今日の株式見通し＝伸び悩み、薄商い続き円高や中国株を懸念
ロイターNEWS　2009年 08月 26日 08:24 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK032768820090825

　きょうの東京株式市場で日経平均は伸び悩みの展開が予想されている。

予想を上回った８月米消費者信頼感指数などを手がかりに米主要株価３指数が高値を更新したことを好感し買いが先行するとみられている。だが国内総選挙を前に商いは薄く、上値は引き続き重い見通しだ。円高方向の為替や不安定な中国株の動向も懸念要因となっており、外部要因に左右されやすい状況が続くと予想されている。

日経平均の予想レンジは１万０４００円─１万０６００円。

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　米主要株価３指数は年初来高値で引けたが、市場からは「好材料の割に伸び悩んだ印象だ」（国内投信情報担当者）との声が出ている。２５日の米市場では、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のバーナンキ議長がオバマ大統領から２期目の指名を受けたことや８月米消費者信頼感指数と６月ケース・シラー住宅価格指数が予想を上回る伸びとなったことが好感された。米経済の回復に不可欠な２つのセクターが改善していることが示されたが、米主要株価３指数はザラ場ベースでの年初来高値からは押し戻された。

　立花証券・執行役員の平野憲一氏は「米消費者信頼感指数がよかった割に米株の上げ幅が小さかったのは、米株のＰＥＲ（株価収益率）が高くなってきているほか、景気が回復してくれば出口戦略の議論も同時に高まるためだ」と述べる。

　東京市場では３０日投開票の総選挙を前に薄商いが続いている。「１万０６００円が抵抗ラインとなっており、抜けるにはエネルギー不足。為替をモノサシにしている証券ディーラーが多く、短期筋中心の相場の中で円高は上値を押さえる要因になる」（前出の国内投信）という。日本株との連動性はやや薄れているが、不安定な中国株の動向も引き続き懸念要因となっている。
（ロイター日本語ニュース　伊賀　大記記者）