、昨年のリーマンショック以降の急落過程に対応しており、出来高面の真空地帯でもある。商い低調が続くなかでも、心理的節目の11000円処を目指す動きは続こう。きょうは5日移動平均線の上昇が強くなるため、昨日の売り一巡後の上昇につながるかどうかが注目される。
　なお、日経平均は8月14日以降、10営業日で上昇・下落を繰り返しているが、きょうは順番通りに行けば上昇する日でもある。

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　27日のダウ平均は37ドルの上昇。連日で年初来高値更新となり、2007年4月以来となる8日続伸となった。アジア株安を受けて売り優勢のスタート、4－6月GDP（改定値）の結果が予想より改善したものの反応は限定的となった。原油安からエネルギーセクターが指数を押し下げ、ダウ平均は一時84ドル安まで下げる場面があった。
　一方、ボーイングによる「787」の納期計画発表が好感されたほか、著名ヘッジファンドが株式を購入していると報じられたシティの大幅上昇やAIGの急騰など金融セクターが指数上昇を牽引。中盤以降はプラス圏の推移が続いた。
　NASDAQやS&P500も続伸。業種別では金融のほか資本財や素材などが堅調、通信やエネルギーは下落した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ60円高い10570円、円建て清算値は45円高の10555円となった。

　昨日の東京市場では日経平均、TOPIXともに反落。中国株安、円高進行などを背景に主力株を中心に売りが膨らんだ。東証1部の値下がり銘柄数は1203と全体の71.1％に達し、資源関連が大幅安となったほか、円高警戒感から国際優良株も軟調で下げを主導した。
　日経平均は一時240円弱下落する場面があったが、ザラ場安値は日足の一目均衡表の転換線が意識された。目先横ばいを想定するケースでは、転換線の上昇が見込まれる9月3日あたりのタイミングで上に抜け出せるかどうかが注目される。先週の基準線上昇のタイミングからは強い基調が続いているが、引き続き基準線の上昇は続く。そのため、8月21日安値10142円を下回るような動きは短期的には想定しづらい。
　一目均衡表の値幅観測による上値メドとしては、10900円から11200円処に集中する。一方、下値メドは、転換線10405円（28日見込み値）や基準線10266円（28日見込み値）、21日安値10142円など。変化しやすい日柄としては、8月28日、9月9－11日、24日などがある。
提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ（更新：08/28 08:04）