5/14 朝の『株価材料』

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■株価材料

△ゲーム各社、大人に照準・機能多様化、一段と
家庭用ゲーム機各社が成人需要の掘り起こしを狙い、運動や映像・音楽の視聴など「遊び」を超えた用途の開拓を急ぎ始めた。ソニー<6758>・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）は男性、任天堂<7974>は女性を意識した販促策を家電量販店やソフト開発会社と組んで展開する。少子化時代の到来をにらみ、ゲーム機に様々な役割を担わせることで利用者のすそ野を広げる。ＳＣＥは新型ゲーム機「プレイステーション３（ＰＳ３）」を、ホームシアター購入を検討する30代から団塊世代の男性に売り込む。ＰＳ３は希望小売価格が4万9980円からで、次世代ＤＶＤ「ブルーレイ・ディスク」の再生機としては最も安価。高性能半導体などの採用でオーディオ再生機としても音楽専門誌で専用機を上回る評価を獲得している。

△三井物産<8031>、グループ５社を再編
三井物産は7月、情報処理関連のグループ会社5社を再編する。スキャナーなど事務機器販売の東洋オフィスメーション（東京・港）や人材派遣のアシスト（同）などの業務を、新たに立ち上げる2社に集約。書類をデジタル処理するためのシステム構築や情報入力業務などを一貫して受託できる体制を整備する。5 社合計の売上高300億円を、2011年3月期に500億円に引き上げる。再編するのは三井物産完全子会社の東洋オフィスと、その子会社アシスト、人材派遣の東洋ビジネスマシーン（同）、データ入力事業やシステム構築のデップス（大阪市）など。グループ5社は現在、顧客からの物品の発注書類などを効率的にデジタル処理できる光学式文字読み取り装置を販売したり、発注のあったデータを入力するための人材派遣業務などを展開している。

△菊池プレス<5970>が埼玉・深谷に工場、車体部品を生産
ホンダ<7267>系の自動車部品メーカー、菊池プレス工業は埼玉県深谷市に車体骨格部品の工場を建設する。約20億円を投じて事業用地を取得し、2―3年後をめどに工場を稼働させる。ホンダが2010年に同県寄居町に年20万台の生産能力を持つ四輪車組み立て工場を立ち上げる。既存の羽村工場（東京都羽村市）は老朽化で能力の増強も難しいため、新工場で対応する。深谷市にある約6万4000平方メートルの事業用地を埼玉県から取得し、センターピラーなど車体上部のプレス部品を生産。ホンダの寄居の新工場に納入する。新工場の詳細は今後詰めるが、建屋・設備を含めた総投資額は100億円程度となる可能性もある。

△パソコンソフト、店頭で「カギ」のみ販売・上新電機<8173>が試験
上新電機は18日からパソコンソフトの新しい販売方法を試験導入する。ソフトにかけられたロックを解除する「カギ（ＩＤ）」を店頭で販売、購入者はホームページからソフトを取得し、ロックを解除して使う。陳列スペースを取らず、物流費など様々なコストを削減できるため、店頭でのソフト販売の有力な手法になる可能性もある。上新電機が運営する家電量販店のＪ＆Ｐテクノランド（大阪市）で、ソフトを使えるようにするＩＤが書かれたカードを販売する。パソコンソフト会社のインターチャネル・ホロン（東京・世田谷、竹内茂樹社長）の英会話学習ソフトなど17種類のソフトが対象。価格は箱売り商品より1割程度下げる。

△帝国ホテル<9708>、ユニホーム１万着をＩＣタグで管理
帝国ホテルは7月1日、帝国ホテル東京（東京・千代田）でＩＣタグ（荷札）を活用したユニホーム管理システムを導入する。洗濯やアイロン掛けに耐えられる「リネンタグ」を約1万あるすべてのユニホームに縫い付けることで個別管理を徹底し、不正な利用や誤使用を防止する。手作業だった従来の管理・運用に比べ、リネン室内の作業効率化やセキュリティー強化につなげる。富士通<6702>が開発した新システムを初めて採用した。通信距離が長く、複数のタグを一括して読み取れるＵＨＦ帯の特殊なＩＣタグを利用。薄型で軟らかいため、違和感なく衣類に装着でき、耐水・耐熱性能に優れる。

△全日空<9202>、07年度の設備投資最高に・新型15機を導入
全日本空輸は2007年度の設備投資を当初計画から1200億円上積みし、過去最高の3550億円に引き上げる。8割にあたる2860億円を燃費の良い航空機の購入に使うなど、系列ホテルの売却で得た資金を本業に重点投資する。経営再建中の日本航空が今年度投資を前年度比で約2割減らすのと対照的に、4 割増額。日航の3倍強の投資額で新鋭機を導入、国際的な航空自由化に備えコスト競争力を強める。機体の更新費用としても過去最大で、米ボーイングの小型機737シリーズを7機、大型機の同777―300ＥＲを4機など合計15機を購入する。一方で、型式の古い機種など11機を他社への売却などで退役させる。
（NIKKEI NET）

△ソニー<6758>・松下<6752>など５社共闘、「統合」効果で接続増

△セガトイズ<7842>、対戦型ゲーム玩具「爆丸」　世界販売へ

△インクルーズ、携帯向け電子書籍検索サービスを開始
東証マザーズ上場で携帯電話サイト構築のコネクトテクノロジーズ<3736>は11日、携帯広告子会社のインクルーズが携帯向け電子書籍の検索サービスを開始したと発表した。携帯コンテンツ会社のＤＧモバイル（東京・渋谷、小尾一介社長）と共同開発した。作品名などのほか、ジャンル別に絞り込むこともできる。新サービス「ぶっコミ」は携帯向けの電子書籍を写真集やコミック、小説などの分野別に表示することが可能。「恋愛」や「ノンフィクション」など20ジャンルから作品を絞り込むこともできる。まず、アニプレックスや幻冬舎コミックスなどの5000作品からスタートし、順次対象を拡大していく。

△ソニー<6758>・ミュージックネットワーク、「着うた」のプレゼント機能
ソニー・ミュージックネットワーク（東京・港）は、「着うた」などの有料コンテンツを家族や友人にプレゼントできるサービスを始める。誕生日など記念日のギフトとしての利用を見込むほか、携帯ＳＮＳなどで第三者と友人になる際のツールとして使ってもらうことを想定している。伸び率が鈍化している「着うた」の売り上げを活性化する狙いもある。14日からＮＴＴドコモ<9437>の携帯電話向け音楽配信サイト「ソニー・ミュージックサウンド」にプレゼント機能を追加する。贈りたい楽曲のページで「友達にプレゼント」を選択して購入手続きすると、楽曲をダウンロードするサイトのアドレスが利用者の携帯メールあてに送信される。利用者はそのアドレスをプレゼントしたい相手にメールで転送。相手がアドレスをクリックすれば楽曲がダウンロードされる仕組みだ。

△日立<6501>ＧＳＴ、処理速度３割速いノートＰＣ向けＨＤＤを量産
日立グローバルストレージテクノロジーズ（日立ＧＳＴ）は、ノートパソコン向けハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）の最上位機種の量産を始めた。ディスクの回転速度はノートパソコン用では最速の毎分7200回転。データの処理速度を3割強高めることができる。高機能ノートパソコンへの搭載を見込む。新製品は「Travelstar 7K200」。ディスクを回転させるモーターの構造を見直したほか、オン・オフの切り替えをきめ細かく設定した。この結果、従来機種（毎分5400回転）と同等の騒音レベルや消費電力を保ちながら、データ読み出し速度の高速化などを実現した。

△ＡＬＳＩ、８種類の言語に対応する情報管理ソフト発売
アルプス電気<6770>のシステム開発子会社アルプスシステムインテグレーションは、複数言語対応の情報管理ソフトの発売を発表した。データを暗号化することで情報流出を防ぐ。7カ国・8言語の基本ソフト（ＯＳ）に対応。海外に子会社や業務委託先を持つ企業を中心に売り込み、初年度100万ライセンスの販売を目指す。情報管理ソフトの「ドキュメントセキュリティ3.5」を6月1日から発売する。日本語のほか、英、仏、中、韓など7カ国の8言語の言語で作成したデータを暗号化できる。海外拠点や業務委託先において現地語で入力したデータも含め、情報を一元管理できる。

△サイバーエージェント<4751>、松下<6752>と口コミ販促・ブロガー50人活用
サイバーエージェントは松下電器産業と共同でブログを使った大規模な口コミ販促を6月に実施する。サイバーのブログサイト「アメブロ」の人気の女性ブロガーを中心に50人集め、松下のフェースケア製品を体験してもらい、自由にブログ記事にしてもらう。サイバーが大手広告主と組み、ブログを使って大規模な口コミ販促を試みるのは初めてという。「きれいなおねえさんは好きですか？」のテレビＣＭで知られる松下のフェースケア製品「イオンスチーマー　ナノケア　プラチナ」を体験した感想などを口コミでネットに広めてもらう。

△ヤフー<4689>、オークションで出品者と落札者のメール交換を不要に
ヤフーは「ヤフー！オークション」に出品者と落札者がお互いにメールアドレスを知らせることなくやり取りできる「取引ナビ」機能を追加した。「アドレスを知られずに取引したい」という利用者の需要に応えた。出品者になりすまして入札者にメールを送り、お金をだまし取る詐欺も防げるという。取引ナビは個人同士の売買に利用する。落札後、まず出品者と落札者にのみ、ヤフーから専用掲示板のアドレスが送られる。両者は指定された掲示板で連絡先、振込先、発送先住所などの情報をやり取りする。携帯電話からも利用できる。

△ヒアルロン酸配合原料、毛髪への吸着力高く――キユーピー<2809>

△ＮＥＣエレ<6723>、省エネ型の液晶ドライバーを６月から量産

△ケンウッド<6765>、ナビ内蔵のカーオーディオを発売
ケンウッドはフラッシュメモリー型のカーナビゲーションシステムを内蔵したオーディオ「ＭＮＡ―350」をダイハツ工業の販売店で選ぶディーラーオプション製品として発売した。価格を通常のＨＤＤ（ハードディスク駆動装置）型のカーナビに比べ５万―10万円程度安く設定し、軽自動車や小型車向けのディーラーオプションとして拡販を狙う。当面はダイハツの軽商用車「ハイゼットカーゴ」のディーラーオプションとして販売する。画面サイズが３・５インチの簡易型ナビとＣＤオーディオを組み合わせた。ナビは約2000万件の住所検索に対応した。曲がる交差点が近づくと拡大表示して曲がるポイントを分かりやすくする。携帯音楽プレーヤーも接続できる。価格は取り付け費込みで約10万円。

△クラリオン<6796>、重低音表現強調など車載用スピーカー２種
クラリオンは車載用スピーカーの新製品２機種を7月上旬に発売する。低音域用の補助スピーカー「ＳＲＶ２１２」は20センチメートルの大口径で、純正のオーディオシステムに加えることでより迫力のある重低音を表現できる。小型タイプで設置スペースが小さくてすむため、軽自動車などの荷室にも置きやすい。

△ライオン<4912>、乳酸菌や生薬配合の整腸薬を発売
ライオンは16日、腸の動きを改善する整腸薬「ストッパ　デイバランス整腸薬」＝写真＝を発売する。腸内環境を整える乳酸菌に加えて、生薬「アカメガシワ」を配合した。アカメガシワは腸の運動を正常な状態に近づけることで、軟便や便秘など便通の乱れを整える作用がある。国内の整腸薬市場は約216億円で増加傾向にあるという。

△旭化成<3407>ファーマ、たんぱく質・ミネラル増量の流動食
旭化成ファーマ（東京・千代田、大江啓社長）は、たんぱく質やミネラルなどを増量した濃厚流動食の新製品を15日に発売する。主に、それほど多くのカロリーを摂取する必要がない入院している高齢者向け。１パック当たり200キロカロリーで、1日800キロカロリー（4パック）で十分な栄養素を摂取できるようにした。医療機関や介護施設に販売し、3年内に年3億円の売り上げを目指す。

△ヨネックス<7906>、通気性高めた夏用ブレーカー
ヨネックスはこのほど、通気性を高めた夏用スポーツウエア「サマーメッシュブレーカー」＝写真＝を発売した。肌への接触面を減らしたポリエステル素材を取り入れたほか、メッシュ部分に水分と接すると熱を吸収する性質のあるキシリトールを加工した。男女兼用、女性用を合わせ、年3000枚の販売を目指す。

△ソニー<6758>、明るい部屋でも見やすいビデオプロジェクター
ソニーは、ビデオプロジェクター「ＶＰＬ―ＡＷ１５」＝写真＝と、明るい部屋でも映像を見やすいように上部からの光をカットする特殊加工を施した80型相当のダイナクリアスクリーンを6月20日に発売する。テレビだけでなく、ビデオカメラやゲーム機などとつないで、映画やスポーツ番組、ゲームなどを大画面で手軽に楽しむ需要を開拓する。

△パイオニア<6773>、地デジ付き普及価格帯カーナビ２種
パイオニアは普及価格帯のカーナビゲーションシステム「楽ナビ」シリーズの新製品２機種を今月下旬に発売する。高性能の地上デジタル放送チューナーを搭載した。音声操作などの使い勝手も高めた。地デジチューナーは車載向けに基幹部品などを改良し、受信エラーやノイズを抑えることで放送波の受信エリアを従来より3割拡大した。

△スズキ<7269>、ワゴンＲにＣＶＴモデル追加
スズキは軽自動車「ワゴンＲ」を一部改良して発売した。燃費効率の良い無段変速機（ＣＶＴ）を搭載した普及型のモデルを追加した。リモコンを身につけているだけでドアの施錠、解錠、エンジン始動ができるキーレススタートシステムなど装備を充実させた。ワゴンＲ全体で月間2万台の販売を目指す。

△日本化薬<4272>、がん治療薬事業強化――卵巣がん適応追加を申請

△コマツ<6301>、中型油圧ショベルを全世界に投入――第３次排ガス規制対応

△大成建設<1801>、海外事業リスク管理を徹底――人員増やしチェック
（日経産業新聞）

△東急リバブル<8879>：5月31日の株主に1対3の株式分割を実施
東急リバブルは１１日、５月３１日の株主に対して１対３の株式分割（無償交付）を実施すると発表した。効力発生日は６月１日。１０日に１対５の株式分割を発表した東京一番フーズ(3067.T: 株価, ニュース , レポート)が翌日一時ストップ高まで買われるなど分割発表に対する株価感応度が高まっている。同社株は株価が１万円に接近する値がさ株だっただけに、市場の注目を集めそうだ。同時に発表された２００７年３月期決算は、連結経常利益が前期比４２．１％増の１０３億９２００万円、連結純利益が同４５．５％増の６０億９８００万円と好調だった。

△三井住友ＦＧ<8316>：08年3月期の年間配当増配との報道
１４日付日経新聞朝刊は、三井住友フィナンシャルグループは２００７年３月期に１株当たり７０００円の年間配当を、２００８年３月期に３０００円前後増やす方向で最終調整に入ったと報じている。増配は２期連続になるという。日経新聞は、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>など、他の大手銀も増配する公算が大きいとしている。増配の背景には、公的資金の完済で低水準にとどまっていた配当性向を引き上げ、株主還元を強化する姿勢があるという。

▼葵プロ<9607>：07年3月期純利益予想を下方修正
葵プロモーションは１１日、２００７年３月期の当期連結純利益予想を下方修正すると発表した。売上高と経常利益はこれまでの予想から上方修正となったが、卸資産評価損や投資有価証券評価損、会員権評価損が発生したため、当期純利益予想はこれまでの２億４５００万円から１億３３００万円に下方修正となった。
（ロイター）

△住友大阪セメント<5232>
12日付の日本経済新聞朝刊によると、同社は 09年をめどに栃木工場内（栃木県佐野市）に樹皮やおがくずを燃料とするバイオマス（生物資源）発電所を設置する。投資額は約60億円で、出力数はフル稼働時に２万5000キロワット。年間約８万トンの木くずを利用する構え。

▼セガサミーホールディングス<6460>：前期の連結純利益は前の期比34％減の435億円となった。
アミューズメント機器はほぼ計画通り推移したが、主力の遊技機器事業でパチンコ機販売の不振が続いたことが響いた。今期はパチンコ機器の入れ替えが進むと想定、27％の増収が可能だとしたが、純利益については20％減の350億円と予想した。

△味の素<2802>：国内食品事業でコスト低減を進めるほか、海外食品事業やアミノ酸事業を拡充し、今期の連結純利益は前期比11－21％増の335億－365 億円になると見込んだ。
予想に幅を持たせたのは、アミノ酸事業の業績が穀物相場などで大きく変動することを考慮したため。配当は前期と比べ１円増配の 16円を実施する方針。
（ブルームバーグ）

△科研薬<4521>は今期２ケタ増益を予想、関節機能改善剤「アルツ」等が伸長と
科研製薬が１１日後場に発表した前期連結純利益は前々期比１８．４％増の４６億２００万円となった。今期も連結営業利益９４億円（前期比１５．９％増）、経常利益８７億円（同１３．５％増）、純利益５１億円（同１０．８％増）と２ケタ増益を予想する。主力薬品である関節機能改善剤「アルツ」のほか、高脂血症治療剤「リピディル」や合成吸収性癒着防止材「セプラフィルム」などが伸長すると見ているためで、後発医薬品も寄与する見通し。配当は前期の２円増配に続いて今期は３円増配して年２０円を実施する方針。

▼コスモス<6772>が前３月期連結の売上高、経常利益見込みを下方修正
東京コスモス電機が１１日午後１時３０分に前０７年３月期の業績推定値を修正。前期の連結売上高は、自動車用の面状発熱体が競争激化による価格低下などの影響で９６億５０００万円から９３億９０００万円（前々期は９５億６４００万円）に、経常利益は非鉄金属など原材料価格の高騰もあって６億３０００万円から６億１０００万円（同６億８０００万円）に減額した。ただ、最終損益に関しては、投資有価証券売却益の計上を理由に３億６０００万円の黒字から３億９６００万円の黒字（同３２００万円の赤字）に上方修正した。なお、本決算は１８日に発表する予定。

△オーエム<6213>は国内外からの受注増大を背景に今期もピーク益更新見込む
オーエム製作所が１１日の午後１時に前０７年３月期連結決算を発表、前々期に記録したピーク益を７３．６％も上回ったにもかかわらず、今期も２１．７％増の１５億５０００万円予想を打ち出している。同社の前期連結経常利益は前々期比５２．５％増の２３億２４００万円、純利益は７３．６％増の１２億７４００万円で着地、前々期に記録したピーク益の７億３４００万円を大きく更新。これについては従来予想が連結経常利益で２３億円、純利益で１２億５０００万円を想定していたことからサプライズはないものの、今期連結営業利益も２７億円（前期比１５．８％増）、経常利益２６億８０００万円（同１５．３％増）、純利益１５億５０００万円（同２１．７％増）と大幅続伸を見込んでいることを市場筋は高く評価している。主力の一般工作機械について国内外からの大幅な受注増大が続いて生産が高水準で推移していることが背景で、２０１０年度を最終年度とする第三次中期経営計画に伴って海外調達比率の引き上げや資材調達コストの引き下げ、さらには景気に左右されにくい経営体質への転換が進展していることが追い風になっているようだ。

▼コニカミノルタ<4902>にはみずほ証が投資判断「３」に引き下げ
コニカミノルタホールディングスにはみずほ証券が１１日付で投資判断を「２」から「３」に引き下げた。同証券では、１０日発表の前０７年３月期連結決算はポジティブだったが、今期予想ＰＥＲはほぼ業界平均並みで目標株価も達成したとしている。会社側発表の今０８年３月期連結営業利益は前期比１％増の１０５０億円。税制改正に伴う減価償却制度の見直しにより約５０億円程度の費用増が見込まれるが、前期以上の水準を確保する見通しだ。みずほ証は今期について、情報機器事業では安定成長が期待される一方、オプトは製品ごとに跛行（はこう）色がみられる年になると指摘。さらに新規事業では有機ＥＬの事業化が中期成長の期待の星と位置付けられるとしている。

▼トヨカネツ<6369>が前３月期連結業績推定値を下方修正
トーヨーカネツが１１日午後１時４５分に前０７年３月期の連結業績推定値を下方修正した。経常利益は２８億１０００万円から２４億５０００万円（前々期は２１億３２００万円）に減額した。機械・プラント事業における海外子会社の工事原価の増加などが影響するという。１７日に本決算発表を行う予定。

△太陽誘電<6976>にはＭＬＣＣの需要好調で今期業績見通し上ブレ期待
太陽誘電はセラミックコンデンサーを主力とする電子部品の大手。ＭＬＣＣ（積層コンデンサー）の需要拡大から、業績は最高益更新基調をたどっている。１０日にアナリスト、マスコミを対象とした９日発表の前０７年３月期の連結業績と今期見通しの会社側説明会が開かれたが、今期の連結売上高予想２３００億円（前期比４％増）は期中の部品価格の値下がりを１０％台とみた数字で、足元は需要の好調から価格も堅調に推移しているもようだ。このため、量産効果の利益面への大幅な寄与が見込まれ、経常利益２４５億円（前期比１３％増）、純利益１３８億円（同６％増）という会社側の今期利益見通しは期中に上ブレする可能性が高い。

△ＮＴＴデータ<9613>には大和総研は「２」継続、妥当株価は５７万９０００円と
ＮＴＴデータには大和総研が１０日付で「想定超える好決算、買い持ち推奨」としレーティング「２」継続、妥当株価は５７万９０００円としている。このなかで、「今回発表となった会社側中期計画を前提に、２０１０年３月期１株利益２万４９５５円を採用した場合の妥当株価は６４万４０００円。株価は１４％の上昇余地があり、引き続き買い持ち推奨したい。業績面では実効税率の上昇に注意されたい」などと指摘する。
（株式新聞ダイジェスト）

△次世代旅客機「787」の主翼完成＝米ボーイングに納入へ－三菱重<7011>
三菱重工業が大江工場（名古屋市港区）で、米ボーイング社の次世代旅客機「787」（通称ドリームライナー）向けに製造していた主翼が完成し、13日、関係者に公開された。主翼は14日、中部国際空港から専用輸送機で米国に空輸され、7月には第1号機が登場する予定だ。今回完成したのは飛行試験機の主翼左右1組で、長さ約30メートル、幅約7メートル。素材には軽量で強度に優れ、腐食しにくい炭素繊維強化プラスチックを採用した。

△系列リース会社が10月統合＝経営基盤を強化－JAグループ・三井物産<8031>
農業協同組合の金融事業を行うJAバンクグループの協同リース（東京）と三井物産系列の三井リース事業（同）は十三日、今年十月に持ち株会社方式で経営統合する方針を固めた。会計制度の見直しで事業の先行きに不透明感が強まっており、統合により経営基盤を拡大するとともに、管理部門の共通化などでコスト削減を図る。関係者によると、新設の共同持ち株会社が両社の発行済み株式を100％取得し、完全子会社化する計画。持ち株会社の下で両社が将来合併することも視野に入れる。14日にも発表する。　
（時事通信）

□ＮＴＴ<9432>、新体制発表－「中計達成へグループ集結」
ＮＴＴは三浦惺副社長が社長に、和田紀夫社長は代表権のない会長に就任するトップ交代を内定した。三浦新社長には２０１０年度を最終年度とする中期経営戦略の達成と、２０１０年度以降のＮＴＴグループの将来像作りという重要な役割が任された。しかし足元の決算を見るまでもなく、ＮＴＴグループの将来には多くの内憂外患が待ちかまえている。

△沖<6703>データ、プリンター用トナーの研究開発に着手
沖データはプリンターで使うトナーの研究開発に着手した。これまでプリンターは自社開発していたが、純正トナーは開発から製造まで外部企業に委託していた。新たに少量のトナー製造が可能な設備を導入、トナーメーカーと共同で純正トナーを開発する。製造ノウハウを蓄積することでトナーの開発期間の短縮とコスト削減を進める。

△サン電子<6736>、コンテンツ事業を強化－携帯・語学学習向け充実
サン電子はコンテンツ事業を強化する。携帯電話サイト向けのコンテンツ（情報の内容）や、携帯音楽プレーヤー用のコンテンツ配信システム「ポッドキャスティング」向けの語学学習番組を充実する。利用者を拡大し０６年度に年商約４億円だった同事業を、２０１０年度をめどに倍に引き上げる。同社は携帯電話サイト向けコンテンツを年間５作品程度作成している。利用料は売り切りタイプで２１０―４２０円。月契約で２１０―３１５円。

△三ツ星ベルト<5192>、四国工場を増改築－伝動ベルトを名古屋から移管
三ツ星ベルトは国内工場の再編に取り組む。四国工場（香川県さぬき市）の生産設備を増強し、名古屋工場（愛知県小牧市）で生産する伝動ベルトを四国工場へ移管する。このため０８年３月をめどに四国工場の増改築に着工、２０１０年に完成し、生産品目の移管を終える計画。投資額は５０億―６０億円で、四国工場の生産能力は現行の約１・３倍となる。

△合繊大手６社、０８年３月期見通し－三菱レ<3404>除き増収増益
合繊大手６社の０８年３月期見通しは、原燃料価格の高騰や減価償却制度の変更を、製品価格への転嫁と注力分野の業容拡大で三菱レイヨンを除く５社が増収増益を見込む。三菱レイヨンは退職年金制度の変更による会計の数理計算差異が０７年度は減益要因となり、増収減益となる見通し。各社とも非繊維事業の拡大・強化による事業ポートフォリオへの転換が進み、安定収益、拡大路線が整った。ただ世界的な原油高は収益の圧迫要因として重くのしかかっており、原油価格動向によっては業績が下ぶれする可能性もある。航空機分野や風力発電、産業・スポーツレジャー用途として世界的に需要が拡大している炭素繊維・複合材料は、各社とも旺盛な需要を背景に収益拡大を見込む。

△関電<9503>、超音波探傷検査用の球形探触子を開発－測定時間を大幅短縮
関西電力は測定対象物との接触部を球形とした超音波探傷検査用の探触子を開発した。接触部が回転するため測定地点を自由に変更しながら、対象物に発生した亀裂の深さを検出できる。測定時間も従来の探触子に比べて大幅短縮が見込めるという。今後は新探触子を採用した検査装置の開発に着手し、発電用ガスタービンのメンテナンス効率化などに取り組む。

△特殊鋼大手７社、０８年３月期見通し－５社が営業増益
特殊鋼大手７社の０８年３月期は、原料高をいかに販売価格に転嫁できるかが計画値達成への試金石となりそうだ。０７年３月期は軒並み過去最高の売上高を達成したにもかかわらず、原料高の価格転嫁が遅れ、日立金属などを除く５社が減益を余儀なくされた。今年度は特に下期以降、価格転嫁を断行することで、５社が営業増益を計画。しかし、ニッケルや鉄スクラップなどの高騰ぶりはすさまじく、その行方は不透明の一語に尽きる。日立金属<5486>は「多少の幅なら合理化で挽回できるが、限度がある。ユーザーとの交渉は大変苦闘している」（吉岡博美執行役専務）と、前年度、過去最高業績を上げたにもかかわらず、その口調は重い。前年度は原料高による２２０億円のコスト増を、１６０億円までしか転嫁できなかった。

△トーヨーカネツ<6369>ソリューションズ、アジアで積極展開
トーヨーカネツソリューションズは、空港手荷物搬送システム事業のターゲットを国内からアジア市場に移す。各国の地元企業とアライアンスを組み、新規案件に入札する方針。８０年代までアジアで積極的に事業展開し、多くの空港に実績がある。ただその後、中部国際空港など国内プロジェクトが相次ぎ、人的に対応できないことから海外案件は止めていた。

△ライオン<4912> 関節の痛みを和らげる内服薬
ライオンは１６日より、関節の痛みを和らげる内服薬「ハリックス　スムーブ錠」を全国発売する。
（日刊工業新聞）

△阪神調剤薬局<2723>　今期は利益の急回復を見込む
阪神調剤薬局の０８年３月期連結業績予想は、売上高２９７億８３００万円（前期比１３．９％増）、経常利益７億６５００万円（同３．５４倍）、純利益３億２１００万円（前期は９７００万円の損失）を見込んでいる。調剤報酬及び薬価引き下げの影響を受け、前期は減益決算を強いられたが、今期は経営の効率化の一層の推進などにより、収益構造を改善し、ほぼ前々期並みの利益水準にまで回復を図る。前期は、医薬分業率の低い関西地区、特に大阪府（５店）や兵庫県（４店）の都市部を中心に、東京都（４店）、静岡県（３店）など各地に合計２３店舗を新規出店する一方で、不採算店３店舗を退店し、期末店舗数は１２２店舗となった。出店効果により、売上高は２６１億５４００万円（前々期比１２．３％増）と上場以来、増収を続けている。収益面での今後の改善策としては、２月に薬剤師一人当たりの生産性の向上を含む店舗活性化に向けた社長直轄のプロジェクトチームを立ち上げた。高付加価値な売上高の確保と、人員面・経費面における効率的な店舗運営を目的とした具体的な施策を打ち出して実行していく方針。また、薬剤の仕入価格の交渉についても引き続き行っていくほか、物流コストを含めた仕入先の再検討など、従来の仕入形態を抜本的に見直し、安定的な仕入価格の確保に努める。

△第一実業<8059>　前３月期は最高益更新、今期も増収増益の見通し
機械商社の第一実業の前０７年３月期連結決算は、売上高１２３３億３６００万円（前々期比９．３％増）、経常利益４７億９８００万円（同１５．７％増）、純利益２６億８７００万円（同１４．１％増）と連続２ケタ増益を達成し、最高益を更新した。期末配当は２円増配の１３円。天然ガス開発の試掘役務・関連機器等やプラント及び付帯装置は、大口案件が少なかったことから売上減少したが、半導体実装装置関連は、国内外ともに車載関連機器の需要が好調だった。また、プラスチック関係は、自動車部品製造用の小型射出成形機及びフィルム・シート加工装置等が好調だった。紙・パルプ関連は、パルプ増産設備及び抄紙機関連設備等、薬品・食品関連では、医薬品充填装置や錠剤検査機の売上が伸びた。０８年３月期連結業績予想は、売上高１３７０億円（前期比１１．１％増）、経常利益５４億円（同１２．５％増）、純利益３０億円（同１１．６％増）と引き続き増収増益の見通し。予想１株利益は５２．７６円。

△ミロク情報サービス<9928>　前期は黒字転換達成
ミロク情報サービスの前０７年３月期連結業績は、売上高１８５億９０００万円（前々期比７．７％増）、経常利益４億２８００万円（前々期は２億２９００万円の損失）、純利益２億１１００万円（前々期は１億８２００万円の損失）と黒字転換を達成した。今期は、金融商品取引法（日本版ＳＯＸ法）の本格的な施行を控え、企業は内部統制システムの構築に注力するなど、情報システムへのニーズが高まっていることから、売上高１８８億１３００万円（前期比１．２％増）、コスト面では原価低減に取り組むとともに業務効率化を図り、経常利益８億円（同８６．９％増）、純利益４億１０００万円（同９４．１％増）と大幅増益を見込む。なお今期も年間配当１２円を予想していることから、配当利回りは３．９２％と高配当といえる。

△テノックス<1905>　前３月期業績予想の上方修正を発表
テノックスは、前０７年３月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は、前回予想を１３億８４００万円上回る２２８億８４００万円（前々期比０．４％減）、経常利益は１億１５００万円上回る５億６５００万円（同２．１倍）、純利益は６０００万円上回る３５００万円（前々期は２億３５００万円の損失）と当初の最終赤字予想から黒字に転換する見通し。建設事業のパイル工事が好調であったことに加え、経費の削減を実施したことにより前回予想を上回ることになった。
（証券日刊新聞）

△インタートレード<3747>　自己売買システム受注
証券業務パッケージシステム開発のインタートレード（東京都中央区）は、ディーリング（自己売買）業務システム「ＭａｒｋｅｔＡｘｉｓ　Ｄエディション」をウツミ屋証券（広島市中区）から受注した。同システムの契約会社数は１２社になる。「ＭａｒｋｅｔＡｘｉｓ　Ｄエディション」は、ディーリング業務を行う証券会社が、一括発注やポジション管理などの大量データ高速処理を実現できるシステム。今秋には、東京証券取引所が現行先物・オプション売買システムとＴｏＳＴＮｅＴ（立会外取引）を統合する新派生売買システムの稼働を、大阪証券取引所がイブニング取引の導入を予定。こうした環境に対応するため複数の証券会社から引き合いがあるという。

□インテージ<4326>　買収防衛策を導入へ
マーケティング会社のインテージ（東京都千代田区）は、取締役会で買収防衛策の導入を決めた。６月２２日に開催する株主総会での承認を経て発効する。同社は、株式の大量取得や買収であっても同社の企業価値を増大させ、株主共同の利益を維持・向上させていくものであれば、最終的に株主の総意に委ねられる方針。

△ニチダイ<6467>　タイに合弁会社設立
自動車向け金型などを製造するニチダイ（京都府京田辺市）は、金属製品メーカーの関西金網（大阪市浪速区）と、タイに石油掘削用フィルターとして使用される積層焼結金網製造の合弁会社を設立した。新興国の急速な経済発展で原油の需要が増加しているのに伴い、石油掘削用フィルターの需要も急増。両社は合弁会社を設立することで、旺盛なニーズに応える。

△コムチュア<3844>　ピクシスから事業譲受
システム開発会社のコムチュア（東京都品川区）は、同業のピクシス情報技術研究所（東京都渋谷区）から、ＣＲＭ（顧客管理）・ＳＦＡ（営業支援）事業を譲り受けることで基本合意書を締結した。コムチュアは、日本ＩＢＭのグループウエア「ロータス　ノーツ・ドミノ」を活用した情報共有システムの販売を推進。今回、同グループウエアを活用したＣＲＭ・ＳＦＡシステムの販売を行うピクシス情報技術研究所から事業譲渡の申し入れがあり、受けることにした。

△イーコンテクスト<2448>　ＳＣＥがシステム採用
ネット通販事業者などにコンビニエンスストアやクレジットカードでの決済サービスを提供するイーコンテクスト（東京都渋谷区）は、「プレイステーション（ＰＳ）３」などの家庭用ゲーム機を製造販売するソニー<6758>・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）と、同社が提供する電子流通システム「ｅｃｏｎｔｅｘｔゲートウェイサービス」を採用する契約を結んだ。

△ウィーヴ<2360>　週刊レシピ本を創刊
出版やアニメなどの企画・制作を手掛けるウィーヴ（東京都千代田区）は、「週刊　毎日おいしい！はなまるレシピ」を１７日に創刊する。ＴＢＳで放送中の人気番組「はなまるマーケット」で紹介され、人気があったレシピをまとめたもので、料理中に使いやすいようカードタイプになっている。全レシピカードについているＱＲコードに携帯電話をかざせば、必要な材料のメモが表示される。冷蔵庫に残っている食材から料理を選び出せるようにも工夫した。

△アドバンスト・メディア<3773>　声でクーポン検索事業
音声認識などのパッケージソフトの制作・販売を手掛けるアドバンスト・メディア（東京都豊島区）は、サイネックス（大阪市中央区）が発行するタウン情報誌「ミーヤ！」で、携帯電話に話すだけで店のサービスクーポンを取得できる「ボイスクーポン検索サービス」を開始した。

△岩谷産業<8088>、移動式水素ステーションの運用開始
岩谷産業は関西電力<9503>と共同で、完全車載型の液化水素型移動式水素ステーションを開発し、運用を開始した。この水素ステーションは、タンクや充填（じゅうてん）設備などの主要な機器をコンパクト化し、車両にすべてを搭載した国内初のシステム。液化水素を用いるタイプのため貯蔵密度が高く、燃料電池車１５台程度に充填可能という。水素燃料車両への直接充填のほか、サテライトステーションなどの蓄圧器に充填することもできる。
（FujiSankei Business i）